活躍する卒業生

現在のお仕事
医療機器メーカーのテルモ株式会社で、血管内治療用の製品開発に携わっています。私はもともと医療機器の開発に携わりたいと考え、工学部生体医用システム工学科に進学しました。そして、学部時代の講義の一環としてテルモで働く先輩から事業内容を聞く機会があり、血管内治療という分野に興味を持つようになりました。血管内治療はカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して治療を行う方法で、切開しないため患者さんへの身体的負担が少ないというメリットがあります。私の研究対象は、カテーテル治療を行う際の器具を誘導するガイドワイヤーと呼ばれる金属製のワイヤーです。これを消化管用に応用した製品の開発をするのが仕事になります。現在は、ガイドワイヤーの機能を検証する実験を繰り返しています。
農工大での研究活動
学部3年次から所属した生嶋研究室では、超音波を用いて腱や血管等の生体軟組織の評価を行う研究に従事しました。大学院時代には生体軟組織の線維配向性を非侵襲で評価する方法を2024年の「超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム」で発表し、「Young Scientist Award」を受賞するという貴重な経験ができました。
大学時代に研究を進めるうえで、失敗したり仮説と異なる結果が得られたりしたときは、その原因として考えられることを思いつく限り上げ、一つひとつ考察・検証するということをやっていました。そのように論理的に考える習慣が身についたことは現在の仕事でも大いに役立っています。
将来の夢・目標
今後は中長期的な研究開発に携わる予定のため、そこで患者さんと医療従事者の方にとって大きな助けになる画期的な医療機器を開発することが最終目標です。企業研究者としてのキャリアはまだ始まったばかりですが、まずは短期的な開発経験を積んだり、供給を維持するために必要な活動の知識を身につけたりして、中長期的な開発に携わるときに具体的な製造方法や販売後のことも検討できるような開発者に成長したいです!
※掲載内容は、2026年3月取材時のものです。
