先輩たちからのメッセージ


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新卒研生採用情報


学部4年 B4 大内 隆嗣

-先輩達からのメッセージ 2014、初回は大内隆嗣さんにお話をうかがいます。-

-お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます。

今回は大内さんの研究生活や体験談をもとに、3年生へ向けたメッセージをお聞きしたいと思います。

まずは大内さんの研究内容についてうかがわせてください。-

こんにちは、学部4年の大内です。
私は、「八木宇田型光伝導アレーアンテナ」の研究に取り組んでいます。

周波数で言うと、300 GHz〜10 THz付近の
「テラヘルツ波」と呼ばれる周波数帯です。

ちなみにテラヘルツは10の12乗、10000000・・・0、
かなり周波数高いです(笑。

特に私が進めているのは、このテラヘルツ波帯の「アンテナ」です。

突然ですが、みなさん、よく屋根の上にある
テレビのアンテナを想像してみてください。

そうです、あの魚の骨のようなアンテナです。

テレビ放送の受信アンテナは「八木・宇田型」と呼ばれるアンテナの1つです。
あれは、電磁波を発生させるメインの素子の周りに
他の素子をばっーとを並べることで、
電磁波を思いのままに制御してるんですよ。

私は、テラヘルツ波帯にもこのアイデアを応用して
テラヘルツ波の制御や感度の向上を進めています。

でもなぜそれをやっていると思いますか?

実は、テラヘルツ波帯は光源や検出器がとても不足していて、
誰がそれを解決するのかに大きな注目が集まっています。

これは先輩の岸さんのワイヤーグリッドという偏光素子の研究ですが、
世界的にもテラヘルツ波帯の光学素子の研究は
かなり盛り上がっていて、各国の大学でさかんに研究されています。

「いつやるの?」「いまでしょ」

「誰が達成するの?」「それは、君だよ」

って、流行語使いました。すみません・・・。

未開拓な研究分野の「さきがけ」となれるかもしれないと思うと、
やっぱりとてもやりがいを感じますね。


-未開拓な分野の研究ですか、たしかにロマンがありますね。
ところで大学院へ進学されるそうですが、
院試前の生活や入試対策をお聞かせください。-

大学院入試ですが、正直あまり記憶がないんです(笑。
そのくらい入試1ヶ月前からは根を詰めて勉強していましたね。

入試の科目は電気回路と電気磁気学、そして英語です。
電気回路と電気磁気学に関しては、学部で履修してきた科目を
すみからすみまでやり直しました。

中間や期末試験の問題をもとに、どのような問題が
出題されやすいか把握しておくことも大事です。
英語はTOEICまたはTOEFLを利用するので、
目標点数を設定して早めの対策が必要です。

大学院を受ける後輩がいたら全力でサポートします。
しっかりと準備をして挑めば結果はおのずとついてきます。


-傾向を考えて早めに対策を打つ。院試の鉄板ですね。
院試の勉強は研究室でされていたんですか?
-

そうですね、院試前は平日休日関係なく研究室で勉強していました。

たくさん先輩、先生もみんなではっぱをかけていただけるので、
家より研究室のほうがはかどるんですよ。

「おい、おい、大内君、そんなんで大丈夫かい?」って感じで。
あれっ、似てないですか(笑。

話を戻して、研究室全体で院試に
挑む雰囲気を作ってくれましたので、
とても集中して勉強に励むことができましたね。

点数もかなり取れていたと思います。
あっ、もちろん合格しましたよ。

研究室はやっぱり研究を頑張る場所、
同期の古謝君が実験で阪大へ訪問しましたが、
どの研究室もぴしっとしてる。

頑張る時には頑張って、盛り上がるときもとことん。

私達の研究室もそういう部分が、プライドであり、大切にしています。
強さの源泉ですね。

なので、私達の研究室では研究や院試の合間で、学会発表、夏合宿、
国際学会、研究室のマラソン部、OBの先輩も来られる忘年会など
様々なイベントでも盛り上がっています。

