IKUSHIMA GROUP

センシングテクノロジー
ナノデバイスから医療診断まで

量子現象を利用した革新的デバイスの創出や新しいテラヘルツ・超音波の画像システムの開発を通して,量子科学の発展や医療・産業分野への貢献を目指しています.
研究テーマは分野横断的,かつ,挑戦的です.好奇心旺盛な学生さん,募集しています.電気回路やプログラミングが好きな人も大歓迎.

テラヘルツ:人類がまだ扱い切れていない“光”の領域

テラヘルツ波(テラヘルツ光)とは周波数1テラヘルツ(1 THz = 10^{12}Hz)帯の電磁波のことです.マイクロ波よりも1000倍程度高い周波数の“超高周波の電波”であり,可視光よりも100倍以上波長の長い“遠赤外光”とも呼ばれています.超高速情報通信からバイオ計測・医療診断まで様々な応用可能性が期待されていますが,従来オプティクスとエレクトロニクスでは十分に対応できていない未開拓領域です.私たちは,半導体量子構造を利用して,テラヘルツ周波数領域における単一光子検出器,さらには光増幅量子情報制御の基盤技術を提供したいと考えています.

超音波で電気・磁気を可視化する

超音波は医療診断や工業検査に幅広く使われています.最大の特徴は,目では見えないヒトやコンクリートの中身をそっと外から壊さずに画像化できることです.従来の超音波エコー法では内部にある傷や異物を診断していましたが,私たちは超音波で電気・磁気特性も画像化できる技術を新たに開発しました(音響誘起電磁法:ASEM法).この新手法は,骨質の劣化臓器の線維化および鋼材の残留応力など,従来の計測技術では得られなかった画像情報を提供することが期待されます.私たちは,このASEM法を発展させ,健康寿命を延ばすための新しい医療診断技術や社会インフラを維持するための画期的な工業検査を実現する夢を抱いています.

What's NEW?

2019/11/1
超音波誘起される生体軟組織の電気分極の論文がPhys. Rev. Lett.に受理されました。K. Ikushima et al., "Electric polarization of soft biological tissues induced by ultrasound waves", Accepted in Phys. Rev. Lett.
2019/10/20
NIMSとIHI検査計測との共同研究論文がCorosion Scienceに受理されました。B. Jiang et al., "Micromechanical properties of steel corrosion products in concrete studied by nano-indentation technique", Accepted in Corosion Science.
2019/10/8
Poster presentation. Y. Suzuki, "Nondestructive evaluation of residual stress through acoustically stimulated electromagnetic response in welded steel", IEEE IUS 2019 (Glasgow, UK)
2019/9/26
日本磁気学会で博士院生 鈴木が招待講演しました."Non-destructive inspection using acoustically stimulated electromagnetic method"
2019/9/23
Poster presentation. Y. Kojima, "Acoustically stimulated electric polarization in osteoporotic bone", ASBMR 2019 (Florida, USA)
2019/9/18
応用物理学会で修士院生 熊本が発表しました.「音響誘起電磁法を用いた腎不全による線維化の検出」
2019/9/18
応用物理学会で卒研生 安齋が発表しました.「超音波によって誘起される生体組織の電気分極Ⅱ」
2019/9/9
日本水産学会で博士院生 伊藤が発表しました.「複素誘電率を利用した半解凍状態の検査方法の開発」
2019/9/4
Oral presentation. H. Murano, "Quantum Hall Effect and Band Dispersion in Artificially Stacked CVD Graphene", SSDM2019 (Nagoya, Japan).
2019/7/18
Oral presentation. H. Murano, "Nonequilibrium electron dynamics and Landau-level radiative transition in current-injected graphene", EDISON 21 (Nara, Japan).
2019/4/1
Paper published. A. Delgard et al., "Electrochemical Capacitance and Transit Time in Quantum Hall Conductors", Physica status solidi (b), 1800548: https://doi.org/10.1002/pssb.201800548
2019/3/9
応用物理学会で修士院生 村野が発表しました.「ランダム積層グラフェンの量子ホール効果とバンド分散」
2019/3/9
応用物理学会で博士院生 鈴木が発表しました.「音響誘起電磁法を用いた溶接鋼材における残留応力分布の評価」
2019/3/9
応用物理学会で卒研生 熊本が発表しました.「超音波によって誘起される生体組織の電気分極」
2018/12/1
Paper published. J. Yotsuji et al., "Flaw detection for thin sheet using acoustic stimulated electromagnetic wave technique" 鉄と鋼 Vol. 104, 784-790 (2018).
2018/10/25
Oral presentation, K. Ikushima, "Acoustically stimulated electromagnetic response in biomedical tissues", IEEE IUS (Kobe, Japan).
2018/10/23
Poster presentation, Y. Suzuki, "Stress dependence of magnetic hysteresis properties through acoustically stimulated electromagnetic response in steel", IEEE IUS (Kobe, Japan).
2018/9/26
JIMA 総合検査機器展(ビックサイト)にてASEM技術の展示.アカデミックセミナー講演(生嶋)「超音波で電気・磁気特性を可視化する」
2018/9/18
応用物理学会で博士院生 伊藤が発表しました.「複素誘電率測定による食品の半解凍状態非破壊検査」
2018/9/18
応用物理学会で博士院生 鈴木が発表しました.「音響誘起電磁法による鋼材の残留応力検査技術の開発」
2018/9/18
応用物理学会で生嶋が発表しました.「音響誘起電磁法による心筋梗塞におけるコラーゲン線維化の検出」
2018/9/7
極洋(株)との共同研究「食品の冷凍・解凍状態検査技術」が日本産業新聞に報道されました.
2018/8/23
Invited Talk in SPIE Optics and Photonics Symposium. K. Ikushima, "Quantum dot THz detectors and applications for imaging" (San Diego, USA)
2018/7/31
Poster presentation in International Conference on the Physics of Semiconductors (ICPS). K. Ikushima et al., "Observation of Landau-level emission in current-injected graphene" (Montpellier, France)
2018/7/23
Paper accepted. J. Yotsuji et al., "Flaw detection for thin sheet using acoustic stimulated electromagnetic wave technique" 鉄と鋼 Vol. 104, No. 12 (Japanese).
2018/4/27
Paper published. H. Yamada et al., "Phase sensitive detection of acoustically stimulated electromagnetic response in steel" Jpn. J. Appl. Phys. 57, 07LB09 (2018).
2018/3/23
日本物理学会で卒研生 村野が発表しました.「グラフェン・ランダウ準位発光を利用したテラヘルツ光源の検討」
2018/3/23
日本物理学会で修士院生 滝沢が発表しました.「グラフェンにおけるランダウ準位発光」
2018/3/18
応用物理学会で博士院生 鈴木が発表しました.「鉄鋼における音響誘起電磁応答の圧力依存性」
2018/3/5
Paper published. D. Nakagawa et al., "Terahertz response in the quantum Hall effect regime of a quantum-well based charge sensitive phototransistor" Jpn. J. Appl. Phys. 57, 04FK04 (2018).