東京農工大学 管弦楽団

演奏技術、友情、感動 すべてが「一生モノ」になる

農学部 地域生態システム学科3年 横沢 広朗さん

団員は約70名。1965年に発足した「バロックアンサンブル同好会」を起源とする団体です。入学式や卒業式などの学校行事で演奏するほか、恒例となっているのが6月のサマーコンサートと12月の定期演奏会です。定期演奏会は2015年で44回目を数える私たちのメインイベント。会場確保から演奏曲のセレクトまで、すべて学生がゼロから企画・準備・運営を行います。その他、市民体育祭の開会式で入退場マーチや開会のファンファーレを担当したり、介護老人施設でアンサンブル形式の演奏会を開くこともあります。

特徴的なのは、大学から楽器を始める初心者が多いこと。音符の読み方の勉強からスタートする学生も珍しくありません。それは「やりたい!」という意欲の高さの表れでもあり、未経験でも熱意をもって頑張るからこそ上達が早く、「できるようになった!」という達成感がさらなるモチベーションとなっています。

この初心者に限らず、いつも私たちを支えてくれるのが、日頃の練習に来てくれるプロのトレーナーです。長年にわたって指導に当たってくれていて、もちろん初心者にも丁寧に教えてくれます。ある程度の努力は必要ですが、一度覚えてしまえば、演奏技術は「一生もの」です。また、さまざまな演奏会は、個々が演奏を楽しみながら練習の成果を披露し、チームワークや友情の大切さを感じられるイベントであると同時に、応援に来てくれるOB・OGとつながるチャンスにもなります。中にはOB・OGの所属団体に参加して演奏するメンバーもいるほどです。「自分たちの演奏でお客さんに喜んでもらいたい」という同じ想いをもった先輩との出会いもまた「一生もの」なのです。私たちの喜びは、聴いてくれるみなさんに喜んでもらうこと。これは在学生にも卒業生にも共通した想いです。

学業をおろそかにしない範囲で趣味の音楽で人生を楽しくしたい、上達の喜びを噛みしめたい、そんな思いを胸に、今日も私たちは練習に励みます。

東京農工大学 管弦楽団

1965年に「バロックアンサンブル同好会」として発足後、1971年に名称を「管弦学部」へと改め、以来、さまざまな曲を演奏しています。
現在では、年2回の定期演奏会を中心とし、その他学校行事などにおいて演奏活動を行っています。

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