ここでは簡単な四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算、剰余)を行うプログラムの例を示します。
1: /* test1-2.c*/
2: #include <stdio.h>
3: void main(void){
4: int a,b,c,d,e,f,g;
5: a=100;
6: b=20;
7: c=a+b;
8: d=a-b;
9: e=a*b;
10: f=a/b;
11: g=a%b;
12: printf("a=%d,b=%d\n",a,b);
13: printf("a+b=%d\n",c);
14: printf("a-b=%d\n",d);
15: printf("a*b=%d\n",e);
16: printf("a/b=%d\n",f);
17: printf("a%%b=%d\n",g);
18: }
1行目-3行目: 第7章で説明した注釈行、#include、main()です。説明は省きます。
4行目: 整数型(int型)変数としてa,b,c,d,e,f,gの7つを定義する、ということを表しています。intとはinteger(整数)の略のことであり、-20、100、45というような整数値を代入できる変数という意味になります。
5-6行目: 整数型変数aに100を、整数型変数bに20を代入します。
7行目: 整数型変数cに、aとbの和(a+b)の演算結果を代入します。
8行目: 整数型変数dに、aからbを引いた差(a-b)の演算結果を代入します。
9行目: 整数型変数eに、aとbの積(a×b)の演算結果を代入します。C言語では、掛け算は*で表します。
10行目: 整数型変数fに、aをbで割った商(a÷b)の演算結果を代入します。C言語では、割り算は/で表します。
11行目: 整数型変数gに、aをbで割った余り(剰余)の演算結果を代入します。C言語では、剰余計算は%で表します。
12行目: 画面にaとbをa=?? b=??(??にはそれぞれプログラム中でaとbに代入した整数値が表示されます)として表示し、改行します。printf文を利用して10進型整数値を表示する場合、" "中では%dとして記述、" "の外で、%dに表示したい変数を記述します。この場合、a= b= の順で表示を行いますので("a=%d,b=%d\n",a,b)という記述になります。
13行目-16行目: 同様に、変数c,d,e,fをそれぞれ表示して改行します。
17行目: 同様に、変数gをそれぞれ表示して改行します。なお、"a%%b"と、%が重複して記述されているのは、実行画面上で"a%b"と、"%"そのものを表示することを可能とするためです。
コンパイル、実行してみましょう。以下のように表示されるかどうか、確かめてみましょう。
a=100,b=20 a+b=120 a-b=80 a*b=2000 a/b=5 a%b=0
例:a=10,b=3
a%bの演算結果は確かに1(10を3で割った余りは1)と表示されますが、a/bは割り切れないのに3と表示されます。では3.3333という ように表示するにはどのようにしたら良いのでしょうか?(第9章)。