研究室テーマ

近年、農村地域では、中央集権的・画一的な政策展開の限界や公共事業をはじめとする財政支出の削減といった問題により、地域づくりのあり方が問い直されています。 特に、地域再生法(2005年4月)が施行されて以降“地域にできることは地域で!”という気運が高まる中、行政依存からの脱却による地域の自律的発展が求められています。
こうした状況下、私たちの研究室では日本の農山村地域の将来展望に強い関心を持ち、“農村の自律的発展”をキーワードに様々なテーマ・観点から研究及び地域での実践活動を行っています。 現在、農村地域は自然的及び社会的立地特性を反映した固有の問題(産業衰退、少子高齢化、コミュティの崩壊など)を抱えています。 その一方で、農村地域には都市地域にはない固有の個性(歴史・文化・風土など)があります。 農村地域活性化のためには、こうした地域固有の問題と個性に配慮した柔軟な対応を念頭におきつつも、研究及び支援活動を通じて事例ストックを積み上げる中で、共通の“理論”や“手法”を導き出していくことが必要であると考えられます。
このような問題意識から、日本を含む東アジア地域の農村再生を生活空間、コミュニティ、及び環境問題から捉え、地域システムの設計・計画論、住民合意形成の支援手法、グリーンツーリズムによる農村振興の計画・評価手法に関する研究などを学際的に行っていきたいと思います。

キーワード

中山間地域の農地保全・管理手法、資源循環型地域システムの設計・計画論、住民合意形成の支援手法、グリーンツーリズムによる農村振興の計画・評価手法

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  • カウント開始日2013年6月4日