研究室について
砂漠化や温暖化などの地球環境問題は、現代の科学技術が取り組むべき重要なテーマの一つです。私たちの研究室では、植物科学研究の立場からこれらの問題にアプローチしています。研究のキーワードは植物の「環境応答」です。植物が乾燥や塩などの環境ストレスに応答するメカニズムを分子レベルで明らかにするとともに、その知見を利用して干ばつや塩害等に強い作物の分子育種を目指します。特に細胞内で環境刺激がどのように認識され、情報が伝えられるかという「シグナル伝達系」に着目し、植物ホルモンのアブシジン酸を中心に、タンパク質の翻訳後修飾(リン酸化など)によるシグナル制御機構を研究しています。研究手法としては、植物生理学や分子生物学・生化学を中心に、システム生物学的手法も取り入れています。
最新情報&更新情報
2024.7.2 ポルトガル・・リスボンで開催されたEMBO Workshop:Plant Calcium Signalingにおいて口頭発表に選ばれました。
2024.5.17 エストニア・タルトゥ大学の招聘で、博士論文審査会のOpponentを努めました。
2024.4.1 研究室メンバーのページを更新しました。
2024.3.13 【研究成果】李揚丹さんの論文がPlant Journal誌に掲載されました。植物ホルモンアブシシン酸が葉の老化を誘導する仕組みの一端を解明した内容で、明治大学、中部大学、米国ミズーリ大学との共同研究の成果です。本研究に関するプレスリリースはこちら。
2023.11.16 【研究成果】片桐壮太郎さんの論文がPlant Cell&Physiology誌に掲載されました。乾燥ストレス時に植物が開花を早める仕組みの一端を解明した内容で、理化学研究所、名古屋大学との共同研究の成果です。
2023.10.27 【受賞】科研費学術変革領域研究A「不均一環境と植物」の第三回若手の会において、山下昂太くんがベストポスター賞に選出されました。
研究室分属・大学院・研究員について
当研究室では、研究に参加していただけるメンバーを随時募集しています。
※ 研究室分属を検討している生物生産学科の皆さんへ
研究室は小金井キャンパスにあります。いつでも見学可能ですので、希望する方は下記まで
ご連絡ください。皆さんの来室をお待ちしています。
※ 大学院について
博士前期および後期課程の受験者を歓迎します。入試は例年8月下旬に実施されますが、受験を希望される方は5月ごろまでに研究計画について相談してください。その他お気軽にお問い合わせください。
※ 研究員について
日本学術振興会の特別研究員等を随時受け入れます。
希望する方は例年5月頃が締切りになるので、早めにご連絡ください。
・日本学術振興会 特別研究員
・日本学術振興会 特別研究員- RPD(出産・育児による研究中断者への復帰支援フェローシップ)
〒184-8588
東京都小金井市中町2-24-16
東京農工大学大学院生物システム応用科学府
梅澤 泰史
TEL/FAX: 042-388-7364
e-mail:taishi(at)cc.tuat.ac.jp[(at)をアットマークに代えてください]