平成28年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)に採択され、「女性研究者の活躍推進を実現する“関東プラットフォーム”の創生と全国展開」を実施しています。
代表機関である東京農工大学と共同実施機関の東京外国語大学、国際農林水産業研究センター、首都圏産業活性化協会が連携し、引き続き女性研究者の研究環境整備や研究力向上、女性研究者の上位職への積極登用に向けた取組を進めてまいります。
学長 千葉 一裕
東京農工大学は自律化を推進する国立大学としての信念と基盤をもち、国際社会、地域社会や他機関との連携の中で主体的に持続発展する道を拓きます。特に、人材養成では、女性研究者や若手研究者の育成に力を入れております。男女共同参画を推進し、女性の活躍推進を牽引する大学として、女性研究者の採用・養成に力を入れ、管理職への女性登用も進めています。女性研究者のみならず女子学生の育成に力を入れ、男女共に将来を担う若手研究者の活躍につなげます。全国的に女性研究者の少ない工学や農学の分野においてダイバーシティを牽引し、共同実施機関と協力して、本取組を推進すると共に、関東ならびに全国のネットワーク機関との連携にも一層尽力いたします。
学長 林 佳世子
東京外国語大学は、建学以来、日本の高等教育のグローバル化を牽引する大学として、世界各地からの多くの留学生・研究者を擁し、多数の人材を国際社会に輩出する等、早くから、ダイバーシティ環境の整備に積極的に取り組んでまいりました。本事業の採択を契機に、これまで以上に国籍や年齢、ジェンダー、宗教に関わらず、誰もが安心して個性、能力を発揮できる研究環境の実現に向けた取組を行い、女性教員比率は国立大学法人の中でもトップクラスとなっております。複雑化し加速化するグローバル社会の地球規模課題を解決するためには、多様な視点や発想が不可欠であり、本学はこれからも本事業を推進することにより、ダイバーシティ研究環境の実現に向けて一層努力してまいります。
理事長 小山 修
国際農林水産業研究センターは、開発途上地域の農林水産業に関する現場研究を業務の中心としていることもあり、従来から女性研究者の比率は低く推移してきました。本事業への参画を契機として、理事長のリーダーシップの下、女性の活躍の場の創生と環境作りに取り組んできました。具体的には、海外の研究機関の著名な女性研究者を複数名招へいし、女性のキャリア構築に関する示唆に富む話を伺いました。また、女性研究者が責任者となる共同研究の発表の機会を設けています。当センターが主催する国際シンポジウムと連動させて、「栄養問題と女性研究者の役割」等、特色ある取組と研究成果を国内外に発信しました。今後の当センターの発展に不可欠な「女性活躍」の推進に向け、引き続き連携機関と共に取組を進めて参ります。
会長 野長瀬 裕二
首都圏産業活性化協会は産学官金等からなる会員を擁する産業支援機関であり、首都圏企業等における女性研究者の環境整備と産学連携に力点を置いて本事業を推進してきました。これからも、女性研究者の皆さまの素晴らしい研究成果を首都圏地域等の企業の皆さまに認知・理解して頂き、共同研究の実現につなげて参ります。このように産学連携を推進するとともに、ダイバーシティに配慮した研究環境整備についても各連携機関の取り組みの協会主催セミナーでの紹介や会員宛てメルマガでの配信、並びに協会における多くの女性理事の就任とそのご意見の反映等を積極的に進めて参ります。以上のとおり、女性研究者の活躍推進を実現する“関東プラットフォーム”の魅力を高め、その全国展開に努めます。
学長補佐/女性未来育成機構長 天竺桂 弘子
東京農工大学では、女性未来育成機構が中心となって本事業を実施し、共同実施機関である東京外国語大学、国際農林水産業研究センター、首都圏産業活性化協会の皆様と協働し、さらに、これまでに培ったネットワークを拡大して、女性研究者の支援と活躍推進の取組を関東全域に拡げてまいりました。さらに、女性研究者が機関や地域を超えて活躍できる全国ダイバーシティネットワークの構築・発展を目指します。
学長特別補佐/男女共同参画推進部会長 大津 友美
東京外国語大学は、建学以来、日本の高等教育のグローバル化を牽引する大学として、多くの人材を国際社会に輩出するとともに、多数の女性研究者、世界各地からの留学生・研究者を擁しており、ダイバーシティ環境の整備に積極的に取り組んでいます。共同実施機関として、今後も本学の強みを活かした取組を推進いたします。
企画連携部長/男女共同参画推進委員長 杉野 智英
国際農林水産業研究センター(国際農研)は、日本の農林水産業研究分野での国際貢献と連携の中核的な役割を担っています。開発途上地域における共同研究実施を通して、人材育成にも取り組んでおり、男女共同参画も推進してきました。本事業での連携によって、より一層、女性研究者の活躍の支援に取り組みます。
事務局長 芳賀 啓一
首都圏産業活性化協会(TAMA協会)は、中小企業支援の観点からこれまで女性が活躍できる職場づくりに関する取組を展開してきました。本事業においては、弊協会の持つ中小企業ネットワークを基に、産業界の皆様にも本事業を積極的に活用して頂けるよう情報発信を中心に取り組んでまいります。
本事業では、以下の取組を実施しています。
女性研究者ネットワークを牽引し関東から全国へ拡大
女性研究者サポートシステムの共同運営
グローバル化による女性研究者の研究力強化・女性幹部の登用推進
女性活躍推進法の行動計画・本事業における目標実現