若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 斎藤 広隆

プロフィール

斎藤 広隆
Saito Hirotaka

教育協力分野 農学府 農業環境工学専攻
メールアドレス hiros@cc.tuat.ac.jp
研究分野 土壌物理学
キーワード 不飽和帯、土壌物理学、地球統計学、地球物理学、環境工学
職歴
2006年06月〜2007年03月 日本学術振興会海外特別研究員・カリフォルニア大学リバーサイド校
2005年01月〜2006年05月 ポスドク研究員・カリフォルニア大学リバーサイド校
2003年06月〜2005年01月 ポスドク研究員・サンディア国立研究所
1999年05月〜2003年05月 研究助手・ミシガン大学
学歴
1995年03月 東京大学農学部卒業
1997年03月 東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了
2000年06月 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程中退
2003年05月 ミシガン大学大学院環境工学科博士課程修了
受賞歴
International Association of Mathematical Geology Student Grant (2002)
Distinguished Achievement Award in Environmental Engineering, The University of Michigan, 2003
主な論文・解説
Saito, H., J., _im_nek, B.P., Mohanty, 2006, Numerical Analysis of Coupled Water, Vapor and Heat Transport in the Vadose Zone, Vadose Zone Journal, Vol.5, 784-800.
Saito, H., S.A. McKenna, D. A. Zimmerman, and T.C. Coburn, 2005, Geostatistical interpolation of object counts collected from multiple strip transects: Ordinary kriging versus finite domain kriging, Stochastic Environmental Research and Risk Assessment, Vol.19, No.1: 71-85.
Saito, H. and P. Goovaerts, 2003, Selective Remediation of Contaminated Sites using a Two-level Multiphase Strategy and Geostatistics, Environmental Science & Technology, Vol.37, No.9: 1912-1918
Saito, H. and P. Goovaerts, 2002, Accounting for Measurement Error in Uncertainty Modeling and Decision Making using Indicator Kriging and p-field Simulation: Application to a Dioxin Contaminated Site, Environmetrics, Vol.13, 555-567.
Saito, H. and P. Goovaerts, 2000, Geostatistical Interpolation of Positively Skewed and Censored Data in a Dioxin Contaminated Site, Environmental Science & Technology, Vol.34, No.19: 4228-4235.

研究紹介

※画像をクリックすると拡大されます
地表面と地下水面に挟まれた不飽和帯(Vadose Zone)は,汚染物質のバッファやフィルターの役割をなし,河川や地下水を涵養し,また大気に向かって温暖化ガスや水蒸気を放出する層である。従って,不飽和帯での水分・熱・溶質・ガス移動の信頼性の高いモデリングは,地球環境問題にとって非常に重要である。しかし,土中における二次元,三次元の物質移動問題は非線形性,多様性,複雑性が著しく,また実際のフィールドでは,不均一性による物性値のバラツキと変動が大きく,シミュレーションは困難となる。そこで,土中の様々な状態を想定した物質移動シミュレーション手法の開発を中心に研究を進めている。また,物性値のバラツキに関しては,確率論を元にした空間統計学を用いて,効果的なモデリングや計算結果に伴う不確実性の減少達成のための研究を行っている。具体的には,限りあるサンプルから測定されたデータ(ハードデータ)と,リモートセンシグデータなどの空間データ(ソフトデータ)の効果的な統合を目指している。そのほか,非破壊で様々な現象を計測する手法として近年注目されている地中レーダーを使った,フィールドでの水分分布や水分移動計測に関する研究を行う予定である。このように,フィールドレベルでの物質移動解明のために,土壌物理学・地球統計学・地球物理学的手法を取り入れて研究を行っている。

本テニュアトラックシステムについて

今回農工大に赴任する前の約9年間,テニュアトラック制度の確立しているアメリカで研究活動を行ってきましたが,この制度下での若手研究者の必死な取り組みを目の当たりにして,この制度が日本にできたら面白いだろうなと常々思っていました。そこへ今回の新しいテニュアトラック制度が農工大にできると聞き,応募することにしました。若手教員を独立した研究者として扱い,研究室の立ち上げを援助するこの制度が日本の大学に根付けば,若手研究者のモチベーションの向上につながり,結果として日本の科学技術の国際競争力を高めると考えています。制度導入最初の年に,テニュアトラック教員として採用されたことは非常に光栄ですが,一方で今後のためにもきちんと成果を出していかなければいけないという思いも強くあります。

今後の抱負

研究成果を挙げることがまず第一に求められているポジションでありますが,大学教員の使命は研究と教育の両方にあると考えています。ですので,研究成果を挙げることはもちろんのこと,様々な場で活躍できる一流の人材を社会に輩出できるよう教育活動にも深く関わり取り組んでいきたいと考えています。結局は,どのような人材を輩出できるかが,社会における大学に対する評価の基準となるはずです。そのために,講義だけでなく研究活動を通じて論理的なものの考え方や,社会モラルなどについて学生に伝えることができれば,と考えています。

研究室のホームページ

http://www.tuat.ac.jp/~vadose/
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