先輩たちからのメッセージ


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新卒研生採用情報


学部4年 B4 梅原一樹
-先輩達からのメッセージ 2015、続いて梅原一樹さんにお話をうかがいます。-

-お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます。

今回は梅原さんの研究生活や体験談をもとに、3年生へ向けたメッセージをお聞きしたいと思います。

まずは梅原さんの研究内容についてうかがわせてください。-

こんにちは、学部4年の梅原です。
私は、テラヘルツ波帯における
「電磁メタマテリアル」の研究をしています。

波長に対して非常に小さな構造体を配列した人工媒質
「電磁メタマテリアル」を用いれば、
電磁波を自由自在に制御することができます。


この技術を応用することで、
ハリーポッターに出てくるような透明マント(クローキング技術)や
従来の限界を超えた高い解像度を持つレンズなどを実現できます。

挑戦的な研究ではありますが、
新しいことにチャレンジできる楽しさを感じて
日々研究に取り組んでいます。

-透明マントが実現できるなんてすごい研究をされているのですね。
研究室配属後の生活はどのようなものでしたか。-


研究室配属後は、
「新入生歓迎レポート」や「Antenna Theory」などで
研究を進める上で必要な基礎知識を学びます。

学んだ基礎知識は、
8月の電気電子プレゼンテーションで発表します。

聞いている人に理解してもらえる発表にするため、
以下の3点を特に意識しました。


@論文を徹底的に読み、内容を理解すること。

A伝えたい内容を一目で理解できるスライドを作ること。
 
Bゆっくり、はっきりを意識して発表すること。


当日は慣れない発表で緊張しましたが、
先輩方にスライド構成や発表を
細部まで指導していただいたおかげで納得のいく発表ができました。

電電プレゼンを通して、
プレゼンの基礎を身に付けられたと感じています。

-しっかりと基礎を身に付けることが重要なのですね。
ところで、梅原さんは3月に行われる
国内学会での発表が決まっているそうですね。-


はい。私は神奈川県の東海大学で行われる
応用物理学会で研究成果を発表する予定です。

なかなか、研究がうまくいかずに悩んでいたのですが、
先輩方や同期に相談しながら、アイデアを練ることで、
研究成果を出すことができました。

自分一人の力だけでは、決して成し遂げることはできなかったと感じています。

研究室スタッフをはじめ、先輩方、
支えてくれた同期には感謝の気持ちでいっぱいです!

研究を進める上で、辛い時期が訪れることもあります。
そんな時こそ、周りと協力しながら物事を進める
"巻き込む力"が大切だと感じました。


-ありがとうございます。
それでは梅原さんの思い描く将来像について教えてください。-


私は色々な人から"頼られる人材"になりたいと思っています。

そのためには、様々な知識を学ぶのはもちろん、
課題を見つける力が求められていると考えています。

社会に出た後、自分が理想とするエンジニアへとなるために、
普段の研究生活から様々なことに疑問を持ち、
物事を深く考える姿勢を大切にしたいです。

-ありがとうございます。次で、最後の質問になります。
梅原さんが新しい仲間に期待することは何ですか?-

粘り強さです。

研究生活は一見華やかに見えますが、
実際は失敗を重ねながら少しずつ進んでいく地道な努力の積み重ねです。

成果を出すには、失敗して落ち込むのではなく
失敗を糧に、何度でも挑戦する粘り強さが重要です。

どんな逆境にも立ち向う
"強い意志と折れない心"を持った仲間を待っています!

梅原 一樹
1991年茨城県生まれ。2014年4月に鈴木研究室に配属。テラヘルツ電磁メタマテリアルの研究に従事。現在、3月に行われる第62回応用物理学会春季学術講演会で発表予定。