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新卒研生採用情報
学部4年 B4 竹林 佑記
-今回は竹林佑記さんにお越しいただきました。-
-お忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。今回は竹林さんの研究生活にせまらせていただきます。まずは竹林さんの研究内容についてうかがわせてください。-
こんにちは、竹林です。
私は、「電磁メタマテリアル」の研究をしています。「電磁メタマテリアル」とは、波長に対して非常に微小な構造を用いて構成される人工的な材質です。自然界に通常存在しない電磁波の応答を実現できます。私はテラヘルツ波帯でのレンズの研究を進めているのですが、金属の微細な構造でレンズ的挙動をするんですよ。現在、ちょうど試作を進めているところです。やはり解析、設計した物が、形になって実験できるのはとてもワクワクしますね。
-「電磁メタマテリアル」は国家プロジェクトにもなっているそうですが?-
そうです、「電磁メタマテリアル」は比較的新しい研究分野です。こちらがホームページです。最新の研究動向をつかむこともとても重要で、多く論文を読んで勉強したりするのですが、その度に新しい発見の連続です。
それだけ最先端の研究分野に関わっていることが実感できることが、この研究の面白さだと感じています。
研究室選びの際にみなさんも研究テーマを気にすると思います。
少しでも興味を持ったら、ぜひ研究室見学に来てください。
-ありがとうございます。
竹林さんの研究に対する熱い思いが伝わってきました。
次に研究生活について聞かせてください。 まずは研究の進め方について聞かせてください。-
勉強の仕方と違って研究の仕方に正解はないと思います。勉強では必ず答えがありましたが、研究では答えが出ない場合もあります。そういう場合にもあきらめないことがとても大切です。
また、先生や先輩からアドバイスをもらうことも大事です。どうしても自分一人で考えていると違う視点から考えることは難しいです。私も自分では大丈夫だと思い、先輩に確認をしていただいた際に問題点の指摘を受け、ミスを防げたことが何度かありました。先輩も同じ経験をしてきているはずですから、どんどん聞いていくことが自分の研究を進める上で大切になっていきます。
鈴木研究室には悩んでいる時にそっと手を差し伸べてくれる先輩がいます。
ただ、それに頼ってばかりいてはいけないですし、最終的に自分の研究ですので自分でやるしかありません。
そういう行動力も大切です。
-頼もしい先輩に囲まれているんですね、では困難にぶつかったときに得たものを教えてください。-
粘り強さです。研究が思うように進まないときでも、焦らないで地道に進めていくことが重要です。研究室に所属してから研究以外にも多くの問題に直面したことがありました。
たとえば設計モデルの図面作成です。電磁メタマテリアルの研究が進み、実験するために設計図面を提出する必要がありました。その図面作成がなかなか進まず締め切りだけが迫ってきました。先輩にアドバイスをいただいたり、ソフトのマニュアルを読み込みんだりして、ついに図面を完成させたときは思わず叫んでいましたね。(運よく研究室には自分一人でした、笑)
このようなコツコツした積み重ねがとても大事です。
私はこの経験を通して粘り強く問題解決に向かって突き進んでいくことの大切さを学ぶことができました。また、こういう経験こそが今後の成長のためにも非常に大切なことだと感じています。
- 研究を通じて竹林さんが成長してきたことが伝わってきます。そんな竹林さんの将来の目標は何ですか?-
人を引っ張っていけるリーダーを目指したいです。鈴木研究室では様々な分野の方や多くの会社の方に会う機会が多いです。その方々のリーダーシップ力を吸収していきたいです。そして社会に出たときに早く貢献できる人になれるよう、自分に足りないものと向き合っていきたいです。
- ありがとうございました。最後の質問になります。竹林さんが、新しい仲間に期待すること何ですか?-
元気です。研究室に配属されると一日の大半を研究室で過ごすことになります。大変な時こそウィットに富んだ1ジョーク。ひとりひとりの元気が周りに伝わり、研究が楽しくなります。
研究に対しても、「やってやるぞ!」という気持ちで向かっていけるといいですね。その気持ちは必ず周りの人の目に留まりますし、良い成果も出やすくなると思います。
また研究する上でメリハリがとても大事と感じています。
研究する時は研究する、楽しむ時は楽しむ。
そんな研究室を一緒に目指していきましょう。
竹林 佑記
1990年徳島生まれ。2012年4月に鈴木研究室配属。テラヘルツ電磁メタマテリアルの研究に従事。現在3月にドバイで行われる国際会議を目指して研究に取り組んでいる。2012年度、鈴木研究室のテッペンを2度制覇。