海外旅行保険

海外旅行保険について

 本学では、教職員が大学の研究教育活動を目的に海外渡航する際、緊急事態に備え海外旅行保険への加入をお願いしています。緊急時に円滑に対応するために、「治療救援費用」の補償額が3000万円以上の内容の海外旅行保険に加入してくださいますようお願いいたします。ご参考までに、ネット契約可能な海外旅行保険情報を下記に掲載いたします。 外務省海外安全ホームページでも万が一に備えての海外旅行保険加入を勧めていますので、ご参照ください。http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html

 また、海外渡航する教職員の方については、危機管理強化のため、日本アイラック社が提供する海外救援活動サービス「日本アイラック安心サポート」に大学の費用にて加入しています。日本アイラック社は東京農工大学と基本契約を締結している海外危機管理専門企業で、加入手続きは大学が担当します。

 海外旅行保険が緊急時の際「お金」を保証するのに対して、アイラック安心サポートサービスは緊急時の際「救援活動」を提供します。日本アイラック社の24時間緊急連絡・相談窓口サービス(緊急連絡先は出発前に各渡航者宛てにお送りします)、緊急時の病院・保険会社・警察・親族・大使館・関係官庁等と連携した安否確認、人的支援、マスコミ対応等、危機管理のプロの支援、アドバイスを受けることによって、緊急事態に迅速・的確に対応し、海外リスクを最小限にとどめることが可能になります。 海外旅行保険に加入しない場合は、渡航期間中の病気・怪我等に際し自己負担が多額になる可能性があること、日本アイラック社の支援内容に制約が生じる可能性があることをご理解ください。

なぜ「治療救援費用」の補償額が3000万円以上必要か?

 海外での治療費用は下記のとおり日本と比べて桁違いに高額であるうえ、現金での支払いが必要であるためです。特に欧米に行く場合はご注意ください。日本アイラック社は緊急事態対応に重要な補償項目として、治療・救援費用の補償額合計3000万円以上を推奨しています。

<参考1>

なぜクレジットカード付帯保険は不十分なのか?

 クレジットカード付帯保険はクレジットカードのおまけの機能です。従って、「治療費用・救援者費用」の合計補償金額が少なく、その他の補償範囲も狭いのでご注意ください。また、当該クレジットカードで旅行代金を支払わないと付帯保険が認められない、万一の事故・病気等の際の事故受付を本人からしか認めない等危機管理上制約があることもご確認ください。クレジットカード付帯保険のみで渡航し、被災した場合には以下のような問題が実際に発生しています。

  • ◇事故受付、支払い手続きを他人が代行できないため、必要な治療費用・救援者費用を確保するために多大な時間を要した。
  • ◇治療費用の支払い保証がないため、治療が始められなかった。
  • ◇被災者に高額な現金での立て替えや支払い負担が発生した。

 ゴールドカードの場合でも、補償内容は海外旅行保険に比べて劣ります。ゴールドカードでも治療費用、救援者費用は各々300万〜400万円程度と一桁少ない点、ご確認ください。

<参考2>クレジットカード付帯保険と海外旅行保険の補償内容比較

参考事例

 渡航中に交通事故で入院し、治療救援費が1,500万円かかったケースにおいて、a) 治療救援費補償3,000万円の海外旅行保険に加入、b) クレジットカード付帯保険のみ、c) 海外旅行保険未加入、の各場合について自己負担、アイラックによる支援状況を比較したものが下記です。海外旅行保険に加入していない場合は、高額な治療費を自己負担するだけでなく、現金で即金払いできなければ、治療を受けられない可能性もあることをご理解くださいますようお願いします。