Folens メルマガ

FOLENS メルマガ No.11/ 2013年3月22日
東京農工大学アジア・アフリカ現場立脚型環境リーダー育成プログラムメールマガジン

目次

  • 1.お知らせ
  • 2.スケジュール
  • 3.活動報告
    ‐FOLENSオフィス主催海外フィールド実習
    ‐インターンシップ
    ‐ポストフィールド報告会・CSワークショップ
    ‐FOLENSセミナー(1月)
    ‐FOLENSセミナー(2月28日-3月1日)
    ‐FOLENS畑
    ‐農村社会調査実習
  • 4.コラム:事の順番
1.お知らせ

今井チーフ・コーディネーター離任のご挨拶
この度、3月末付けで本職を離れることになりました。昨年5月から10か月という 短い間でしたが、関係の皆様には大変お世話になり心より御礼申し上げます。

2.スケジュール

3月
25 FOLENS修了証授与式
26 卒業式
4月
5,8,12 入学者オリエンテーションでの説明会
9 前期授業開始
17 FOLENS4月募集の応募締切
24 FOLENS合格者オリエンテーション
5月
TBD FOLENS合格者歓迎会
TBD FOLENSセミナー:2013年計画
年間スケジュールはこちら→http://www.tuat.ac.jp/~folens/outline/schedule.html

3. 活動報告

-FOLENSオフィス主催 海外フィールド実習
2012年9月、ベトナムにおける協力大学・カントー大学(海外教育研究拠点・E&Rベース)、フエ農林大学、 東京農工大学JICA草の根技術協力事業(ベトナム)と共同で、海外フィールド実習が行われました。農工 大より日本人学生、中国人およびベトナム人留学生、カントー大学よりベトナム人学生、若手研究者、E& Rベースの先生方が参加しました。今回紹介する2名の報告は、修士研究のテーマとも組み合わせて現地調 査も実施したものです。
Vo Thi Minh Tam:
Survey on microbial water quality and prevalence of diarrheal pathogens of surface water in the Mekong delta, Vietnam
Fast economic development combined with weak wastewater management practices is continuously polluting water quality. The water pollution with human and animal waste include sources hazardous pathogens and contamination of natural water bodies poses a serious health risk in the Mekong Delta. This study was carried out to survey the microbial water quality of surface water in the  Mekong delta Vietnam, especially the impact of livestock production on the water pollution. 続きを読む⇒http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/2012_oft_j_vothi.html
Co Thi Kinh:
Impact of domestic and industrial waste management on water environment in The Mekong River Delta, Vietnam
We visited Tra Noc Industrial zone, O Mon landfill, Hoa An village, Can Tho University, and Bach Ma National Park and learnt about wastewater treatment and management, the impact of wastewater on surface water quality in the Mekong River. Wastewater in seafood processing factories, including before and after treatment systems had high level of nitrogen, phosphate, organic matter, E. coli and coliform which were far above the Vietnamese standard for industrial wastewater. COD, NH4+, and EC in the branches of Hau River water in Can Tho city were much higher than the limit by Vietnamese standard for surface water quality.
続きを読む⇒http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/2012_oft_j_co.html

-インターンシップ
Yeo Bee Geok (Maybelline):オーストラリア・クイーンズランド州におけるプラスチック片と海洋保全~ オーストラリアの都市・農山漁村コミュニティにおける意識向上と教育(Tangaroa Blue/ 2012年7月31日 ~8月21日)
続きを読む⇒ http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/2012_intern_j_maybelline.html

-ポストフィールド報告会・CSワークショップ:1月30日、2月27日
本セミナーは、海外フィールド実習、インターンシップに基づく各自の体験や経験から考え学んだこと、 調査の結果と考察を報告してもらい、他の事例や将来への応用を考えていくものです。特定分野の研究 発表会とは異なりますので、発表では、わかりやすく的確な情報を提供し、客観情報と各自の結論を、 様々な専門分野の聴講者に理解してもらうことが大切です。総合討論では、個別的・多様な問題どうし の相互関係性のマッピング、問題に必ずしも直面しているわけではない人たち(アウトサイダー)とは 誰なのか、それらの人たちはどのような役割を果たすべきか検討し、現場経験と広い視野の両立を目指 しました。
続きを読む⇒ http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report_post_jan2013_j.html

-FOLENSセミナー1月
東日本大震災・福島原発事故後の生活と農業~事後講義と ディスカッション:自分たちにとっての原発・放射能問題を考える
「東日本大震災・福島原発事故後の生活と農業」をテーマに実施した12月の福島訪問をふりかえり、改め て自分たちにとっての原発事故や放射能汚染について知り、必要な対策について考えるために、事後セミ ナーを実施しました。学外講師として国分寺市に設立されている市民放射能測定拠点「こどもみらい測定 所」の石丸偉丈所長をお招きし、学生21名と教員2名が参加しました。
続きを読む⇒http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/f_s_jan2013_j.html

