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イギリス留学で新たな研究テーマに出会えた

Vol. 05 2015.04.02
金子 夏穂 静岡県出身

昔から環境問題に興味があり、なかでも動植物の生態の研究をしたいと思っていました。そこで、「環境」「社会」というキーワードで幅広く学べる農工大の農学部地域生態システム学科に進学しました。当初は、地球環境や動植物等の科学分野への興味がもっと強かったのですが、農工大で勉強する中、留学生と交流する機会もあり、国際関係や心理学、社会科学分野にも興味を持つ様になりました。農工大で留学生の友達がたくさんできて、国際交流活動の企画や参加を通じて、又は日々一緒に時間を過ごすだけで英語力も高めることができました。

2年次の夏休みにイギリス・ブライトン大学での3週間の留学を経験しました。参加したのは、Developing English Communication Skills for Future Scientistsという科学技術系の学生に必要な英語コミュニケーション力の養成に特化したプログラム。リスニング&ライティングの基礎レッスンに加え、ディスカッションやプレゼンテーションも経験しました。ディスカッションのテーマは理系の学びに関わるものが多く、TEDなどのオーディオ教材を使った授業もありました。また、各自がテーマを決めて、5分程度の英語プレゼンテーションをしたことも貴重な経験になりました。

英語研修外の自由時間には、一人で街を散策したり、興味のあったコミュニティにおける「中間支援組織」について話を聞いてみたいと思い、英国レディング大学の教授にも会いに行きました。「中間支援組織」は私の中では社会学などの分野として勉強したいと思っていたテーマ。教授に会ったことは企業・行政・住民をつなぐ役割について考えるきっかけになりました。イギリスは、日本と異なり、文系・理系の枠に属さない学問分野があることを肌で感じることができました。ユニークな経験及び興味分野での知識を深められたことは、やはり海外にいたからこそできたという面もあると思います。短期間でしたが、海外は日頃、当たり前だと思っていることへの考え方を見直したり慣れないことにも挑戦したりする自分へのチャレンジという刺激を与えてくれます。学問がほかにもたくさんあり、興味が広がりました。

現在は科学系の知識や分析のスキルといった素養を取り入れた人間の行動や心理について興味があります。将来は、国際的に活動しながら人々に寄り添えるような仕事がしたいですね。また、卒業後、海外の大学院に進学しようと準備を進めています。

プロフィール

金子 夏穂

農学部地域生態システム学科4年。静岡県静岡市出身。学内の様々な国際交流活動に関わり、学生サークルの「インターナショナル・ソサイティ・サークル(略:ISサークル)」の府中キャンパス代表を2年間務めた。現在21歳。

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