ちなみに鈴木研のマラソン部は大学の正式な事業として
取り組んでいるところがポイントです。
大学としても注目の取り組みと言われています。

有志の参加ですし、何より研究が大切なのは
もちろんですよ。

このように、研究室全体で全力で取り組み、
苦手な分野は皆に引っ張ってもらい、
得意な分野では皆を引っ張っていく、
切磋琢磨できるのが私達の研究室の良いところだと思います。

就職活動の時になって、
「研究しないでふらっと遊んでた。。やばい!」なんてなっても
もう手遅れですからね。

今年の楽天を見たって、やっぱり勝つチームは一生懸命練習していますし、
毎日のコツコツしたトレーニングは欠かせませんね。

あっ、野球の話で盛り上がってすみません(笑。


-確かに研究室での切磋琢磨する風土はとても大事ですね。
マラソンと言われましたが、研究とはどのような関係があるのですか?
-

先ほどの通り、マラソンは研究寄付資金事業の一環として取り組んでいます。

昨年、iPS細胞でノーベル賞を取られた山中先生をリスペクトしての取り組みです。

既に 、5月5日に開催された信州なかがわハーフマラソン、
11月24日に開催された小江戸川越ハーフマラソンを完走しており、
将来的にはフルマラソンを完走できるよう本格的に活動を行っています。

広報活動として、研究室でマラソン部のPVも製作しました。

私は、研究とマラソンは似ていると思うんです。
長い道のりを、ある目標に向かって進んでいく。

実際、研究生活ではそれこそ何度だって困難に直面します。
解けないことや実際やってみても失敗なんてのもざらです(笑。
その時、その困難に立ち向かうハートの強さも大切です。

大変な時もありますが、それでも挑戦し続ける。
苦難を乗り越えた時には一回り成長した自分と達成感があります。

何より、「失敗を楽しむ」、これが大事ですね。


-失敗を楽しむ、ですか。なんだか格好良い言葉ですね。
研究室での活動は様々な面で研究と結びついているんですね。
それでは最後に大内さんの将来の目標を教えてください
-

芯の通った人間になりたいです。

研究でも、スポーツでも、仕事でも、それこそ人間関係においても
中途半端でぶれてしまうと良い結果は得られません。

何事にも妥協せず、ぶれもせず、全力で信念を持って挑む。

どんなことも真摯に受け止め、いつまでも成長できるよう頑張っていきます。



- ありがとうございました。最後の質問になります。大内さんが、新しい仲間に期待することは何ですか?-

向上心と真摯さです。

研究生活は「チームスポーツ」です。10年以上本気で野球をしてきた私がそう感じているので間違いないです。

私達は、学会などの発表の場、「試合」を目指し、日々研究に取り組んでいます。

その中で、感じるのはどんなことも自分一人ではなく、
周りの人に助けてもらって成り立っているということですね。

先輩の助けを借り、同期と支えあい、スタッフの方々の
バックアップがあって初めて研究生活が成り立ちます。

個々の能力もたしかに大事ですが、それ以上にチームワークが大切です。

私達の研究室では
"Everything is a team effort."
という言葉を大事にしています。

「ここではすべてのことはチームワークで成り立っているんだ。」という意味です。

周囲への感謝の気持ちを忘れず、
何事も真摯に受け止めることで良いところはどんどん吸収してほしいです。

また必ず、向上心や情熱はつたわっていき、良い研究成果も得られます。

新しい仲間にはぜひ研究室に新しい風を吹き入れてもらいたいですね。

切磋琢磨していきましょう!

 

大内 隆嗣
1991年茨城生まれ。2013年4月に鈴木研究室配属。テラヘルツ波帯アレーアンテナの研究に従事。現在、9月にアリゾナで行われる国際会議を目指して研究に取り組んでいる。小江戸川越ハーフマラソン2013では、甲子園を目指していた類まれなる身体能力を武器に研究室内トップのタイムで完走。