IKUSHIMA GROUP

超音波の利点

超音波計測はヒトやインフラ構造物への非侵襲/非破壊検査として広く利用されています.その重要な利点のひとつは,光の透過が困難な生体,金属,コンクリートブロックのような対象物に対して超音波は内部透過性が高いことです.また,音速と光速の大きな違いに起因して,音波は電磁波に比べて同一周波数で波長が約5桁短くなります.これは,ミリメータ/マイクロメータの空間分解能をもつイメージングが実時間波形の取得が容易なMHz/GHz周波数帯において実現可能であることを意味しています.超音波のこれらの利点にもかかわらず,現状ではその多くの利用が対象物の質量密度分布や弾性的特性の検査に限られています―――すなわち,“形状や異物”は測定できますが,“電気や磁気”はプローブされません.そこで私たちは,超音波の特徴を活かしながら電気・磁気的性質を非侵襲にイメージングする計測手法の開発に取り組みました.

>> 音響誘起電磁法(ASEM法)

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