若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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[MAIL] wakate@cc.tuat.ac.jp
本拠点は、文部科学省科学技術振興調整費の委託事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業によって運営されています。
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若手研究者の紹介
ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 木村園子ドロテア

プロフィール

木村園子ドロテア
Kimura, Sonoko Dorothea

教育協力分野 農学府 国際環境農学専攻
メールアドレス skimura@cc.tuat.ac.jp
研究分野 国際環境農学
キーワード 持続的生産、窒素循環、広域評価、モニタリング、モデリング
職歴
1998年06月〜1998年10月 ゲッチンゲン大学 農学部 作物育種学研究室 実験補助
2003年04月〜2004年03月 北海道大学・ティーチングアシスタント
2004年10月〜2006年03月 東京農工大学・大学院共生科学技術研究部・助手
2005年04月〜 東京大学・空間情報科学研究センター・客員研究員
2006年04月〜2006年09月 東京農工大学・大学院共生科学技術研究院・助手(所属名変更)
2006年10月〜2007年03月 東京農工大学・大学院共生科学技術研究院・(特任)助教授
2007年04月〜 同上・(特任)准教授
学歴
1995年03月 愛知県立瑞陵高等学校 卒業
1995年04月 北海道大学 農学部 入学
1998年04月〜1999年03月 ドイツ ゲッチンゲン大学農学部 留学
2000年03月 北海道大学 農学部 生物資源科学科 卒業
2000年04月 北海道大学 大学院農学研究科 生物資源生産学専攻修士課程 入学
2002年03月 同課程修了
2002年04月 北海道大学 大学院農学研究科 環境資源学専攻博士課程 入学
2005年03月 同課程修了
受賞歴 特になし
主な論文・解説
KIMURA Sonoko D. and HATANO Ryusuke: An Eco-Balance approach to evaluate the historical change in N loads caused by agricultural land-use change at a regional scale, Agricultural Systems (in press)
木村園子ドロテア・岡崎正規・波田野隆介 2006:広域における窒素循環−評価の現状と今後の展望 日本土壌肥料学雑誌77号(No3)2006年6月 351-359
KIMURA Sonoko D., TAKAO Gen, KUSHIDA Keiji, TAKAKAI Fumiaki, KOIDE Takahiro and HATANO Ryusuke 2006: Use of remote sensing for estimating global warming potential at permafrost area in East-Siberia. International Symposium on The Symptom of Environmental Change in Siberian Permafrost Region, JSPS Core to Core Program, Hokkaido University, Sapporo, Japan 29-30 November 2005, proceedings. Ed. Hatano R. and Guggenberger G. Hokkaido Univ. press, Sapporo, p267-276
KIMURA S D., LIANG L. and HATANO R. 2004: Influence of N flow change on environment between 1912 and 2002: a case study of one city in Hokkaido, Japan. Nutrient Cycling in Agroecosystems 70, 271-282
KIMURA Sonoko D., SCHMIDTKE Knut, TAJIMA Ryosuke,YOSHIDA Koichi, NAKASHIMA Hiroshi, RAUBER Rolf 2004: Seasonal N uptake and N2fixation by common and adzuki bean at various spacings. Plant and Soil 258, 91-101

研究紹介

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近年、人間活動により生態系における窒素循環量が増加している。化石燃料、化学肥料の消費量の増加、水田や畑地の増加に伴う生物的窒素固定量の増加により、自然界における窒素固定量の約2倍が人為的に循環に加わっている。増加の約7割は農業分野に由来すると推定されている。窒素は農業生産にとって非常に重要な要素であり、作物生産の向上をもたらすが、同時に河川や地下水の富栄養化、N2O放出による地球温暖化、NH3の揮散による酸性化といった環境負荷源にもなりえる。持続可能な循環型社会を構築するには窒素や炭素といった物質のフローを広域で定量的に把握し、環境と食糧生産のバランスを取ることが現在、緊急な課題だ。生産は圃場スケールで行われるのに対して、汚染は排水口などといった点源の他、面源と呼ばれるある空間的な広がりを持ってはじめて顕著に現れることが多い。行政界、国境を超えた対応が必要となっている。わたしはこれらの問題に対して、地表面の現象が面的広がりを持ったときにどのように捕らえうるのか?農林生態系とどのように付き合うべきなのか?という問いに対して、日本、中国、フィリピン、マレーシアや他の諸外国において、フィールドでのモニタリング調査、統計手法を用いた解析、GISを使ったスケールアップ評価、モデリングを行い、農林生態系の持続的活用をめざして研究を行っている。

本テニュアトラックシステムについて

テニュアトラックの制度は本プログラムへ応募する際初めて知った。若手が夢に見る自立した環境だが、その結果を評価されるため、ある意味非常に厳しい。テニュアとなることは「終身在職雇用」と「研究における自由の保障」を意味している反面、テニュアの条件は「非凡かつ継続的な成果をあげる見込み」かつ「教師としての卓越した資質」とされていると知ったからだ。今は自立した環境を存分に楽しむとともに、評価の厳しさを実感している。

今後の抱負

わたしの目指す研究では、リーダシップとチームワーク、ネットワークと自立性が概念的なキーワードとなる。よって、海外との共同研究体制を確立し、日本を含むアジア諸国での調査・研究、また、欧米との密接な情報交換を行うことに力を尽くしたい。また、学内外の若手研究者を中心に研究会、シンポジウムを開催し、分野を超えた交流をしていきたい。教育については国際的な広い視野と自ら考える姿勢を重視していきたいと考えている。

研究室のホームページ

http://www.tuat.ac.jp/~dorothea/top.html
http://www.tuat.ac.jp/~dorothea/top_eng.html
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