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 翼班

 飛行機でもっとも大事なパーツはなんといっても翼です。翼があるから空を飛ぶといっても決して過言ではありません。
 それだけ重要な翼を作るのは簡単ではありません。精度や強度、またそれらを十分に出すために様々な材料や道具が必要になってきます。
 
 ここでは製作に必用な道具や技術について、簡単に紹介します。
 なお、今回は骨組みに使うCFRPは外注だったため、特に桁班は設けずに翼班が桁の加工を行いました。
   

 1.各種工具

 翼の最も重要な部品はリブ(下部左図)とよばれる翼の断面の形を維持するための薄い発泡系の部品です。
 このリブは軽量化のために壊れない程度に薄くつくります。そのため市販のスタイロフォーム(発泡系の材料)では厚すぎるため、そのままでは使用できません。
 そこでスライサー(下部中央図)を製作します。これは名前の通り、スタイロフォームを電熱線(ニクロム線)で薄くスライスするための工具です。
 次に、スライスしたスタイロフォームを翼の断面(翼型)の形にするために、電熱カッター(下部右図)をつくります。これはスライサーと同様に電熱線でスタイロフォームを切るための工具です。実際に切るときはマスター(ジグ)と呼ばれる木、またはボール紙等でつくった電熱線ではきれない「型」を作ってそれに合わせて加工していきます。

            
 2.部品作成

 翼は主にリブ、前縁材、中通材、後縁材、フィルム、桁でできています。これのパーツを組み立てていくことで翼が完成します。基本構造は主翼、尾翼とも大差はありません。
 最も重要なリブは前述したとおり、スタイロフォームをスライスしマスターに合わせながら翼型に切り出していきます。精度が重要な上に枚数的には100枚を超えるので集中力と根気が必用な作業です。
 前縁材はスチレンペーパーという厚さ1.5mmの薄い発泡系の材料、中通材はバルサ材という軽い木材、後縁材はスタイロフォームをバルサ材とヒノキ材で挟んだサンドイッチ構造のものを作って使用します。前縁材はや中通材は強度だけではなく翼型の再現度をあげる(形を崩さない)働きも担っています。
  

 3.組み立て

 各パーツが完成したら組み立てに入ります。しかし、いくら各パーツの精度が高くても組み立て時に設計どおりに作れなければ狙い通りの性能が発揮できません。故に、組み立ても慎重に行います。
 まず、CFRP製の主桁にけがき(目印)をつけます。それに合わせ、リブを接着剤やクリスタルテープで取り付けていきます。その後に中通材、後縁材をリブにつけ、それら全てをポリプロフィレンフィルムで多い、それをヒートガン(強力なドライヤー)で熱収縮させて主翼の外形を整えます。
 主翼は大きいのでいくつか部分部分にわけて製作し、飛ばすときのみ組み立てます。これで翼は完成です。
  

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