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応用化学科は、有機化学、無機化学、物理化学を基盤とする分子創成化学、光電子材料化学、分子設計化学、無機固体化学、電子エネルギー化学、分子触媒化学、高分子光電子材料、高分子素材化学、バイオ高分子材料、高分子物理化学、高分子物性化学、超分子・分子集積材料、有機材料数理、高分子材料開発、化学情報コミュニケーション学の15教育研究分野の研究室から構成されています。学部4年次の卒業研究及び大学院においては、最新の研究設備が設置された各研究室において最先端の化学研究を行うことができます。

 

教員紹介

    
  分野・氏名 研究内容(キーワード)
物質機能設計分野
教授 荻野 賢司
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様々な階層で特殊な構造を有する高分子材料を設計・合成し、有機半導体デバイスを中心とした各種機能性材料へ応用することと、機能発現やデバイス性能向上の起源が何処にあるのかを解明するための高次構造解析を中心に日夜実験に励んでおります。
分子創成化学分野
教授 加納 太一
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有機合成化学者は分子のデザイナーであり、また数億分の1メートルという極めて小さなものを作る職人でもあります。紙の上に描いた、まだこの世界に存在しない物質の性質を予測し、さまざまな化学反応を利用した分子変換によって組み立てることで、自分だけのまったく新しい物質を手にすることができます。当研究室では、人工酵素を目指した有機分子触媒の創製とそれらを利用した環境調和型の新規反応の開発、さらには医薬品やその部分構造の効率的合成法の確立に取り組んでいます。
光電子材料化学分野
教授 熊谷 義直
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結晶の構成原子を含んだ分子間の気相反応を用いたⅢ族窒化物およびⅢ族酸化物の高純度単結晶の高速成長に関する研究を進めています。特に、深紫外線LED開発を目指した窒化アルミニウム単結晶開発、次世代パワーエレクトロニクス応用を目指した酸化ガリウム単結晶の成長技術開発と応用展開を中心として研究を行っています。
有機材料数理分野
教授 合田 洋
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現代の科学では様々なところで数学が応用されています。当研究室では数学の一分野である幾何学,特に結び目理論・グラフ理論に注目し研究を進めています。例えば分子モデルに由来するグラフの多項式不変量や隣接行列の研究を行っています。
分子設計化学分野
教授 齊藤 亜紀夫
助教 坪内 彰
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我々の研究室では、医・農薬や機能性材料など、多くの有用物質に含まれる複素環化合物の効率的合成法の開発に関する研究を行っています。ヨウ素は国内に存在する豊富な元素資源であり、ヨウ素試薬が希少な遷移金属と類似した反応性を示す点に着目して、最近、ヨウ素試薬を触媒とする複素環合成法の開発を中心に研究を展開しています。
有機・高分子材料開発分野
教授 齋藤 拓
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高分子を結晶化・延伸・発泡・ブレンド・超臨界流体処理して、nm次元からμm次元に至る多様な形態を得るための精密高次構造制御を行い、高次構造と光学・電気・力学物性の関係や、高次構造発現メカニズムの解明に関する研究を行っている。
有機・高分子光電子材料分野
教授 下村 武史
助教 遠藤
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分子エレクトロニクスの実現を目指し、導電性高分子をはじめとする機能性ポリマーを用いたナノファイバーなどのナノスケール構造体の創製、およびそのトランジスタや熱電変換等のソフトデバイスへの応用と機能実証を行っています。
物質エネルギー設計分野
教授 富永 洋一
助教 木村 謙斗
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電解液を用いる既存の畜電池に代わり、安全性、成形加工性、軽量化などに優れる固体電池が近年注目されています。当研究室では、二酸化炭素の有効利用、機能性無機材料との複合化、ポリマーブレンドなどにより、固体高分子電解質の実用化を目指しています。
有機・高分子光電子材料分野
教授 中野 幸司
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高性能有機材料の開発を目指して、分子骨格や元素の特徴に着目しながら、新しい低分子・高分子材料を設計し、その合成と評価に取り組んでいます。また,新しい反応や触媒の開発など、有機材料開発を支える合成技術に関する研究もおこなっています。
分子触媒化学分野
教授 平野 雅文
助教 小峰 伸之
技術専門職員 清田 小織
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分子触媒化学・有機金属化学
遷移金属化合物とそれらを用いた新しい分子触媒反応の研究を行っています。特に世界初の置換アルケンを用いた不斉鎖状交差二量化の開発とそれによる生理活性リード分子の1段階合成、次世代型分子デバイスへの 応用が期待される共役ポリエン分子の1段階合成、ならびに酵素をモデルとしたバイオミメティック反応などの特徴ある研究を進めています。 また、これらの研究基盤となる新しい素反応の開発・理解から工業的に利用されている分子触媒の高効率実用化に至るまで、基礎から応用まで のダイナミックな研究と教育を行っています。
バイオ高分子材料分野
教授 村上 義彦
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「化学のチカラで医療に貢献する」 ことを目指して、 次世代の医療に貢献するバイオマテリアル(医療用の材料)の開発 に取り組んでいます。生体高分子(多糖やタンパク質)と合成高分子を巧みに利用して、体に接着して薬を放出する外科手術用ゲルや治療用シート、肺の奥まで薬を運ぶ「超低密度」多孔質粒子などを開発しています。
バイオ高分子材料分野
教授 村岡 貴博
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分子の集合体を構築し、機能制御する学問を超分子化学と言います。「生体は究極の分子集合体である」という点に着目し、当研究室では有機合成と超分子化学を基盤として、タンパク質や細胞などの生体の活動を操作する新材料開発を行っています。
有機・高分子物理化学分野
教授 渡辺 敏行
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材料で世界を変えようを合言葉に、有機・高分子材料、無機材料など幅広い材料の研究開発を行っています。燃料電池用酸素還元触媒、高エネルギー密度二次電池用電極材料、光応答性ソフトアクチュエーター、応力発光材料、長寿命燐光材料、分子認識粘着剤、再生医工学用マイクロニードルアレイなど、研究の応用範囲は多岐に渡ります。

