先輩たちからのメッセージ


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新卒研生採用情報


修士1年 M1 今野 拓矢

 研究内容は?
 
私は、ミリ波アンテナについて研究しています。ミリ波は波長が1mmから10mm程度、周波数は30GHzから300GHz程度の電磁波のことです。その中でも特に導波管スロットアレーアンテナについて研究しています。導波管スロットアレーアンテナとは、複数の溝を掘った導波管を複数本つなげた構造をしており、高周波数帯での高利得が実現できます。これは、自動車衝突防止レーダーや無線アクセスシステム、探査衛星等のアンテナ等に使われています。 私の研究テーマを具体的に言うと、そのアンテナのインピーダンスの値を解析して、所望の方向に所望の強さの電波を送れるようなアンテナを設計しています。

研究生活は?
 研究が順調に進んでいるときは、時間的にも気持ちもゆったりと研究に臨めますが、学会の原稿締め切り間際などはもうこれは気合いです(笑。この前、初めて電子情報通信学会の学生会というものに原稿を出しました。こういった一連の流れは、仕事を始めた際にもとても役立つと思います。

 と言ってもみんな毎日ひたすらパソコンとにらみ合って研究ばかりしているわけではなく、真面目に議論したり、くだらない事言って笑いあったりと和気あいあいと楽しく研究しています。

 また研究では、先生や先輩が言ったことをただやるのではなく、自分でしっかり考えながら研究を進めるべきだと思いました。研究の結果は必ずしも望んでいる結果が出るとは限りません。予想外な結果が出て急に方向転換なんてこともあります。

 そんな時に何も考えずにただやっているだけだと何をしているのか、何をすればいいのかがわからなくなってしまいます。そうなると、研究はつまらないし、論文に何を書けばいいのかわからなくなってしまい困ってしまいます。そうならないためにも、なぜそれをするのか、それをするとどうなるのかを考えながら研究を進めていくべきだと思っています。

将来の目標は?
 日本のものづくりを支える、そんな技術者になりたいと思っています。研究やIEEEワークショップ、自動車部でのサークル活動を通して、そのためのしっかりとした基礎作りや学生のうちだからできる様々な経験を今のうちにしておきたいです。


新しい仲間に期待することは?
 
何よりもまずヤル気です。この研究室ではアンテナや電磁界解析を研究しますが、アンテナの講義などなかったのでみんなはじめて学ぶ分野です。しっかり勉強しておかないと研究にスムーズに入れませんが、このあたりは研究室内の学部輪講や新勧レポートなどで勉強できますので大丈夫です。あとは毎日適度にモチベーションを保ってないと研究がはかどらず、原稿締め切り間際などに大変な羽目になりかねません。しかし、逆にヤル気さえあれば、学部3年間での差なんて簡単に埋められると思います。