若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 上田 祐樹

プロフィール

上田祐樹
Ueda Yuki

教育協力分野 学部 機械システム工学科
大学院 生物システム応用科学府
メールアドレス uedayuki@cc.tuat.ac.jp
研究分野 熱流体フロンティア
キーワード 熱音響工学、熱機関、線形安定性
職歴
2002年04月〜2005年03月 日本学術振興会特別研究員(DC1)名古屋大学工学研究科
2005年04月〜2006年09月 日本学術振興会特別研究員(PD)東京大学生産技術研究所
2006年10月〜2007年03月 東京農工大学 特任助教授
2007年04月〜 同上 特任准教授
学歴
2000年03月 名古屋大学 理学部 物理学科 卒業
2002年03月 名古屋大学工学研究科 結晶材料工学専攻 博士前期課程 修了
2005年03月 名古屋大学工学研究科 結晶材料工学専攻 博士後期課程 修了
受賞歴 ・低温工学論文賞(2007年)
主な論文・解説
上田祐樹、加藤千幸: 日本機械学会論文集B編 73 (2007).
上田祐樹、琵琶哲志: 低温工学 41, 73 (2006).
Y. Ueda, T. Biwa, T. Yazaki, U. Mizutani: J. Acoust. Soc. Am. 117, 3369 (2005).
Y. Ueda, T. Biwa, T. Yazaki, U. Mizutani: J. Acoust. Soc. Am. 115, 1134 (2004).
Y. Ueda, T. Biwa, T. Yazaki, U. Mizutani: Appl. Phy. Lett. 81, 5252 (2002).

研究紹介

中空の管内に気体を内封し、管の軸方向に温度勾配を付加する。この温度勾配が臨界値を超えると、管内の気体が独りでに振動を始め、管の共鳴振動数の音波が励起する。この時、温度勾配を付加するのに用いた熱が音響パワーに変換されている。そのため、音波を自励振動させる装置は熱力学的に原動機をみなせ、熱音響エンジンと呼ばれる。熱音響エンジンとは逆に、気体を内封した管内に音波を入力すると、管の軸方向に温度勾配が形成される。このような音波を入力することで冷凍を得る装置は熱音響冷凍機と呼ばれている。
熱音響エンジンは自励した音波を利用するので、ピストンやバルブなどの可動部を一切必要としない。また外燃機関であるため、熱源を選ばず廃熱や太陽エネルギーなどをエネルギー源として駆動できる。一方、熱音響冷凍機も従来の冷凍機に比べて簡単構造である。また、ヘリウムや窒素などの気体を冷媒として使用するので、環境にやさしい。
近年の研究により、熱音響エンジンの効率は自動車のエンジンのエネルギー変換効率と同程度まで高められることが実証されている。一方、熱音響冷凍機の効率は実用化されている空調機の効率まで、まだ改善されていないが、同程度の効率まで高めることが可能であることが分かっている。
私は優れた特長を有する熱音響エンジン・冷凍機のエネルギー変換メカニズムの解明と応用を目指して研究を行っている。

本テニュアトラックシステムについて

本学で導入されたテニュアトラック制度は我々若手研究者にとって魅力的な制度であると考えている。採用されてからは、成果を上げなければならないプレッシャーはあるものの、独立して研究が行えるという大きなメリットを感じている。また、学務へもオブザーバーとして参加できるので、次のテニュア教員へのステップでの役割が明確になる。若手研究者の立場として、日本においてもテニュアトラック制度がたくさんの大学で導入されることを期待している。

今後の抱負

今後は、自立した研究者として成長するだけでなく、世界中の研究者と渡り合える研究成果を上げていきたい。そのため、地に足がついた研究と、チャレンジングな研究の両方に取り組んでいく。また、日本においてもテニュアトラック制度がたくさんの大学に導入されるように、良いモデルケースになるべく、頑張っていきたい。

研究室のホームページ

http://www.tuat.ac.jp/~ueda_lab/
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