電子エネルギー化学分野
准教授 岩間 悦郎
助教 沖田 尚久
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高速かつ高効率な電気化学反応(電気エネルギーのやり取り)を実現するために、結晶中のイオンの配列や欠陥を制御したナノ材料の創製に取り組んでいます。蓄電(電池・キャパシタなど)・物質変換・イオン資源回収など、それぞれの応用展開に合わせたナノ材料合成・評価を行っています。
超分子・分子集積材料分野
教授 兼橋 真二
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持続可能社会の実現に向け、地球規模で深刻化する環境問題は解決しなければならない緊喫の課題です。高分子科学と機能材料、環境科学に立脚したマテリアルデザインと材料合成、機能の発現を探索し、持続可能社会の実現に資する革新的な「環境調和型機能性マテリアルの創製」を目指しています。
  化学情報コミュニケーション学分野
准教授 任 利
ことばとそれ以外の事象(社会や心理)との関係を探る研究。研究内容は主に以下の二点である。(1)ことばの多様性の整理、(2)ことばをめぐる社会問題の解決。具体的には、言語変種、言語行動、言語生活、言語接触、言語変化、言語意識、言語習得、言語計画といった8つの研究領域である。
無機固体化学分野
准教授 前田 和之
助教 森田 将司
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ゼオライトや粘土鉱物等で用いられてきた材料合成の概念を基に、配位高分子(MOF)、オルガノゼオライト等の規則的な微小空間を有する無機有機ハイブリッドナノスペース材料の創製に取り組んでいます。層剥離MOFナノシートやトポタクティック層間架橋多孔体など、新しい材料合成の方法論の開拓を通して、吸着分離剤やイオン伝導体など有用性のある材料の開発を目指しています。
物質機能革新分野
准教授 村上 尚
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"有機合成化学"は、我々の生活を豊かにする日用品の製造を支える重要な基盤技術の一つです。しかし、有用な製品をつくる過程で生じる大量の廃棄物が大きな社会問題となっています。当研究室では、「持続可能な社会」の実現に大きく貢献しうる、低環境負荷型プロセスの開発を目指しています。その実現にあたり、「C–H結合の官能基化法」および「新規触媒による高効率な合成法」に着目し、日々研究に取り組んでいます。
分子触媒化学分野
准教授 森 啓二
技術専門職員 髙須賀 智子
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“有機合成化学”は、我々の生活を豊かにする日用品の製造を支える重要な基盤技術の一つです。しかし、有用な製品をつくる過程で生じる大量の廃棄物が大きな社会問題となっています。当研究室では、「持続可能な社会」の実現に大きく貢献しうる、低環境負荷型プロセスの開発を目指しています。その実現にあたり、「C–H結合の官能基化法」および「新規触媒による高効率な合成法」に着目し、日々研究に取り組んでいます。
有機・高分子素材化学分野
講師 岡本 昭子
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「芳香環が非共平面的に集積した分子」の,単分子と集合体の「空間構造解析」,「分子内/間相互作用の定量的評価」,「有機分子集合体の設計」を通し,新奇有機構造材料の構築単位分子創出を試みています。
有機・高分子物性化学分野
講師 帯刀 陽子
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様々な分子性デバイスを作成するために、電気・磁気特性を有する機能性材料を開発しています。これらの材料を集合化させることでゲル・粒子・薄膜・結晶を作成し、バイオからエレクトロニクス分野まで応用可能なデバイス開発を目指しています。
有機材料数理分野
講師 畠中 英里
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「連続的に変形が可能な図形は全て同じである」と考えるトポロジーが研究対象です。特に、3次元多様体に着目して、「どのような性質によって分類されるのか」などの課題について、分岐被覆表示と位相不変量という二つの道具を使ってアプローチしています。

化学情報コミュニケーション学分野
講師 リーザ・ルーカス

言葉の運用に関連する現象の、数理論理学の方法での分析により、終助詞の機能、発話の背景にある想定、イントネーションなど、従来の理論言語学の方法論では捉えにくい現象の解明を目指します。

*大学院から生物システム応用科学府所属