東京農工大学 工学部 化学物理工学科 長津研究室

当研究室について

流体間の化学反応を化学反応過程のみを考えるだけでなく、流体の流れ・混合、熱・物質の輸送などの物理過程とともに取り扱う方法の体系化を目指す学問分野は反応系流体力学または反応流と呼ばれています。反応流は燃焼に代表される気相反応流と液相反応流に大別でき、液相の場合は気相の場合に比べその研究例が少ないのが現状です。液相反応流はヨーロッパでは近年、Chemo-hydrodynamicsと呼ばれ、これに関する国際会議が初めて開催されたのが2009年という非常に新しい学問領域です。長津は1998年の大学院修士課程からこの液相反応流の基礎研究を開始し、これまでにViscous fingering (VF)と呼ばれる現象を対象に、生成物分布が反応物濃度に大きく依存する液相反応流(2009年度化学工学会奨励賞受賞対象研究)や化学反応による粘度変化を用いた流れの制御(2009年度日本流体力学会竜門賞受賞対象研究)の事例を世界で初めて報告してきました。当研究室では、液相反応流のこれまでのように世界を先導する成果を目指した基礎研究と、液相反応流の環境エネルギー分野へ貢献を目指した応用研究に取り組んでゆきます。

学生

M2 石原 旺治
M2 岡林 雅也
M2 小笠原 義修
M2 小林 史弥
M2 森賀 開己
M1 木内 俊汰
M1 下迫田 章人
M1 須藤 雅也
M1 高橋 祥一朗
B4 フィンガーくん
B4 城島 陽和
B4 鈴木 寛敬
B4 原口 雄多
B4 米田 彪馬

共同研究者

Anne De Wit Nonlinear Physical Chemistry Unit, Service de Chimie Physique et Biologie Théorique
伴 貴彦 大阪大学大学院 基礎工学研究科 物質創成専攻 化学工学領域
Manoranjan Mishra Dynamics Research Lab, Department of Mathematics, Indian Institute of Technology Ropar
陳慶耀 台湾 国立交通大学 機械工学部
飯島 淳 医療創生大学 薬学部
末包 哲也 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 創造エネルギー専攻
Anindityo PATMONOAJI インペリアルカレッジ ロンドン

お問い合わせ

長津 雄一郎
東京農工大学大学院
工学府
化学物理工学専攻
(工学部 化学物理工学科 兼務)
〒184-8588
東京都小金井市中町2-24-16
東京農工大学 工学部 4号館
317号室(長津)、313号室(学生)
電話:042-388-7656 (長津 直通)
e-mail: