最先端の農作物の品種改良の技術をインドネシアでシェアしていきたい
Vol.03 2014.04.01
デイシス・クルニヤティ インドネシア出身
在籍する大学の留学コーディネーターの先生が東京農工大学の卒業生だった縁で、STEPプログラムのことを知りました。もともとインドネシアでも日本語や日本文化について学んでいたので、日本への交換留学は大きなチャンスになると考え、思い切って参加しました。
留学して思うのは、農工大の学生はみんなとってもフレンドリーだということ。初めはみんなシャイでなかなかオープンに話ができませんが、打ち解けると本当に親切です。また、農工大に大きなインドネシア人学生のコミュニティがあったことにも驚きました。インドネシア留学生協会が主催するバドミントン大会に参加したり、学園祭でメンバーと一緒にバリ舞踊やインドネシアの伝統楽器アンクロンの演奏に挑戦したり、と楽しい経験ができました。
授業では、農学・工学の幅広い分野を英語で学びます。例えば、野間竜男先生の「日本の科学技術」の授業では、バイオセラミックスや酸性雨といったトピックスを決め、各自が資料を調べ、プレゼンテーションをします。インドネシアでの授業と比べ、発表をする機会が多く、「伝える力」が鍛えられた気がします。また、金勝一樹先生の授業では、もともと専攻していた農作物の品種改良についての最先端の知識に触れることができました。インドネシアの大学とは違ったアプローチの方法は勉強になりましたね。
STEPプログラムに参加して、授業を通じて又は授業の合間に日本の文化についてもっと学ぶことができました。最近は日本のアニメやドラマが好きになり、日本についてもっとしっかり学びたいという気持ちも芽生えています。
大学卒業後は、できれば農工大の大学院に進学して、品種改良についての専門知識をより深め、インドネシアで大学教員になりたいと思っています。日本をはじめ世界の最先端の知識や技術を多くの人とシェアするための架け橋になるような仕事をするのが将来の夢です。
プロフィール
デイシス・クルニヤティ インドネシア出身
インドネシア・ランプン出身。ランプン大学の4年に在学中で、農業技術を専攻。農作物の品種改良の研究に取り組んでいる。STEPプログラムを利用して、日本に1年間留学している。現在22歳。