開設記念シンポジウムの開催報告
開設記念シンポジウム「21世紀の人材育成」
|募集要項|
開設記念シンポジウム「21世紀の人材育成」
開催報告
MOT開設記念シンポジウムが平成17年4月21日に小金井キャンパス11号館 多目的会議室で約120名の参加者のもとに盛大に行われました。
大学の独立法人化に伴い、象牙の塔から社会に役立つ存在へと大きく変貌を遂げていく中で、研究成果の実現では産学連携、人材育成では専門職大学院が注目されています。農工大MOTは国立大学法人第一号のMOTとして発足しました。シンポジウムは「21世紀の人材育成」に大学がどう寄与できるかについて、産業界から加藤丈夫富士電機ホールデイングス前会長、溝口勲夫日刊工業新聞元社長、大学側から板生清理科大MOT研究科長、本学から宮田清蔵学長、古川勇二MOT研究科長が参画して、フロアを含めて熱い討論が交わされました。
参加者は、MOTが「大学にとって意義ある新規事業で社会から大きな期待が寄せられていること」、さらに「21世紀に大学はどう変わっていくのかの象徴的存在であること」を、討論を通して実感できた実り多いシンポジウムでした。農工大MOTはまだ発足してまもなく、従来にない遠隔講義システムや講義支援システムを取り入れるなど意欲的に取り組んでおり、 2年後にはよいプロダクト(卒業生)を産み出すべく、学生・教職員が一丸となって取り組んでいます。皆様のより一層のご支援をお願いしたく思います。
東京農工大学MOT開設シンポジウムに寄せて
白井達郎
21世紀の人材育成をテーマとしてMOT開設記念シンポジウムが開設された。
昨今、技術社会が必要としている人材は、従来のような特定な専門分野については豊富な知識を持っているが、経営的観点から鑑みた場合、バランス感覚に欠けている人材ではなく技術と経営に精通したバランス感覚を持った人材に大きな期待が寄せられている。
この度、開設された当該大学がMOTはこのようなバランス感覚を持った21世紀をリードしていく人材の育成を目指している。特に、いかなる環境であろうとも常にリスク管理をベースとした教育は大変重要である。
シンポジウムにおいて、実業界からは大きな期待が寄せられている。また、MOT大学院の先輩格である東京理科大学の板生先生からは、今までの取り組みのご苦労を忌憚なくお話を承ったことは、大学においても大いに参考になったものと思われる。
特定な大学が単独で教育していくのではなく、各大学が信頼関係を持ち、互いに協力し切磋琢磨して、MOT教育の充実を図っていくことが肝要であると考える。
新たなる船出としてMOT大学院がスタートとしたが、入学された学生の皆さんは各方面の企業に所属し活躍されている。また、学部から大学院に入学された方もいますが、夫々のノウハウを大いに生かしていくことができれば今までに無い、リーダーの育成に期待が寄せられている。今回のシンポジウムは大いなる飛躍を目指していく為にも意義深いものがあったものと思います。
本記事に関するお問合せ
農工大MOT事務局:TEL・042-388-7739