Folens メルマガ

FOLENS メルマガ No.2/ 2011年6月
東京農工大学アジア・アフリカ現場立脚型環境リーダー育成プログラムメールマガジン

目次

  • 1. わたしの講義:水・排水処理工学
  • 2. スケジュール
  • 3. 活動報告
    - 学生選考
    - 海外フィールド実習
    -インターンシップ
    - FOLENS Seminars
    - その他
  • 4. コラム:「分け合えば余る」
1. 私の講義:水・排水処理工学

寺田昭彦(工学研究院応用化学部門 講師)
細見正明(工学研究院応用化学部門 教授)

本講義では、「水」を処理するための技術に関する講義・演習を展開しています。
21世紀は「水の世紀」と言われており、水資源の有用利用・排水の処理技術の重要性は高まっています。特に、これまでの「明らかに目に見える」問題(例えば、臭い、濁っている等)に加え、「現時点では目に見えないが危険性をはらんだ」問題(例えば、医薬品の水圏への流出による薬剤耐性微生物の出現等)も顕在化しつつあり、複合化の一途をたどっています。このような現状を鑑みると、今まで以上に様々な技術・学問を融合した学際的アプローチが必要不可欠です。

もっと読む:
http://www.tuat.ac.jp/~folens/letter/my_lecture_wastewater_engineering.html

2. スケジュール

<2011年6月>
1, 2, 3, 9, 10, 16, 17, 23日:(継続)環境計測評価実習
http://www.tuat.ac.jp/~folens/curriculum/EnvDataTraining.pdf
16, 24日: グリーンテクノロジー実習
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report15.html
18-19日: FOLENSセミナー(藤枝有機茶栽培農家、地元農業グループ訪問)

<2011年7月>
7,10,11,18日: (継続)グリーンテクノロジー実習
20日: FOLENSセミナー(伝統と現代のガーナ:農業、社会、そして環境)

<2011年8月>
2日:(継続)グリーンテクノロジー実習
9日: 前期終了
10日: 夏季休暇開始
8月中: FOLENSセミナー(東日本大震災復興ボランティア)

3. 活動報告

- 学生選考

2011年4月募集 FOLENS第3期生決定!
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/april_2011_admissions.html

- 海外フィールド実習

2010年度は、海外フィールド実習は14名の学生が実施しました。行き先は、マレーシア、中国のE&RベースでFOLENS教員の同行により実施され、タイ、ベトナム、インドネシア、台湾、カンボジア、ミャンマーまた別途マレーシア、中国では指導教員同行型の実習が行われました。
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/may_2011_postfield.html

- インターンシップ

ネパール出身のFOLENS生、Govinda Narayan Timilsinaさんが4月から、米国の「パラダイスガーデンズ&ファーム」でインターンシップを開始しました。下記リンクより、FOLENSブログ内に投稿されている報告をご覧いただけます。コメントをつけることができますので、ぜひお試しください。

Govinda1ヶ月目報告(英語):
http://www.folensblog.sakura.ne.jp/2011/05/23/report-from-u-s-a-govindas-internship1st-month/
Govindaインターンシップがメディアに登場!(英語)
http://www.folensblog.sakura.ne.jp/2011/06/01/71/

- FOLENSセミナー

FOLENSでは、多様な背景を持つ学生が集まり、ワークショップやフィールド訪問を通じて現場立脚型環境リーダーに必要な力をともに育み合う場として、月例セミナーを実施しています。
報告の内容は、下記リンクよりご覧ください。

<2010年9月~12月>
9月30日:生物多様性条約第10回締約国会議訪問 事前ブリーフィング
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report11.html
10月17日~19日:生物多様性条約第10回締約国会議(CBD-COP10;名古屋)への訪問
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report15.html
11月19日:10月COP10-CBD訪問フォローアップ/12月炭焼・里山ワークショッププレビュー
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report18.html
12月6日:持続可能な環境と農業のための炭と里山(第2回国際シンポジウム・エクスカーション)
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report17.html

<2011年1月~5月>
1月26日:炭焼・里山実習フォローアップ、廃棄物管理実習プレビュー
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report20.html
2月22-23日:廃棄物問題:廃棄物処理施設・環境データ分析企業見学
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/march2011.html
4月28日:FOLENSとは何か?2010年度ふりかえりと2011年度活動計画
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/apr2011.html
5月18日:3.11とわたしたち
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/may2011.html

- その他

2011年4月28日: 第3期生歓迎ランチ
http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/apri2011_welcome.html

4. コラム: 「分け合えば余る」

古市剛久
環境リーダー育成センター 特任准教授(チーフ・コーディネーター)

大震災の発生から2ヶ月ほどたった週末の昼下がり、私は車の中でラジオを聴いていた。
「災害発生後に被災地から遠く離れたところから食料、衣類、燃料をトラックに積んで被災地の避難所へ届けたあるグループから聞いた話ですが、そのグループが最初に行き着いた避難所で物資を持ってきたと告げると、『いいや、ここはまだ大丈夫だ。もっと大変なところがあるだろうからそっちへ回してやってくれ。』次にたどり着いた避難所でも『私達は今夜は何とかなる。もっと大変な避難所があるだろうから持って行ってあげて下さい。』そのグループはいくつもの避難所で同じことを言われ困ったそうですが、遂に物資を受け取ってくれる避難所があり、『ありがとう。これがなければ今夜は厳しかった。』と感謝されたそうです。分け合えば余り、奪い合えば足りない。これ本当なんですよ。」
これは大震災での出来事として語られている話の一つですが、持続的な社会と環境にとっては大切な示唆を含んでいるように思います。

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