‐FOLENSセミナー2月28日-3月1日
2月のFOLENSセミナーを2月28日と3月1日北九州エコタウンと環境ミュージアムで学生7名、教員4名で実 施した。北九州エコタウン事業は、さまざまな廃棄物を他の産業分野で活用し、最終的に廃棄物をゼロにす るゼロ・エミッションを目指し循環型社会の構築を図っている。1997年国の「エコタウンプラン」第一号と して選ばれた。見学したのは次の6リサイクル施設、2大学研究施設と1環境博物館であった。 出発前に、学生は8施設より各々1施設を選び、大学に戻り学んだ事を発表することとした。
プログラム
2月28日(木)8:35羽田空港第一ターミナル2階中央案内所集合
第一日目:北九州エコタウン事業全体概要説明(Fig.1, 13:30~)
1.廃空き缶をリサイクルしてアルムとスチールの素材を作る(Fig.2,Mr.Hadian)
2.廃木材と廃プラから合成木材とベンチを作る(Fig.3, Mr. Hossein)
3.九州工業大学の生ごみから生分解性プラスチックを合成して、その生分解性プラツチックのリサイクル使用 の実証研究(Fig. 4, Miss. Vicheka)
4.福岡大学の廃棄物処分場の研究 (Fig.5)
第二日目
5.廃PETボトルからプラスチックのフレークとペレットを作り、それから帽子、制服等を作る(Fig.6,Mr.Rahman)
6.廃医療廃棄物からセメントプラントで使う金属、RDFとリサイクコンテナを作る(Fig.7,Miss.Kinh)
7.環境ミュージアムの「地球の道」(倉本聰さん創作)で、地球の歴史と環境を学んだ(Fig.8,12:30-13:30)
8.廃蛍光管の両端を切り蛍光管を砕き、アルミ、蛍光体と水銀を回収(Fig,9,Miss.Elena)
9.廃コピー機よりプラスチック、アルミと路盤材を作る(Fig.10,Mr.Hiep) セミナーの写真及び学生の発表内容をWEBに書いていますので、ぜひ読んでください。
続きを読む⇒ http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/f_s_febmar2013_kitakyushu_j.html

-FOLENSファーム(農場活動)~持続可能な地域づくりと都市農業を考える
12月に収穫した蕎麦を、伝統的な手作業で脱穀・製粉しました。
1月26日:蕎麦の脱穀
写真はこちら⇒http://www.facebook.com/tuat.folens#!/media/set/?set=a.298857066903096.66816.100003364161221&type=3
2月26日:石うすでの粉挽き
http://www.facebook.com/tuat.folens#!/media/set/?set=a.323641591091310.1073741826.100003364161221&type=1 

‐農村社会調査実習
2012年7月に水俣で行った実習の報告書が完成しました!現地の方々の多大なご協力 をいただきながら、様々なことを学び感じた記録です。印刷版の入手をご希望の方 は、必要部数と送付先を環境リーダー育成センターまでご連絡ください(連絡先は 本メール末尾を参照)。実習中お世話になった皆様には順次発送させていただきま す。データ版はこちらからダウンロードできます。 http://www.tuat.ac.jp/~folens/report/report24.html

4.コラム

事の順番

尾崎 宏和
環境リーダー育成センター 特任助教(ラボ・コーディネーター)

玉川上水の並木が危機に瀕しています。史跡保存計画の名のもとに大木を根元から切ることが、すでに小金 井公園正門前で実施され、今後数年で6kmほどの区間に広がる計画です。私の心の拠り所がまたひとつ、 切り崩されるのが無念です。木々は都市の気候を緩和し、人々に安らぎをもたらし、貴重な野鳥や動物た ちの棲み処そしてコリドーとして生物多様性にも貴重です。法面崩落の危険があるので、「萌芽更新」を 促すと謳っていますが、樹齢の進んだ木の萌芽更新率はさほど高くありません。告知イメージ図と伐採後 の風景は違いました。これは剪定といえるレベルではありません。せめて、枝を下ろすとか間伐とか、樹 高を調整するとかの方法はないのでしょうか。武蔵野の面影を残すケヤキの木々を伐って桜を植えるのは 滑稽です。人間の小手先はとても自然に敵うものではないのです。人間が自然を管理する形の発想は、私 は反対です。落ち葉も日陰も誰にも文句を言われないぐらい大きな土地を買い、大木のある森を育てるの が私の夢のひとつです。20年後くらいになりましょうか、玉川上水にまた育った並木も見たいです、そう 思うと少し気が楽になりました。 そんな中、クリーンエネルギーとして太陽光への注目も集まっているのはご存知かと思います。発電設備 の建設もたまにニュースになっています。しかし。山梨県のある市では、その用地整備で樹木伐採が始ま ったと。。上空から赤外線画像をみれば、蒸散のある森より発電設備のほうがずっと表面温度は高いので は。どうしてこんなに、事の順番取り違えが多発するんでしょうか。 もう一点。真冬並みとは何?1月下旬の天気予報で、「一転して明日は、真冬並みの寒さです」。今が真冬 でなければいつが真冬なんだろう?温暖化が進行して、もう真冬はないのでしょうか?冬好きとして寂し い限り。 今回は辛口が続きましたがご容赦を。

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