RESEARCHナノマテリアル開発

概要

磁性細菌が細胞内で合成する「マグネトソーム」は、脂質膜に包まれた磁気微粒子であり、人工ナノ磁石と比較して優れた特性を持つバイオマテリアルです。これまでに、マグネトソームは高感度免疫測定法の開発やドラッグデリバリーシステム(DDS)の磁気キャリアなど、多岐にわたる応用が勧められてきました。さらに、磁性細菌の遺伝子改変技術により、マグネトソーム表面に外来タンパク質を固定化する「マグネトソームディスプレイシステム」が確立されました。この技術により、磁性細菌を利用したタンパク質-マグネトソーム複合体の生産が、従来よりも簡便かつ低コストで実現可能になっています。当研究室では、特に創薬分野における主要な薬剤ターゲットである膜受容体をマグネトソーム上に固定化し、新薬探索ツールへの応用に向けた研究を進めています。

主な研究テーマ