Folens メルマガ

FOLENS メルマガ No.1/ 2010年9月
東京農工大学アジア・アフリカ現場立脚型環境リーダー育成プログラムメールマガジン

目次

  • 1. 創刊号によせて:プログラムディレクターより
  • 2. イベント:FOLENS国際シンポジウム2010
  • 3. 学生募集:
    - 一般募集:2010年秋 (2010年10月8日〆切)
    - 特別募集:2011年秋「連合農学研究科留学生特別プログラム」
       (2010年10月29日〆切)
  • 4. 海外フィールド実習:マレーシアプトラ大学(7月11-24日)
  • 5. 報告:FOLENSセミナー
  • 6. わたしの講義:流域の視点を学ぶ~地域環境保全計画学
  • 7. 海外拠点だより
1. 創刊号によせて:プログラムディレクターより環境リーダー育成センター センター長 高田秀重 

FOLENS E-Letterへようこそ。
FOLENSオフィス(環境リーダー育成センター)は、設立から2年目を迎えています。4月には新たに3名の教員が加わり、現在計6名のスタッフが、他の大勢の本学教職員とともにプログラムの実施に取り組んでいます。また、4月には18名の大学院生がプログラム第一期生として履修を開始し、様々な教育コンテンツが実施されています。ガーナ、マレーシア、タイ、ベトナムに設置している教育・研究拠点(E&R Base)でも順調に活動が行われており、さらに中国での拠点設置についても準備が進んでいます。今夏は、FOLENSで最も重要な活動のひとつである海外フィールド実習に出かける学生も多く、教員・学生ともに忙しい日々を過ごしました。今後は、FOLENSが精力的に展開するこうした活動の最新情報を、この隔月発行メールマガジンを通じて届けていきます。皆様方のご意見、ご指導、お待ちしております。

2. イベント:FOLENS国際シンポジウム2010

FOLENSにとって第二回目となる国際シンポジウムが、2010年12月2日、東京農工大学小金井キャンパスで開催されます。
詳細は、近日中にウェブサイトでご案内します。みなさまのご参加をお待ちしております。

3. 学生募集:

FOLENSプログラムでは、現在、下記二つの募集を行っています。アジア・アフリカを中心に国際的に活躍する環境リーダーの仲間を作り、共に「環境」について学ぶ絶好の機会です。積極的な応募を待っています。募集、応募の詳細はFOLENSホームページ↓をご覧ください。

FOLENSでは新規履修生を募集中です(2010年10月募集)。
応募対象者は東京農工大学へ2010年4月に入学した大学院生、および2010年10月に入学する大学院生です。
募集の詳細および応募書類については、こちら↓をご覧下さい。
http://www.tuat.ac.jp/~folens/recruitment/index.html

- 一般募集:2010年秋 (2010年10月8日〆切)
2010年10月よりFOLENSを履修する学生を募集中です。応募対象者は東京農工大学へ2010年4月または10月に入学した(する)大学院生です。

- 特別募集:2011年秋「連合農学研究科留学生特別プログラム」
  (博士課程対象、2011年10月からの履修、2010年10月29日〆切)
このプログラム(博士課程)では、博士課程への入学とFOLENSプログラムの履修を同時に希望する学生を募集しています。文部科学省国費外国人留学生として1名の採用を予定しています。

4. 海外フィールド実習:マレーシアプトラ大学(7月11-24日)

海外フィールド実習は、アジア、アフリカ地域の環境問題の現場を訪問し、その風土を実感しながら生のデータを採取したり、現地の人々と交流しながら環境問題の社会的背景を探ったりする、FOLENSプログラムのコア活動です。異国という不慣れな土地を訪問し、生活することは、FOLENS生の皆さんにとって大きな経験となることと思います。

FOLENSの海外フィールド実習第一号は、マレーシア、プトラ大学(UPM)環境学部環境科学科のMohamad Pauzi Zakaria教授を訪問して7月に行われました。参加学生は、博士課程の島田幸治郎さんです。主な活動はマレーシアにおける大気ダストサンプリングの立ち上げと、UPMおよびクアラルンプール近郊における河川水質測定でした。

もっと読む:
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report7.html

5. 報告:FOLENSセミナー

FOLENSでは、学生とスタッフが集まり、将来環境リーダーとして活躍するうえで役立つ経験を、正式な講義や実習の外でも積みながら、お互いの視点や意見から学び合う場として、FOLENSセミナーを毎月実施しています。

告の内容は、下記リンクよりご覧ください。

6月9日: FOLENSって何?/2010年の活動計画
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report5.html
7月28日: FM多摩丘陵訪問~「環境」「科学」「現場」の意味を考える
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report9.html
8月10日: 生物多様性とは?COP10とは?ユース・リーダーの役割とは?
(COP10/生物多様性条約締約国会議へ向けた準備セミナー)
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report10.html
*上記セミナーの模様が「環境goo」の記事になりました
http://eco.goo.ne.jp/topics/environment/world/origami/news/12.html

6. わたしの講義:流域の視点を学ぶ~地域環境保全計画学 五味高志(国際環境農学専攻 准教授)

本授業は地域環境保全計画学と題されていますが、地域の環境保全や計画に重要となる水土保全と流域管理を主な講義内容としています。受講生は、水文学や生物地球化学などの学生のみならず、生物系や人文社会系の学生も受講しています。水や土壌の保全を目的とした流域管理や保全計画では、水文学、地形学、砂防学の基礎知識のみならず、生態学・作物管理・地域計画・政策学など幅広い知識が必要になることから、受講生が多様であることは講義を進めることや、学生間の意見交換においても有効であると考えています。

もっと読む:http://www.tuat.ac.jp/~folens/letter/my_lecture_recp.html

7. 海外拠点だより:E&Rベースinマレーシア/マレーシアプトラ大学

E&Rベースが設置されているマレーシアプトラ大学(UPM)環境学部環境法学センター (Center of Excellence for Environmental Forensics)は、2009年9月1日に設立されました。センターは、学部の上級研究者による研究グループで、多くの最先端機器を持ち、環境法学に関する世界水準の研究をおこなっています。研究内容は、河川や湖、その他の水に含まれる、炭化水素、農薬、抗生物質、医薬品、ホルモンなど、難分解性有機汚染物質(POPs)の発生源や分布経路に関するもので、外因性内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)の検証、観測も含まれます。農業化学物質による健康への影響の評価にも取り組んでいます。

もっと読む:http://www.tuat.ac.jp/~folens/letter/in_upm.html

編集後記:
今年の日本の夏の暑さは、例年になく厳しいものでした。メディアでも、職場でも、どこへ行っても、「以前にくらべて暑すぎる」「異常気象だ」と 日々話題になりました。そして悲しいことに、お年寄りを中心に多くの方々が就寝中に熱中症で亡くなりました。冷房機器が「命をまもるための必需品」になってしまったかのようです。でも…エアコンが使われることで、外はさらに暑くなり、またエアコンが必要になって…という悪循環。ここを抜け出して、わたしたちが本当の意味で「命をまもる」ための答えは、わたしたち自身がみつけなければ。FOLENSを、持続可能な未来へむけて、知恵を出し合う場にしていきたい、と思います。(二ノ宮)

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