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テーマ |
講師 |
3月15日(火) 13:00~15:00 |
科学博物館の新常設展示(実験機器、繊維分類、繊維物性)作成の意図と裏側
2015年度の本学博物館実習では、農・工両学部の学部生・大学院生が科学博物館2階の常設展示のリニューアルに取り組んだ。
繊維の分類・物性の展示では、身近な繊維を科学の目で見直せる様な内容とし、学生自ら が実験動画の作成等に取り組んだ。 実験機器の歴史の展示では研究・教育機関としての本学の活動と共にあった機器類の発展の様子が分かる内容を目指した。
本発表では、展示制作の目的や裏側について、学生と共に制作・指導に携わった経験からのお話をご紹介する。
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飯野 孝浩氏
(東京農工大学・科学博物館学芸員 特任助教) |
2月16日(火)
13:00~15:00 |
「蚕糸・絹の道を歩んで」
年表:東京農工大学工学部および繊維工場の歴史的変遷
研究報告:蚕糸・絹の高品質化と多様化の研究
解説:蚕糸・絹文化の普及活動
小此木先生は日本の経済、文化に多大な影響を与えた蚕糸・絹の分野に60有余年携わり、生糸の高品質化、絹の多様化の研究、絹文化の普及活動
を、精力的に取組まれております。
十分に時間を取れませんが、貴重な内容をお話いただきます。
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小此木 エツ子氏 (多摩シルク21研究会代表/元 東京農工大学工学部講師) |
2016年
1月19日(火)
13:00~15:00 |
「石川組製糸の変遷と社会貢献」
日本の近代化は、「富国強兵・殖産産業」のため、茶・養蚕等の農産物を売り、後には生糸を売って、軍艦や大砲を買う、製造するという形ですすめられました。
埼玉県においても、地元資本の活動が盛んに行われ、その代表が豊岡町(現入間市)に興り、入間郡から全国へと工場展開した石川組製糸です。石川組製糸の活動の推移を紹介し、
あわせて一族・企業とキリスト教の関係、家憲・家訓に基づく社会貢献についてもお話したいと考えています。 |
染井 佳夫氏
(入間市博物館指導主事/入間市内小・中学校長を歴任/「石川家の人々」を読む会会長・入間市の文化遺産をいかす会副会長) |
12月15日(火)
13:00~15:00 |
「川柳に見る老いの微笑」 (約1時間)
nbsp; 今回は従来踏襲してきた繊維技術の講話とは全く関係のないお話をすること になりました。私たちが動態展示をしている機械のほとんどは遺産的価値の
ある古い機会が多く、 相当ガタが来て、それを何とかして入館者の皆様に興 味を持っていただくように努力しています。それと同じように、私たち自身
もまた相当ガタが来ており、ボヤキが多くなってきました。そこで今回は、 このボヤキを川柳を通して笑い飛ばそうと言う訳です。 綾小路きみまろの世界です。
タイトルでは「川柳に見る老いの微笑」とし ましたが、内実は「老いの哀愁、悲哀、苦笑い、ペーソス」であります。一 句、一句コメントしながら話を進めていきます。
「詩歌に見る日本の水文化」 (約30分)
水は自然を潤し、私たちの身体を潤してくれます。そればかりか私たちの心 も潤してくれます。特に、日本の四季は心の文化を育んでくれます。その一
つの詩歌ですが、この詩歌の中に水が深く関わっています。 今回は、 水に関わる詩歌の幾つかを取り上げ鑑賞しましょう。 |
岩島 寛
(繊維技術研究会員) |
11月28日(土)
13:00~15:00 |
Invitation to Home-Made Simulation~手作りシミュレーションへの誘い~
あなたの手元にあるパソコンはスーパーコンピューターです。
word,exel,powerpointに使うだけでなく、科学者たるものコンピュータとして使ってみましょう。
ちょっとプログラムが書ければ研究をサポートするいろいろなシミュレーションが可能になります。 帝人における種々の実施例を紹介するとともに、私が最も広範に活用してきた「最小自乗法最適化プログラム」について、お話しします。 |
青木 昭宏氏
(京都大学工学博士(1994)/山形大学客員教授(2000)/農工大朝倉研非常勤職員(2005~)/元 帝人) |
10月17日(土)
13:00~15:00 |
麻のはなし
麻は主に植物の表皮(靱皮)部分から取った繊維のことで20種類以上も有ります。 然し 日本で麻の表示はラミー(芋麻)とリネン(亜麻)に限られ、他は指定外となります。
古代から使われ続けている麻は、涼しく丈夫なだけでなく、その物性から多方面に使われてます。
そんな麻ですが、以外に知らないことが沢山あります。原料の栽培から収穫までや、その後の糸になる製造工程。また、糸や布の晒し、染色加工。昔から「越後上布の雪ざらし」と聞きますが、今はどうでしょうか?世界の最上級の晩さん会で使用されるテーブルクロスは、麻ですがどこで生産しているのでしょうか?ファッション界での活用状況は?
