東京農工大学

受験生の皆様

活躍する卒業生

「再生農業」で持続可能な原料調達を実現する サントリーホールディングス株式会社 サプライチェーン本部 グローバルソリューション部 片岡将樹さん 大学院農学府応用生命化学専攻 修士課程修了

現在のお仕事

サントリーホールディングス株式会社にて、持続可能な農産物原料調達を実現する業務に従事しています。具体的には、酒類や清涼飲料の原料となる農産物の圃場に「再生農業」と呼ばれる農法を導入するプロジェクトの企画・推進をしています。これにより、農地から排出される温室効果ガスを削減して気候変動の抑制に貢献するとともに、生態系の保全・回復を図りながら健全な土壌を維持することで、気候変動にも耐えうる安定した作物生産体系を構築することを目指しています。現在は、静岡県や鹿児島県の茶、米国産トウモロコシ、タイや豪州産のサトウキビなど、世界各地で約20カテゴリーの作物を対象に、再生農業の試験およびスケールアップに取り組んでいます。

農工大での研究活動

以前から「健康」や「治療」というテーマに興味があり、農学部応用生物科学科の「発酵学研究室」にて、創薬につながる生理活性物質(いわば「薬のたまご」)を探索する研究に取り組みました。土壌微生物が産生する化合物を抽出し、目的の効果を示すものをスクリーニングし、精製・同定して評価する研究です。研究を通じて身につけた「仮説を立てて実験系を設計し、データを整理・解析した上で考察する」という一連のプロセスは、仕事の基礎力として再現性高く活かせています。また、先生方や仲間との議論を通じて、ものごとの本質を捉える視点を磨いた経験も、現在の業務における課題設定や意思決定の際の土台として大いに役立っています。

農工大での課外活動

学業以外では、アメリカンフットボール部に所属し、上位リーグ昇格を目標にチームで日々の練習と改善に全力で取り組みました。勝利から逆算して課題を分析し、役割分担と実行を積み重ねる「勝利を目指すプロセス」を学んだこと、そして仲間とのチームワークを磨いた経験は、今でも仕事で成果を生み出すための「考え方と動き方の型」として、確かな武器となっています。

受験生にメッセージ

現在は2か月に1回ほど世界各国に出張する生活を送っており、社会において英語力の重要性がますます高まっていることを日々痛感しています。英語力が足枷となり、思うように仕事が進まなかった悔しい経験もありました。これから学ばれる皆さんは、ぜひ農工大で興味のある分野を究めながら、英語を実際に使う経験も積んでおくことを強くおすすめします。

最後に、私自身の経験から一つお伝えさせていただきます。一見、遠回りに思える経験の中にこそ、後になってから真価に気付く宝物が眠っています。頑張って頑張って、納得いくまでやり切った先に、必ず自分だけの糧が残ります。ぜひ、楽しみながら悔いのない学生生活を過ごしてください。

※掲載内容は、2026年3月取材時のものです。