東京農工大学 工学部 化学物理工学科 長津研究室

当研究室について

流体間の化学反応を化学反応過程のみを考えるだけでなく、流体の流れ・混合、熱・物質の輸送などの物理過程とともに取り扱う方法の体系化を目指す学問分野は反応系流体力学または反応流と呼ばれています。反応流は燃焼に代表される気相反応流と液相反応流に大別でき、液相の場合は気相の場合に比べその研究例が少ないのが現状です。液相反応流はヨーロッパでは近年、Chemo-hydrodynamicsと呼ばれ、これに関する国際会議が初めて開催されたのが2009年という非常に新しい学問領域です。長津は1998年の大学院修士課程からこの液相反応流の基礎研究を開始し、これまでにViscous fingering (VF)と呼ばれる現象を対象に、生成物分布が反応物濃度に大きく依存する液相反応流(2009年度化学工学会奨励賞受賞対象研究)や化学反応による粘度変化を用いた流れの制御(2009年度日本流体力学会竜門賞受賞対象研究)の事例を世界で初めて報告してきました。当研究室では、液相反応流のこれまでのように世界を先導する成果を目指した基礎研究と、液相反応流の環境エネルギー分野へ貢献を目指した応用研究に取り組んでゆきます。

長津研究室の1年間

3月:4年生配属!!! 実験のやり方や器具・機械の使い方、研究内容などの引き継ぎ

4月:研究室の活動開始 それぞれのテーマが決定 & 報告ゼミスタート
 <報告ゼミ>3週間に1度、メンバーの前で自分の実験の進捗状況を説明する。

6月:大学院入試に向けて勉強をスタート or 研究・研究・研究...

8月:大学院入試本番 & 夏休み(研究もしっかりやりますが報告ゼミはありません)

9月:後期の研究活動スタート & 工学部学園祭

10月:卒業論文中間発表(B4のみ)

11月:農学部学園祭 & 3年生への研究室紹介・見学

12月:寒いぜ。

1月:卒論・修論準備(B4,M2),中間発表準備(M1)

2月:卒論・修論・中間発表

*ちなみに飲み会やパーティーなどは、気分とみんなの予定で開催されます。
 研究室旅行も同じで、気分です。

フィンガーくん