RESEARCH

運動器疾患

入所サービス

力学的負荷や加齢、栄養状態、炎症、ホルモン、がん、遺伝要因など種々の因子は運動器に大きな影響を及ぼします。そのため、これらの異常は運動器疾患の発症原因となります。稲田研究室では、がん、骨、骨格筋を3本の柱として、研究を進めています。

がん研究では、骨転転移性がん(前立腺がん、乳がん、肺がん、悪性黒色腫)の骨転移メカニズムの解析を進めています。

骨研究では、全身の骨密度が減少する骨粗鬆症(廃用性骨萎縮、閉経後骨粗鬆症、加齢性骨粗鬆症)、局所性の炎症性骨破壊を特徴とする歯周病に着目し、それら疾患の発症機序や病態解析を行っています。

筋研究では、廃用性筋萎縮、加齢性の筋萎縮であるサルコペニア、遺伝性筋疾患である筋ジストロフィーに着目しています。これら運動器疾患の発症メカニズム解析や予防・治療法の研究を進めています。

骨格筋の研究

骨格筋は歩行などの力学的負荷によって量・質が維持されています。一方、寝たきりなどで負荷が低下すると、筋萎縮が引き起こされます。私達は骨格筋細胞を用いた解析を進めており、量・質を調節する因子の研究を進めています。

骨研究

骨粗鬆症や歯周病などの骨疾患では、破骨細胞による骨破壊の過剰亢進が原因となっています。稲田研究室では、破骨細胞と骨芽細胞を用いた解析を進めており、これら細胞の分化を調節する因子の解析や機能を調節する薬の研究を行っています。

癌骨転移の研究

がんの骨転移は治療が難しく、患者の予後が悪化します。稲田研究室では、高頻度で骨に転移する前立腺がん、乳がん、肺がん、悪性黒色腫の細胞を用い、骨転移のメカニズム解析や新規抗がん薬の評価を進めています。

機能性食品の研究

超高齢化を迎えた日本では、食による生活習慣病の予防が注目されている。稲田研究室では、植物に含まれるカロテノイドやフラボノイドなどのファイトケミカルの生活習慣病に対する効果や作用機序について検討しています。