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質量分析装置(高分解能)

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機器名称

 質量分析装置(高分解能)


設置場所

 小金井キャンパス5号館1階 学術研究支援総合センター 機器分析施設 機器室3[施設内マップ


機器の概要(機器の性能など)

 学術研究支援総合センター機器分析施設に設置されている2台の高分解磁場型質量分析装置のうち、本機は精密質量分析や超高感度分析用、特にダイオキシン類を簡便に分析できる仕様になっている。すなわち、試料導入部、排気部、イオン化部、分析部、検出部からなる高分解磁場型質量分析装置のほか、ガスクロマトグラフ、排気ガスを浄化するフィルターユニット、制御システム、239種類の異性体を有するダイオキシン類を簡便に解析可能な解析システムから構成されている。本機はダイオキシン類測定の公定法で求められている仕様(二重収束方式、分解能10,000以上、質量校正用標準物質を用いたロックマス方式による選択イオン検出法)を備え、ピコグラム(10-12 g)オーダーのダイオキシン類を分析できる。


機器の構成、型式等

 本体は試料を導入する試料導入部、排気部、試料をイオン化するイオン化部、イオンを試料ごとに分離する分析部、分離したイオンを電気信号に変える検出部から構成されており、制御処理用パーソナルコンピュータ測定システムにより制御されている。オプションとして、本体試料導入部の前方にはオートサンプラ付きのガスクロクロマトグラフ、排気部後方には排気されたガスを浄化して外気に放出するためのエアフィルタユニット、また制御システムとは別に、239種類の異性体を有するダイオキシン類を簡便に区別して同定及び定量することができるデータ処理用パーソナルコンピューターが設置されている。

測定部

 オートサンプラ付きガスクロマトグラフ HP6890 Series
 高分解磁場型質量分析装置 JMS-DXN700
 制御システム MS-MP9020D (OS; HP-UX10.2)
 エアフィルタユニット

解析部

 データ処理システム JOEL DioK (Dioxin Quantitative Software) (OS; WINDOWS 98)


測定、利用対象となる試料名、または研究例

 本装置の使用実績の多くはダイオキシン類およびポリ塩化ビフェニルの測定であるが、ガスクロマトグラフ質量分析計としてガス化できる多くの化合物の測定が可能である。また、試料の直接導入も可能な仕様となっており、電子衝撃イオン化(EI)法によりイオン化できる化合物であれば測定することができる。

過去の主な研究例

  1. ダイオキシン類の同定および定量分析
  2. ポリ塩化ビフェニルの同定および定量分析
  3. 精密質量分析による元素組成の推定

利用方法

1.利用方法

 初めて装置を利用される方は、下記問い合わせ先までご連絡下さい。同種の装置の利用経験に応じて、講習を行います。
 装置の使用経験のある方は、予約の上、装置をご利用下さい。

2.利用料金

 装置の使用料金は1時間4,000円です。測定時間についてはガスクロマトグラフの測定条件によりますが、例えばダイオキシン類であれば1サンプルあたり約1時間で測定できます。

お問い合わせ窓口

共生科学技術研究院 応用化学専攻 細見正明
[内線]7070
[MAIL]hosomi@cc.tuat.ac.jp
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