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研究教育方針

大学生にもなると大分色々な考え方が固まってくると思います。学部3年生後期から修士2年生まで(もしくは博士3年生まで)の3年(6年)という時間は過ごしてみるとあっという間の比較的短い時間ですが、そんな中で人が成長するためには、どうすれば良いでしょうか?教員の持論では、一つの方法は「新しい概念に触れること」だと思います。

 

講義というのはいわば受動的な活動ですが、それに対して研究は「能動的な活動」でありそれそのものが、今までの皆さんにとって結構新しい体験だと思いますし、また、研究を通して知りうる新しい分野や数多の知識は、そういった「今まで知らなかった概念」の宝庫であり、これからの皆さんを形作る血肉になります。

 

もう一つ、成長するのに大切なものは「成長したいという姿勢」だと思います。今の自分で「もう充分」、と思ってしまうと、どうしても成長速度は鈍ってしまいます。また、「成長したい」とただ思っているだけでは当然成長できません。なんでも良いので、それを行動に移すことが大切です。現在の自分に足りないところを見つけ、前の自分を超えて成長していこうとひとつずつ取り組んでいけば、少しずつであってても必ず良い自分に変えていけると思います。これらのことは、教員自身も例外ではありませんので、是非いろんなものに触れて、一緒に成長していきましょう。

研究室生活

ゼミのルール

研究室での大きなルールはほうれんそうとコアタイムの2つです。

 

研究室の最上位のルールは、しっかりとほうれんそう(報告・連絡・相談)を行うことです。私自身がみなさんの用事に興味があるわけでは全くないのですが、 ほうれんそうが出来ることは社会では大切なマナーで、最低限の常識でもあります。例えば、社会人になったら無断で休暇を取ったりしないのは想像できますよね?そういった常識に関するルールです。例えば、平日にお休みを取るかわりに土日に研究するなどしても全く構わないのですが、しっかりとほうれんそうしてくださいね、ということです。

 

コアタイム(研究室で研究活動をする基本的な時間)は午前10時~午後4時 + 2時間 の 8時間です(例えば午前8時~午後4時 か 午前10時~午後6時)。この時間は、学部生が授業を受ける、社会人が仕事をする、というのと同じと捉えてください。 3年生までの座学が受動的な教育だとするならば、4年生からの研究は能動的な教育に当たります。研究は「未だ答えが見つかっていないこと」に対するアプローチを学ぶ最良の方法のひとつです。 皆さんのレベルだとほとんどが一流企業と呼ばれる企業に就職していきますが、上記は皆さんが社会に出た時に期待される能力です。 コアタイムは、皆さんがこの能力を身に着けるために、少なくともこれくらいは研究に取り組んでください、という教員のメッセージです。「取り組むこと」自体が大切ですので、時間等に関しては必要に応じて相談に乗ります(これもほうれんそう)。 2024年度からは少し形を変えるかもしれません(例えば+2時間を取っ払って9時半~16時にする、など。メリハリをつくような方法を考えています)。

 

ゼミ

6週間に一度全体ゼミがあります。ここではPower Point、Word資料でのゼミを行い、卒論・修論発表や、卒論・修論本体のマテリアルを作ります。人の前での発表に慣れる、また質問することにも慣れるという目的があります。

これに加え、全体ゼミの間に一度は教員とのマンツーマンでのディスカッションを行います(要は3週間に一度以上)。 これにより研究の進め方や実験方法に至るまで、とてもきめ細かい指導を出来るようになっています(結構うまくいっていると自負しています)。教員はディスカッションが好きなので、ゼミ以外でも、時間が許す限り、学生のディスカッションに付き合うようにしています(アポがあれば夜とか土日でも付き合います!)。

 

教育の方針

本当に基礎的な事項以外は、教員の持っている知識はできるだけ渡しますので、学生さんにはその先、現在「最先端」の研究について自分で調べてもらうことになります。 最先端の研究は基本的に英語の文献(学術論文)にしかありません。英語を積極的に読んでいただくことになります。なんでもそうですが、学術論文を読めるようになるのもとにかく慣れで、人間の慣れるという力は本当にすごいものです。 ですので、英語が苦手という方も大丈夫です。頑張って読んで、慣れていって下さい。

 

今はどうしても英語がどこでも必要になる時代です。
英語を読めるようになることは必ず皆さんの将来にプラスになると思います。

 

テーマに関して

テーマはまずは教員が考えたテーマを選んでもらう形ですが、自分のやりたいことがある場合には、是非提案してください。教員もまじめに考えます。学術的、現実的な視点を含めて、テーマを練り上げましょう。 4年生のうちは与えられたテーマで、その経験・知識を基にして修士以降では自分なりのテーマを模索する、というのも良いと思います。例えば実際に、卒論生に「研究室ではまだ扱っていないけど、この電池をやりたい!」 という希望をもらったので、それをテーマに反映して、ディスカッションしながら研究を進めています!

 

学部生からひとり1テーマなのは大体はどこでもそうだと思うのですが、本研究室では博士課程まで進んだとしても、一貫したテーマで研究が進められるような大きなテーマを考えています。 博士では、分野全体を俯瞰して、重要な課題を見つけ出し、自分なりにテーマを提案すること自体がとても重要ですので必ず博士論文の1章分は自分で考えたテーマを作ってもらいます(もちろん大いに相談に乗ります)。

 

 

学生さんに求めること

是非研究室活動を通じて、徐々にでも良いので、何が今必要なのかを常に考えて、能動的に(自発的に)行動できるようになっていってほしいと思います。教員はこれも皆さんが社会において期待されている大切な力だと思います。 受動的な指示待ち人間は、社会では大して役に立ちません。研究では、最初に色々考えたとしても、それでも上手くいかないこともたくさん出てきます。 でも、それは社会でも同じであり、やれば成功するようなことだけやっていてもそれは大した力にはなりません。そして 上手くいかなかったときに立ち止まってしまうのではなく、次に何を考えてどう行動するのか?  自分の実験データを良く見直してみたり、手順をよくよく再点検してみたり、過去の研究を調べてみたり、全く新しい手法を探して来たり、それは皆さんによって得意な方法が異なり、皆さんが自ら育てていくべき個性でもあります。 (就活などでは実はそういった特性をかなり見られていますし、仕事を行っていて実際に役に立つのも自分が身に着けてきた力です)。 そしてそういう力は何もせずに身につくものではなく、コツコツとまじめに取り組むことで、初めて身につくものでもあります。研究を通じて是非自分に合うやり方を見出していってください。教員はそのお手伝いをします。

お問い合わせ

 大橋 秀伯(Hidenori OHASHI)

 東京農工大学 工学研究院 応用化学部門/工学部 化学物理工学科

 〒184-8588 東京都小金井市中町2-24-16 工学部4号館3階318号

 E-mail: ohashialtgo.tuat.ac.jp (@は画像になっています)