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ヒヤリハットデータベース活用としての発展


世界最大規模の交通事故データベースとして,このビッグデータの分析・活用を通じて,
交通安全教育の充実や予防安全技術の発展に寄与することを期待し,これまでに以下の活用事例を展開している

事故要因分析

に関する研究

交通安全教育への活用


予防安全/自動運転

に関する研究




【活用1】事故要因分析に関する研究

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  ドライブレコーダのトリガー(加速度の大きさによる閾値)の前後15秒間の時系列データにより,事故発生要因の分析を行っている.このデータベースの特徴的な点は,ITARDAのデータベース構造を踏まえながらも,文脈理解が容易なオントロジー構造にしたことにより時系列分析が容易になっている点であり,ビッグデータの包括的検索が容易になっている点である.


【活用2】交通安全教育への活用

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  警察庁,国交省ほか,交通安全教育向けコンテンツ制作者,TV番組等からの要請により,ヒヤリハット映像データを提供している.例えば,自動車技術会では危険予測訓練用DVDへの活用,国土交通省によるあおり運転防止など啓発用DVDへの活用,警察庁による運転免許更新時の講習会の映像活用,ニュース番組での解説時の資料映像としての利用である.


【活用3】予防安全/自動運転に関する研究

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  衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の評価や,自動運転の安全性評価に活用している.ドライブレコーダの画像から読み取れる歩行者の飛び出し速度や飛び出しタイミングの分布を考慮して事故場面を再現し,ドライビングシミュレータによるAEBSの事故回避効果に使用する活用例がある.また,市街地のヒヤリハットマップを作成すれば,道路環境や交差点形状に依存して事故になる傾向が容易に予測することができる.