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新卒研生採用情報
学部4年 B4 木村 辰也
-先輩達からのメッセージ2014、パート2と題しまして
今回は木村辰也さんにお越しいただきました。
木村さんの鈴木研究室での研究生活に迫りたいと思います。-
-こんにちは、木村さんの研究内容についてうかがわせてください。-
こんにちは、学部4年の木村です。
私の研究は、去年まで鈴木研究室にいらっしゃった
OBの與那嶺さんの研究を引き継がせていただいており、
「電磁メタマテリアル」の研究に取り組んでいます。
電磁メタマテリアル構造を用いることで、自然界に存在する材質では実現できない
屈折率の値を設計でき、新しい電気的な特性を持つ材質を「創り出す」ことができます。
電磁メタマテリアルにより、光を曲げたり、物体を迂回させたり、自由に制御することができ、究極のステルス技術である「透明マント」が実現できます。
私の研究では、電磁メタマテリアル構造を用いて凹レンズを形成することで
屈折率を0〜1の間に制御する研究を行っており、最終目標は屈折率0を実現することです。
屈折率が0の媒質に電磁波が入射した場合、入射させる電磁波にかかわらず媒質中の位相が一様となります。これは電磁波の位相が一瞬でその媒質を飛び越えるイメージです。
テラヘルツ波帯の電磁メタマテリアルはまだまだ未発展の技術です。
自分の研究が世界を変える。
考えただけでもワクワクしませんか。
-なるほど、とても夢のある研究をなさっているんですね。
普段の鈴木研究室の雰囲気はどのようなものなのでしょうか-
現在、鈴木研究室はスタッフが3名(専属事務員2名)、
大学院生が2名、学部生が4名の総勢9名で研究を行っています。
私たちの研究室メンバーのキャラクターは様々で、
毎日の研究生活は笑顔で溢れています。
休憩は自由で、研究の合間にみんなでお茶をしたり、
ご飯を食べたり、お菓子を食べたり、、、
和気あいあいと過ごしています。
休憩を取っている時でも、
研究や就活についてのディスカッションや、
雑談を含めた学生同士の会話をとても大切にしていて、
時には熱い議論が始まることも。
また、研究の後にみんなでご飯に行くこともよくあります。
先輩方もとても気さくに話しかけてくれますので、
後輩の私たちとしてはとても研究しやすい環境です。
世界を驚かすような面白いアイデア、優れた技術を生み出すためには、
このようなコミュニケーションに溢れた環境を創っていくことがとても大切です。
-鈴木研究室は雰囲気が良く、とても意識が高いことがわかります。
次に、普段の研究生活について教えてください-
まずは、鈴木研究室では10時-17時を
コアタイムとして研究に取り組んでいます。
研究の進度には個人差がありますので、
それぞれが自分の研究テーマに取り組む形です。
また、金曜日の朝9時からは輪講があります。
輪講とは、研究室のメンバー全員が集まり、
研究成果を発表し議論する場のことです。
研究に対し本気で意見をぶつけ合う、まさに闘いの場です。
本気で望めば、本気のアドバイスをいただけるので、
ずっと行き詰っていた研究が、発表することで前進する。
なんてことが多々あります。
そのために毎週、しっかりと進捗をまとめたスライドを作っています。
研究はひとりで考え抜くことも大切ですが、
他の人の意見を聞くことも大切だったりするんです。
やはり、研究は一人だけではできませんし、
チーム一丸となることが必要です。
-「チーム」を意識することが、研究室という集団の中で、
研究を進め、成果を生み出すために必要なことなのですね。
続いて、3年生に向けて鈴木研究室のアピールポイントを教えてください-
私たちの研究室のアピールポイントは、
学生の意見が尊重されるところにあると思います。
「自分はもっとこうしたい」とか「自分はこうなりたい」などの考えを持ったとき、
鈴木先生をはじめ、事務職員のお二人、先輩方、同期が全力でサポートをしてくれます。
もちろん、個人のそれ相応の努力も必要です。
やる気があり、本気で研究に取り組めば、
スキルアップにつながる様々な経験ができることは間違いありません。
-様々な経験とは具体的にどのようなものでしょうか-
学会はもちろんのこと、IEEEワークショップでの活動などです。
このIEEEワークショップでは、各大学から集まる運営委員と協力し、
年に1回ポスターコンテストを通して理系の魅力を伝える活動を行っています。
昨年の12月にも、スポンサー4社、発表者約70名を集め、
10年目となるポスターコンテストを開催しました。
また、各企業の最先端の技術に触れることができるMWEなど、
展示会や講演会などにも積極的にも参加することができます。
私たちは普段、研究室で生活をしていますが、研究室の“外”を知ることで、
「自分と外部との差」や「自分と社会とのかかわり方」を知ることができます。
そのような経験を経て、
「自分はどのような人材になりたいのか」、
「そのためには何をするべきなのか」を考え続けることが、
“将来設計”をする上で最も大切な要素になるのではないでしょうか。
鈴木研究室では将来を見据えた
非常に高いレベルのトレーニングを積むことが可能です。
-ありがとうございます。常に先を見続けることが大切ということですね。
そんな木村さんの将来の目標を教えてください-
私の目標は、社会に必要とされる人材になることです。
現在、研究室で研究やさきほどの活動を通して
日々学び、日本、さらには世界で 一流となることを目指しています。
実際に研究室の“外”を知ることで、 “一流”を目指す大切さを強く感じています。
まずは目指さなければ何も始まりませんからね。
そしれそれを実現できる環境、共に目指す先輩がこの研究室にはいます。
鈴木研究室にいる3年間で多くのことを吸収し、様々なことに挑戦し、
社会に貢献できる一流の人材になりたいと思っています。
- ありがとうございました。最後に、新しい仲間に期待することを教えてください-
みんなを明るくさせるユーモアです。
研究室は研究がメインであることはもちろんですが、
やるからには楽しくあるべきだと思います。
研究をする中で辛いこともあるでしょう。
困難の連続に直面し、前へ進めなくなるときもあるでしょう。
そんな時こそみんなを笑顔と爆笑に。
そんなユーモアさが必要なのではないでしょうか。
もちろんメリハリが大切ではありますが、
楽しむ時は楽しむ。やる時はやる。
それこそが鈴木研究室での、研究生活をより豊かにするコツだと思います。
一緒に素晴らしい“チーム鈴木研究室”を作りましょう。
木村 辰也
1992年栃木県生まれ。2013年4月に鈴木研究室に配属。電磁メタマテリアルの研究に従事。現在、3月に行われる第61回応用物理学会春季学術講演会での発表が決定し、日々研究に取り組んでいる。