活躍する卒業生

現在のお仕事
産業技術総合研究所、通称「産総研」と呼ばれる国の研究機関で、研究者をしています。ここで、「流体機器」の性能を高めるための「流れの予測・制御技術」の研究を行っています。流体機器とは、自動車や航空機などの乗り物、タービンや風車などの装置のことを指します。これらの性能を向上させるためには、機器の周りの「流れの状態をリアルタイムに予測して適切に制御する技術」が不可欠です。そこで私は限られた数点のセンサー情報から流れ全体を高速・高精度に予測する技術や、放電プラズマを使って流れの状態を自在に制御する技術の実現を目指して、スーパーコンピュータを使った数値シミュレーションやデータサイエンスを駆使した研究開発を行っています。

農工大での研究活動
在学中は、機械システム工学科 西田浩之教授のもとで博士後期課程まで研究活動を続けました。研究では、シミュレーションでエラーが出てしまうことや、出てきた結果の物理的な解釈が難しいなど、苦しんだこともありました。それでも先生や仲間との議論を通して課題を克服できたときの達成感、また新しい有意義な知見を学会や論文で発表することのやりがい、そして研究が評価され賞を受賞できたときの喜びが、研究者を志したきっかけになりました。

大学の講義で学んだ知識は、今の仕事に欠かせないものです。特に近年はAIを誰でも利用できる時代ですが、AIの答えを鵜呑みにせず、出てきた答えの背景には何があるのか、AIを正しく利用するためには基礎学問の知識は不可欠です。

農工大での課外活動
また、私はモデルロケットやラジコン飛行機を設計・製作するサークルで活動した経験や、大学の交換留学制度を利用してマレーシアに留学し、英語で専門科目を学んだ経験があります。これらの経験も今の仕事で大いに役立っていると感じています。

受験生にメッセージ
農工大は、たくさんの知識や経験に出会える、とても貴重な場所です。大学では、ぜひ興味を持ったことにどんどん挑戦してみてください。何かに全力で取り組み、妥協せず没頭した経験は必ず皆さんの力になると思います。皆さんのこれからを心から応援しています。
※掲載内容は、2026年3月取材時のものです。
