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応用分子化学科は、有機化学、無機化学、物理化学を基盤とする分子変換化学、光電子材料化学、分子設計化学、無機固体化学、電子エネルギー化学、分子触媒化学の6教育研究分野の研究室から構成されています。学部4年次の卒業研究及び大学院においては、最新の研究設備が設置された各研究室において最先端の化学研究を行うことができます。

 

教員紹介

  分野・氏名 研究内容(キーワード)
分子触媒化学分野
教授 平野雅文
助教 小峰伸之
技術専門職員 清田小織
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分子触媒化学・有機金属化学
遷移金属化合物とそれらを用いた新しい分子触媒反応の研究を行っています。特に世界初の置換アルケンを用いた不斉鎖状交差二量化の開発とそれによる生理活性リード分子の1段階合成、次世代型分子デバイスへの 応用が期待される共役ポリエン分子の1段階合成、ならびに酵素をモデルとしたバイオミメティック反応などの特徴ある研究を進めています。 また、これらの研究基盤となる新しい素反応の開発・理解から工業的に利用されている分子触媒の高効率実用化に至るまで、基礎から応用まで のダイナミックな研究と教育を行っています。
分子触媒化学分野
准教授 森 啓二
技術専門職員 髙須賀智子
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“有機合成化学”は、我々の生活を豊かにする日用品の製造を支える重要な基盤技術の一つです。しかし、有用な製品をつくる過程で生じる大量の廃棄物が大きな社会問題となっています。当研究室では、「持続可能な社会」の実現に大きく貢献しうる、低環境負荷型プロセスの開発を目指しています。その実現にあたり、「C–H結合の官能基化法」および「新規触媒による高効率な合成法」に着目し、日々研究に取り組んでいます。
分子創成化学分野
教授 加納太一
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有機合成化学者は分子のデザイナーであり、また数億分の1メートルという極めて小さなものを作る職人でもあります。紙の上に描いた、まだこの世界に存在しない物質の性質を予測し、さまざまな化学反応を利用した分子変換によって組み立てることで、自分だけのまったく新しい物質を手にすることができます。当研究室では、人工酵素を目指した有機分子触媒の創製とそれらを利用した環境調和型の新規反応の開発、さらには医薬品やその部分構造の効率的合成法の確立に取り組んでいます。
分子設計化学分野
教授 齊藤亜紀夫
助教 坪内 彰
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我々の研究室では、医・農薬や機能性材料など、多くの有用物質に含まれる複素環化合物の効率的合成法の開発に関する研究を行っています。ヨウ素は国内に存在する豊富な元素資源であり、ヨウ素試薬が希少な遷移金属と類似した反応性を示す点に着目して、最近、ヨウ素試薬を触媒とする複素環合成法の開発を中心に研究を展開しています。
無機固体化学分野
准教授 前田和之
助教 森田将司
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ゼオライトや粘土鉱物等で用いられてきた材料合成の概念を基に、配位高分子(MOF)、オルガノゼオライト等の規則的な微小空間を有する無機有機ハイブリッドナノスペース材料の創製に取り組んでいます。層剥離MOFナノシートやトポタクティック層間架橋多孔体など、新しい材料合成の方法論の開拓を通して、吸着分離剤やイオン伝導体など有用性のある材料の開発を目指しています。
光電子材料化学分野
教授 熊谷義直
助教 後藤 健
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結晶の構成原子を含んだ分子間の気相反応を用いたⅢ族窒化物およびⅢ族酸化物の高純度単結晶の高速成長に関する研究を進めています。特に、深紫外線LED開発を目指した窒化アルミニウム単結晶開発、次世代パワーエレクトロニクス応用を目指した酸化ガリウム単結晶の成長技術開発と応用展開を中心として研究を行っています。
光電子材料化学分野
准教授 村上 尚
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次世代の電力変換半導体素子(パワーデバイス)の基幹材料として有望な窒化ガリウムおよびその関連材料の厚膜結晶成長を新規出発原料を用いた気相エピタキシーにより実現する。熱力学および第一原理に基づいた理論解析結果を実際の結晶成長実験に適用し、結晶表面での現象を原子・分子レベルで理解することを主眼に置き研究を推進している。

電子エネルギー化学分野
准教授 岩間悦郎
助教 沖田尚久
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高速かつ高効率な電気化学反応(電気エネルギーのやり取り)を実現するために、結晶中のイオンの配列や欠陥を制御したナノ材料の創製に取り組んでいます。蓄電(電池・キャパシタなど)・物質変換・イオン資源回収など、それぞれの応用展開に合わせたナノ材料合成・評価を行っています。
無機固体化学分野
教授 野間竜男
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高電界中での熱処理を利用して、微細な結晶を構成する原子の並び方、結晶界面の制御を行い、高機能なセラミックス薄膜の研究に取り組んでいます。特に光触媒機能、強誘電性、イオン伝導性などの向上により、環境エネルギー問題の解決のために利用できるセラミックスの開発を進めています。
  化学情報コミュニケーション学分野
准教授 任 利
ことばとそれ以外の事象(社会や心理)との関係を探る研究。研究内容は主に以下の二点である。(1)ことばの多様性の整理、(2)ことばをめぐる社会問題の解決。具体的には、言語変種、言語行動、言語生活、言語接触、言語変化、言語意識、言語習得、言語計画といった8つの研究領域である。