Laboratory for Environment and Life Science

From Molecules To Environment

嗅覚粘液中に起きる匂い分子の代謝とそれに伴う匂いの感じ方の変化に関する研究
大気中に分散している匂い分子は、鼻腔内に侵入すると嗅粘液にしみ込んだ後に、嗅覚神経細胞の繊毛で特定の嗅覚受容体と結合します。嗅粘液中には多くのタンパク質が存在しており、嗅粘液には分子を溶解する効果、匂い分子を輸送する効果、匂い分子の構造を変化させる効果など様々な作用があると言われています。その中で我々は、匂い分子の構造を変化させる効果に着目し、シトクロムP450ファミリータンパク質とエステラーぜをターゲットに、匂い分子の代謝と代謝が嗅覚受容体の応答に与える影響について研究しています。

CYP1a2によるORのアセトフェノンへの応答変化
P450
代表論文
Modification of the response of olfactory receptors to acetophenone by CYP1a2.
Sci Rep. (2017) 7:10167.
doi: 10.1038/s41598-017-10862-5.
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