若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 藤波 香織

プロフィール

藤波 香織
Fujinami Kaori

教育協力分野 工学府 情報工学科/情報工学専攻
メールアドレス fujinami@cc.tuat.ac.jp
研究分野 情報工学・ユビキタスシステム
キーワード ユビキタスコンピューティング、ネットワークセンシング、ウェアラブルコンピューティング、コンテクストアウェアネス、情報システムアーキテクチャ
職歴
1995年04月〜1999年08月 日本電信電話株式会社
1999年09月〜2003年04月 NTTコムウェア株式会社 研究開発部
2003年09月〜2005年03月 日本学術振興会特別研究員
2005年04月〜2006年12月 早稲田大学理工学術院 情報ネットワーク専攻 客員講師
2007年01月〜 現職
学歴
早稲田大学 理工学部 電子通信学科(1993年卒業)
早稲田大学大学院 理工学研究科 電気工学専攻 修士課程(1995年修了)
早稲田大学大学院 理工学研究科 情報科学専攻 博士後期課程(2005年修了)
受賞歴 特になし
主な論文・解説
藤波香織、中島達夫;“コンテクストアウェアなアプリケーション構築のためのフレームワーク”、情報処理学会論文誌:コンピューティングシステム(ACS)、pp.107-118、Vol.44, No.SIG10(ACS2), July (2003)
藤波香織、山邉哲生、中島達夫;“コンテクストアウェアなアプリケーションフレームワークにおけるメタコンテクスト情報の利用方法の提案とその応用”、日本ソフトウェア科学会 コンピュータソフトウェア誌,pp.46-59, Vol.21, No.1, January (2004)
Kaori Fujinami, Fahim Kawsar, and Tatsuo Nakajima; “AwareMirror: A Personalized Display using a Mirror”, The 3rd International Conference on Pervasive Computing (Pervasive 2005), Lecture Notes in Computer Science (LNCS) 3468, pp. 315-332, May (2005)
Kaori Fujinami and Tatsuo Nakajima; “Bazaar: A Middleware for Physical World Abstraction”, Journal of Mobile Multimedia, Vol.2, No.2, pp. 124-145, June 2006.
藤波香織、中島達夫;“知的人工物を用いた知的空間構築のための情報管理基盤”、情報処理学会論文誌:コンピューティングシステム(ACS), pp. 399-410, Vol. 47, No. SIG12 (ACS15), September, 2006.

研究紹介

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「日常生活における安全・安心感・楽しさを増強する計算機環境の実現」と題して、人工物の知的化・付加価値付与のガイドラインを示すことと、人工物自身の開発とアプリケーション開発を支援するための技術開発を長期目的とする。このようなアプリケーション実現のためには、ユーザが置かれている状況(コンテクスト)を反映したシステムの振る舞いが必要となり、Context-Awarenessというキーワードで研究が盛んである。コンテクストと呼ばれる情報のうち重要な意味を持つ、行動情報は身体の運動や動作と、物体または周辺環境との相互作用により起こることから、人・モノ・環境の状態をセンシングすることが重要となる。
本研究では、身近に存在する人工物にセンサを付加することで、通常の使用を通した自然な状態センシングを目指している。具体的には、人工物を環境(床・壁など)、道具(イス、ドアなど)、身体装着物(ベルト、時計など)、ユーザ端末(携帯電話など)に分類し、これら単体からの状態取得方式、ならびに協調による精度向上方式、情報の問い合わせ、状態管理に関する研究を行っている。本アプローチは、単に状態取得を自然に行うということだけでなく、アプリケーションに応じたセンシング機能(人工物)を随時追加することを可能とするもので、従来のような建築空間を設計・施工する段階からセンシングを意識することなく柔軟で安価なアプリケーション実現を可能とする。
また、道具の例外的な使用や身体装着物の想定外の場所への装着を検出し、アプリケーションが依存する情報に信頼性を与える技術についても研究している。

本テニュアトラックシステムについて

独立して研究を行っていくための環境を迅速に整備することができる制度に魅力を感じて応募しました。これを生かし十分な成果をあげることに精進していきたい。

今後の抱負

技術革新により、デバイスの小型化や通信の高速化、無線通信の常時接続性・移動性、省電力化、それに伴うデバイスの遍在化の下地はそろうと考えられるが、それを我々の日常生活空間に誰もが簡単に導入して使うためにはいまだ障壁があると考えている。また、様々な種類の人工物の役割分担についても明らかになっていないことが多い。本研究を進めていく中で、ユーザを含んだ広義の超分散システムについての理解を深めていきたい。
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