古代よりこれ程永く人類に役立っているワケは、何? 豊富な経験をお持ちの多田氏のお話で、見つけたいと思います。 |
多田 辰雄氏
(元(株)トスコ(東洋繊維)) |
9月19日(土)
13:00~15:00 |
伝統的織物を中心とした東京の繊維産業について
関東山沿いの地域では、農閑期の副業として織物を織っていたことを発端に、織物産業が発展しました。東京でも、八王子、青梅、武蔵村山、そして八丈島に織物産地が形成されました。東京の織物業界は伝統的産業に位置付けられる業界なので、
大学ではほとんど教えてもらえない技術です。
東京都立繊維工業試験場に在籍していた時に得た知識、区役所に来てみて、最近の東京の繊維企業の動きをご紹介します。
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吉野 学氏
(江戸川区役所中小企業相談室・品川区役所ものづくり課/元 都立産業技術研究センター・理事) |
7月18日(土)
13:00~15:00 |
「保温に関する繊維材料の特性」
今回お話させて頂く要点は、着衣の大きな機能の1つである保温性と繊維材料
との関連を工学的な観点からお話させて頂きます。
その導入として、人の生活と着衣と伝熱の基礎に触れ、蛇足となりますが、
保温性の評価についても若干のコメントもさせて頂きます。 |
鎌田 佳伸 氏 (K-LABO鎌田研究室/元 実践女子大学) |
6月20日(土) 13:00~15:00 |
~繊維技術の新たな展開~「水処理ビジネスの現状と将来」
水処理ビジネスは、経済産業省の予測では、2025年には、世界規模が110兆円に達するとされています。
その中枢の膜技術は、繊維製造技術の応用で完成されたものです。
本講では、まず、繊維技術がどういう過程で膜に発展して来たかを紹介し、その膜が、水処理ビジネスの現場でどんな
役割を果たしているかを紹介します。
また、現在私の所属する水ing〈株〉は、荏原製作所の水処理部隊に、三菱商事(株)、日揮(株)が1/3ずつ出資して立ち上げた
会社で、社長は三菱商事出身の水谷重夫氏です。その水ing〈株〉のビジネス展開につき、概括し、3社コラボにより、どの様な課題があり、
成果が得られたかにつき紹介します。
そして最後に膜の将来の発展のために何が必要か、について述べたいと考えています。 |
本田 博也 氏
(水ing(株)シニア・アドバイザー/
元 三菱レイヨン(株)メンブレン工場長 / 元 オルガノ(株)理事・膜事業推進室長 / 元 (株)荏原製作所環境総合事業本部・膜事業室副参事) |
5月16日(土)
13:00~15:00
3階多目的実験室 |
「折り紙のおはなし」
折り紙は日本固有のものと考えている方が多いが、実は欧米・中国などでも古くから折り紙は行われていた。 ここでは、折り紙の歴史についての話、紙の歴史、和紙などについて振り返ってみる。 なお、ここ(繊技研)で、紙の話?と思われるでしょう。そもそも繊維は、衣料材料として
だけ利用されているのではなく、工業製品・日常生活用品にも多く使用されている。紙も繊維なのです。紙のルーツは「パピルス」(紙莎草)と言われています。パピルスの茎を切って押し固めたもの。
時間の問題もあるが、できれば後半に折り紙の体験を試みたい。心身活性化のためにも! |
壁矢 久良 氏 (繊維技術研究会会長) |
4月18日(土) 13:00~15:00 |
「ミシン稼働中の針、糸、布の相互作用」
衣服の生産に欠かすことのできない布地の縫合には、強さと同時に美しさが要求され、また柔らかい布地にはその柔軟性を損なうことがないことが要求されます。これらの要求に対して縫糸を用いた
ミシン縫製(縫目の形成)は極めてよく適合します。 しかし、ミシン縫いにはシームパッカリングに代表されるような 不良現象がいろいろと存在します。それらの発生を理解し、問題を
解決するにはミシン稼働中の現象について知ることが基本的に必要と考えます。
ここでは、本縫いミシンを対象としたミシン稼働中の上糸張力や 上糸の引出、上糸のかま抜け、針の加熱と温度上昇、針の布貫通エネルギー、針たわみ、などのミシン稼働中の現象についてお話します。 |
鎌田 佳伸 氏 (K-LABO鎌田研究室/元 実践女子大学) |