活動報告

2012年12月FOLENSセミナー:東日本大震災・福島原発事故後の生活と農業~福島(二本松・南相馬)訪問

学生レポート:TANG SI HIEP Tomohisa Matsushita Rimi Tohno Rashied Tetteh Rahman Md Hasnat Piyanuch Jaikaew AUNG ZAW OO Omari Ansong Richard Nam Nguyen Mizuki Hasegawa MISHYNA MARYIA Magatt Thiam MOHAMMED ZIA UDDIN KAMAL Mohammad Sahin Polan Li Zhenhao Lorn Vicheka Katsura TSUKANO JOLLIBEKOV VLADIMIRHadian Permana Hiromitsu MORIYAMA Hossein Mardani Fumi OKURA Emi Nagata Elena KAZANTSEVA Co Thi Kinh Bui Xuan Dung

ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会・武藤正敏事務局長による講義「汚染を減らし、農業を復興するモデルを創る~被災2年目に見えてきたこと」 木村園子ドロテア准教授による放射能による土壌汚染調査実験地での解説 農家民宿では、りんご・きのこ・長ネギなどそれぞれの農家の生産物について話を聞く
農家民宿で豪華な夕食を囲みながら農村の暮らしや放射能汚染の影響について話を聞く 南相馬市民リーダー高橋美加子さん、「希望の牧場」の吉沢正巳さんらによる講義と質疑応答 警戒区域内の家畜を保護する「希望の牧場~ふくしま」
放射能計測器を携行し汚染を実測 警戒区域から避難指示解除準備区域となりようやく地震で倒壊した建物の撤去が進む南相馬市小高区中心部 津波の甚大な被害を受けた小高区で今野由喜さんより津波当時から現在までの状況について聞く

「東日本大震災・福島原発事故後の生活と農業」をテーマとした2012年11月~2013年1月のFOLENSセミナー。 その中核となる福島訪問を12月17~18日に実施し、学生28名(うちFOLENS26名)、教職員7名が参加しました。 ①原発事故による放射能汚染に直面する地域の生活と農業の現状、様々な取組から学び、 ②福島・地元・世界の課題と、自身の専門・関心分野との結び付きについて考え、今後の自身の行動につなげることを目的として、 1日目は二本松市東和地区、2日目は飯舘村を通って南相馬市を訪れ、様々な方々にお話を伺いました。

1日目:
二本松市東和地区は、震災後「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」が窓口となって、本学を含む複数の大学・研究者と連携し、 放射能汚染の状況把握や農業再生へ向けた取組を進めている地域です。今回は、まず協議会事務局長の武藤正敏氏よりこれまでの 取組についてお話しいただいた後、本学の木村園子ドロテア准教授の土壌汚染に関する調査実験地を視察し、五味高志准教授からも 地形と放射性物質の移動に関する解説がなされました。その後、5班に分かれて地区内の「農家民宿」にて各農家さんの状況について お話を伺いました。本来であれば作業を手伝うはずが、あいにくの天気から室内の炬燵で暖まりながらゆっくりと話を聞いたという班もありました 。学生の中には日本の農家を初めて訪れるという者も多く、豊かな農村の暮らしに触れ、美味しい料理を味わい、温かなおもてなしを受けたことに 皆感動し、またそのなかに原発事故がもたらした影響について改めて真剣に考えさせられました。

2日目:
農家民宿の皆さんとお別れし、バスで南相馬へ。福島第一原発から20km圏外、大半が30km圏外にありながら、深刻な汚染を受けて計画的避難区域と なった飯舘村を通りながら、現地コーディネーターの佐野淳也さんより、「までいの村づくり」として広く知られてきた持続可能な地域づくりの取組や、 原発事故後の村民の状況等について解説していただきました。南相馬市では、南相馬市民のリーダーとして原発事故後積極的にメッセージを発信し続ける 高橋美加子さん、「みんな未来センター」戸田代表の代役として急遽来てくださった竹内容堂さん、警戒区域内に取り残された家畜を保護している 「希望の牧場」の吉沢正巳さん、そして津波の被害を受けた小高区の今野由喜さんに、震災・原発事故後の苦難とそれに立ち向かう活動、様々な想い、 参加者へのメッセージを話していただきました。昼食を囲んだ後は、警戒区域となっている浪江町との境にある「希望の牧場」で吉沢代表のお話を聞き、 さらに今野地区長の案内で避難区域となっている小高区中心市街地、さらに今も津波によって壊された車や家が残る津波被災地を訪問しました。地震、 津波、原発事故がもたらした深刻な状況を目の当たりにして一同衝撃を受けつつ、帰路につきました。

帰りの車中では各人が感想を述べ合い、「原発事故によって、世代間・家族間・福島県内外の避難者間等、様々な分断が起きているという話が心に残った 。自分も何かをしたい。」「もっと若者が福島のことを知ることが必要だと思った。ただ、より多くを知ることでより混乱したことも事実。何が本当にいい ことなのかわからない。もっと考えなければならない。」「津波や原発事故についてこれまでも知ってはいたが、実際の現場を見ることができてよかった。 自分の国でも原発建設計画がある。充分な検証が必要だと思う。」といった声が聞かれました。より詳細な各参加者による報告書は、提出され次第、 本ページにも掲載予定です。(SN)


プログラム:
12月17日(月)
 6:40 農工大府中キャンパス正門(本館前)集合
 7:00 出発(バス)
・オリエンテーション:二ノ宮
・講義・話題提供:木村、ほか
11:30 二本松市 道の駅ふくしま東和着
震災・原発事故後の有機農業と放射能汚染:ゆうきの里東和 里山再生・災害復興プログラム「汚染を減らし、農業を復興するモデルを創る~ 被災2年目に見えてきたこと」:武藤正敏さん(ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会 専務理事・事務局長) http://www.touwanosato.net/kyougikai.html
13:00 昼食(道の駅)
14:00 農工大教員による調査地見学・調査活動内容等に関する解説(木村・五味)
14:45 グループごとに農家民宿へ移動(民宿からの送迎車):作業手伝い・交流
 夜  農家民宿

12月18日(火)
 7:45 道の駅ふくしま東和集合
 8:00 出発
飯館村通過:飯館の震災・原発事故被害と現状に関する解説(佐野)
 9:30 南相馬市民情報交流センター着
10:00 南相馬・浪江の震災・原発事故被害と現状に関するお話(南相馬市民情報交流センター・大会議室)
・10:00-10:30 震災・原発事故後の住民生活:高橋美加子さん(北洋舎クリーニング代表取締役・つながろう南相馬)
http://www.hokuyosha.com/
・10:30-10:45 市民活動拠点「みんな未来センター」の活動:竹内容堂さん(みんな未来センター 理事)
http://www.facebook.com/minnamirai
・10:45-11:30警戒区域内における家畜の現状と保護活動:吉沢正巳さん(希望の牧場~ふくしま 理事)
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/
11:50 お食事処「食彩庵」(福島県南相馬市原町区本町2丁目52 T0244-26-8040)へ移動
12:00 昼食・現地講師と交流(希望者は時間があればみんな未来センター見学)
12:45 バス乗車:南相馬市内見学
・小高地区津波跡:今野由喜さん(小高区塚原地区行政区長)
・希望の牧場~ふくしま(敷地内は線量が高い(3μ㏜/h)ため入口まで。希望者のみ降車)
15:00頃 南相馬出発
21:00 農工大府中キャンパス着

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