池袋・津川・浅野 研究室 論文

安全教育

ヒヤリハット

当研究室では、週1回全員が集まり、その週で感じたヒヤリハット事例を語る会を行っています。
ヒヤリハットとは、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとした」経験のことを言います。
1件の重大事故(人身事故)の背後には、回避はできたものの『あわや事故』という冷や汗ものの事例が平均29件存在し、さらにその背後には、何ごともなく終わったが、ひとつ処置を誤れば同じ事故になったはずの事例が、平均300件ある、といわれています。これがハインリヒの法則です。

なぜ私たちは毎週ヒヤリハット事例を皆で語るのか?それは、研究における事故を未然に防止するためです。
ヒヤリ・ハットは、結果として事故に至らなかったものであるので、見過ごされてしまうことが多い。すなわち「ああよかった」と、直ぐに忘れがちになってしまうものである。

しかし、重大な事故が発生した際には、その前に多くのヒヤリ・ハットが潜んでいる可能性があり、ヒヤリ・ハットの事例を集めることで重大な災害や事故を予防することができる。そこで、職場や作業現場などではあえて各個人が経験したヒヤリ・ハットの情報を公開し蓄積または共有することによって、重大な災害や事故の発生を未然に防止する活動が行われている。Wikipedia
実験中ヒヤッとした、ハッとした(ちょっと危なかった)体験を皆の前で語り、その経験を全員で共有することで危険を予知する能力をみがくことができます。またその都度、ヒヤリハットの原因と対策を考えるようにし、安全に実験を進める努力をしています。

ヒヤリハット体験を語る時に気をつけることは、予測や想像を交えずに事実を語ること。懺悔や、つるしあげ(?)ではないので真実を語ることです。本記述が参考になりましたら幸いです。またご意見などございましたら是非ご連絡下さい。
注)ハインリヒはアメリカの損害保険会社に雇われていた数学者で、保険掛金の率を算定するために、各種の産業事故を調査した結果、この法則を発見した。

ハインリヒの法則

大きな事故を防ぐには、ヒヤッとする、ハッとする事例が起こらないようにするのが有効。
⇒⇒危険を予知する能力を身につけることで、大事故を未然に防ぐ

当研究室の実験室では誰でも
安全メガネの着用を義務付けています。
安全メガネ未着用での実験室入室・実験は禁止

実験室での飲食はもちろん禁止
ヘッドホン着用禁止(非常連絡が聞こえないため)
実験室での私語を慎む(コンタミ防止と作業に集中するため)

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