野生動物保護管理分野 (フィールドミュージアム:府中・津久井)
野生動物学の教育研究ユニットとしてとてもユニークな存在です。大学のみでは確保しにくい種類の動物、すなわち野生動物や社会動物を安定的に教育研究対象にできる形態を動物園などとの連携により確立しており、これは全国的にもたいへん珍しいといえます。大学教官、動物園職員、レンジャー、環境コンサルタントなど専門的人材の輩出実績が豊富で、今後もプロの育成に力を入れて行きます。一方、子供や高校生向けの普及活動も長年継続していて、受講者から農工大への入学者も増えてきました。地域の幼稚園・学校・教育団体・社会教育施設からのいろいろな要請には、特に積極的に対応しています。
【スタッフ】
准教授 鈴木 馨 |
非常勤講師 落合 秀治 |
【活動内容・研究トピック】
これまでの研究ではおもに次のような課題に取り組みました。-
①人と動物の関係学および獣医・飼育技術学研究
人間と動物の心理的隔壁の調節方法、エキゾチックアニマルおよび野生(由来)動物の臨床医学と動物福祉学 - ②希少動物保護のモデル研究および鳥獣害防除の実践研究
希少鳥類の効率的増殖に向けた仮親の活用、動物福祉に配慮したシカ捕獲技術、鳥害防除に効果的な色彩の探索 - ③実験動物の有用な特性を明らかにする比較医学研究
早成性動物と晩成性動物の心理的能力の比較、in vivoストレス評価に適当な実験動物の探索
これからの研究ではさらに次のような構想も持っています。
- ④エキゾチックアニマルおよび野生(由来)動物の獣医技術学研究
麻酔法・特に全身麻酔時の呼吸と体温管理、ミニアニマルの外科手術学・特に縫合法と化学療法 - ⑤ウェルネス・ハピネスのin vivo評価
動物実験の手法を用いて好ましい生活環境を探索する、マイナス要因の評価から積極的なプラス要因の評価と活用へ - ⑥動物を用いた教育支援技術とプログラム開発
教育用動物として適当な種の探索、人間と動物の衛生・福祉に配慮した教育プログラム開発と代替法の探索
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