■沿革
■年表
■主な所蔵品
■掲載一覧
当館に関する記事掲載一覧
■博物館施設
延床面積 3008u
鉄筋コンクリート造 3階建
展示室 1140u
・研究室その他 70u
・資料収蔵庫 245u
・書庫 35u
・事務室その他 135u
・サークル活動室 70u
・講堂 153u
■博物館発祥の経緯
校史編纂だより(2号)に発祥の経緯が掲載されています
■記念碑
記念碑「東京高等蚕糸学校発祥之地」は、地下鉄南北線西ヶ原駅前にあります
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明治時代の生糸造 |
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ジャカード織機 |
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蚕織錦絵 |
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生糸商標 |
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手織機模型 |
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アンティーク ミシン |
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概要 |
■沿革
東京農工大学科学博物館の歴史は明治19年(1886年)、東京農工大学工学部の前身である農商務省局蚕病 試験場の
「参考品陳列場」にはじまります。昭和27年(1952年)、博物館法に基づく「博物館相当施設」に 指定され、
昭和52年(1977年)には工学部附属繊維博物館として制度化されました。
平成20年度より、 「東京農工大学科学博物館」へと名称を変更し、工学部附属から全学化された 科学博物館へ、 繊維に特化した博物館から、本学の農学・工学の研究成果を発信する基地として、またこれまで以上に
研究・ 教育活動に重 点をおいた大学博物館施設としての生まれ変わりが期待されております。 |
■年表
明治20年(1887年) |
参考品陳列場が標本室と改称 |
明治29年(1896年) |
蚕業試験場が蚕業講習所として発足。のち東京蚕業講習所となる |
大正2年 (1913年) |
東京蚕業講習所が農商務省より文部省に移管 |
大正3年 (1914年) |
東京蚕業講習所が東京高等蚕糸学校として発足 |
昭和15年(1940年) |
東京高等蚕糸学校が西ヶ原から小金井に移転 現在の科学博物館(旧 繊維博物館)の建物は当時の本館 |
昭和19年(1944年) |
東京高等蚕糸学校が東京繊維専門学校となる |
昭和24年(1949年) |
東京農工大学が発足 |
昭和27年(1952年) |
標本室が繊維学部附属繊維博物館として博物館相当施設に認可される |
昭和37年(1962年) |
繊維学部が工学部に改称 |
昭和56年(1981年) |
学芸員課程開講 |
平成16年(2004年) |
国立大学法人東京農工大学が発足 |
平成20年(2008年 |
工学部附属から全学化された 大学博物館施設へ
「東京農工大学科学博物館」と名称を変更 |
■主な所蔵品 |
これまで、工学部附属の専門博物館という使命から、繊維分野の学術的価値のある資料が多く集められており、各時代において
学生の教育上あるいは産業界の指導的役割をはたした資料多数が所蔵されています。所蔵品は繊維に関する素材と道具・機械が中心で、繊維・糸・
織物・編物・繊維製品等の資料の他、繊維機械・試験器・プラスチック・ゴム・皮革・紙製品等があります。
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養蚕・製糸・機織に関する資料 |
東京高等蚕糸学校当時から展示されていたものや授業で使われていた養蚕道具があります。
- ・繭見本 生糸見本 明治時代の生糸造(つくり)
- ・皇居御養蚕所関係資料
- ・蚕種紙 繭秤 セリプレーン 選繭台
- ・「まぶし」、蚕棚などの養蚕道具類
- ・各地の座繰器 足踏み座繰器 真綿作りの道具
- ・八丁撚糸機
- ・高機(たかはた)原始機(はた) 力織機
絹以外の天然繊維に関する資料 |
主に羊毛・綿を中心に素材と手工業的な道具類を展示しています。 |
- ・羊毛原毛 羊毛トップ糸 いろいろな獣毛
- ・羊毛製品 毛刈り道具類 カード機 スピンドル
- ・綿の実 綿繰り機 綿打ち弓 綿の俵装
- ・紡ぎ車 各種足踏み式紡ぎ車
- ・麻の種類 麻繊維 各種植物繊維類 ・鉱物繊維
最新の化学繊維 |
繊維メーカー(旭化成・帝人・東邦テナックス・東洋紡・三菱レイヨン・ユニチカ・クラレ・日東紡・横浜ゴム)
より寄贈された最新の素材、製品 |
繊維機械類 |
以前工学部(繊維学部時代も含む)の学生実習に使われていた繊維機械類を展示しています。
繊維技術研究会によって整備された動態展示が可能な繊維機械も多く展示しています。
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- ・日産式自動繰糸機 増沢式普通繰糸機用煮繭機 御法川式多条繰糸機
- ・リング精紡機 フライヤー紡績機 ・靴下編機
- ・ドビー織機 杼替織機・管替式綿織機 ・ジャカード織機
- ・ウォータージェット織機 ・エァジェット織機
- ・ウィリアム・リー編機(1589年にイギリスのウィリ
アム・リーが発明した編機と同タイプのもの。18世紀末製作。日本にはこれ1台のみ)
- ・他多数
特色あるコレクション |
科学博物館では繊維に関係ある資料を所蔵しており、一部は常設展示されています。
- ・蚕織錦絵
東京農工大学名誉教授故鈴木三郎先生が長年にわたって収集された養蚕・製糸・機織をテーマにした江戸時代
から明治時代の多色刷浮世絵です。1980年に科学博物館に寄贈され鈴木コレクションと呼ばれています。
- ■蚕織錦絵
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- ・生糸商標
明治初期の生糸商標 (生糸を輸出する際使用したトレードマーク)。
1600点。蚕織錦絵と同じく鈴木コレクション。
- ・手織機模型
元東京都立繊維試験場研究員重松成二氏が製作された縮尺15/100で精巧に作られた日本の手織機模型です。 ■手織機模型
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- ・組台と組ひも
丸台、角台、鴨川台、高台、巻組台、重打台、綾竹台、内記台、籠打台、唐組台など各種の組台 と組紐の見本。
- ・ミシン
19世紀のイギリス製のミシンをはじめ、シンガー、ジャノメ、ブラザーなどの各年代のミシンを
所蔵しています。
- ・シャルドンネ人絹
1884年に発明された世界初の化学繊維。ニトロセルロース繊維で引火性があるため実用化され
なかった。世界中でもほとんど現存しないといわれています。
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農務局蚕業試験場真景 (白幡伯雅 1880)
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