若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
HOME
事業概要
運営体制
若手研究者の紹介
研究成果
リンク集
お問い合わせ・アクセス
お問い合わせ先
国立大学法人東京農工大学
若手研究支援室
[TEL] 042-367-5944
[FAX] 042-367-5946
[MAIL] wakate@cc.tuat.ac.jp
本拠点は、文部科学省科学技術振興調整費の委託事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業によって運営されています。
国立大学法人東京農工大学
若手研究者の紹介
ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 佐藤 幹

プロフィール

佐藤 幹
Sato Kan

教育協力分野 農学府 生物生産科学専攻
メールアドレス satokan@cc.tuat.ac.jp
研究分野 動物生産科学分野
キーワード 家畜栄養生理、脂質代謝、糖代謝、肉、卵
職歴
1992年11月〜1997年03月 東北大学農学部 助手
1997年04月〜2006年11月 東北大学大学院農学研究科 助手
1999年05月〜2000年03月 文部省在外研究員(オーストリア・ウィーンバイオセンター)研究員
1992年04月〜1993年03月 東北福祉大学(兼任)非常勤講師
2004年04月〜2005年03月 宮城学院女子大学(兼任)非常勤講師
2006年12月〜 現職
学歴
東北大学農学部畜産学科 1990年3月卒業
東北大学大学院農学研究科畜産学専攻博士前期課程 1992年3月修了
東北大学大学院農学研究科畜産学専攻博士後期課程 1992年11月中退
博士(農学)東北大学 1999年3月
受賞歴
Sato, K., Cho, Y., Tachibana, S., Chiba, T., Akiba, Y, 14th European Poultry Nutrition, Best Poster Award (2004)
主な論文・解説
Sato K., Cho Y., Tachibana S., Chiba T., Schneider W.J., Akiba Y. Impairment of very low density lipoprotein secretion by medium chain fatty acids in chicken primary hepatocytes is affected by the chain length. J. Nutr., 135, 1636-41, 2005.
Matsuyama H., Sato K., Nakamura Y., Suzuki K., Akiba Y. Modulation of regulatory factors involved in cholesterol metabolism in response to feeding of pravastatin- or cholesterol-supplemented diet in chickens. Biochim Biophys Acta 1734,136-142, 2005.
Sato K., Fukao K., Seki Y., Akiba Y. Expression of the chicken peroxisome proliferator-activated receptor gamma gene is influenced byaging, nutrition and agonist administration. Poult Sci., 83,1342-7, 2004.
Sato K., Ohuchi A., Seol. H.S., Toyomizu M., Akiba Y., Changes in mRNA expression of 3-hydroxy-3-methylglutary coenzyme A reductase and cholesterol 7 alpha-hydroxylase in chickens. Biochim. Biophys. Acta., 1630,96-102, 2003.
Sato K., Takahashi,Y., Takahashi,T., Katoh, N., and Akiba,Y. Identification of Factors Regulating Lipoprotein Lipase Catalyzed Hydrolysis in Rats with the Aid of Monoacid-Rich Lipoprotein Preparations. J. Nutr. Biochem., 13, 528-538, 2002.

研究紹介

※画像をクリックすると拡大されます
肉用鶏(ブロイラー)および産卵鶏は,これまでの増体量・産卵率を指標においた育種選抜や高エネルギー高栄養飼料を用いた飼育プログラムの開発により,鶏肉・鶏卵の生産性を大幅に向上させてきました。その反面,いずれの品種においても,急速な育種選抜に連動するべき代謝生理・栄養生理機能の改善が充分に対応していないため,腹水症,脚弱,免疫能の低下,脂肪肝,脂肪過剰蓄積などの様々な代謝障害・代謝異常が発生しており,現在,鶏肉・鶏卵生産上の大きな問題点となっています。よって,鶏肉・鶏卵の生産性のみではなく,それらの品質を向上させるためには,これらの代謝異常の発現要因の解析とその改善方法の探索を進めなければいけません。
私はこれまで,鶏の代謝障害・代謝異常と大きく関連する脂質代謝異常に注目し,その代謝特性の解明とその制御法の開発・研究,すなわち・肥満(腹腔内脂肪蓄積の減少,飼料効率と飼料消費の浪費の節約),・コレステロール代謝(低コレステロール食肉・卵の開発)・卵胞の発達(マルチデザイナー卵の作出),・高血糖(エネルギー代謝調節による骨格筋の発達制御)の4つの分野を研究テーマとして,その分子栄養学的解明と栄養制御法の開発を進めてきました。今後も,この研究を進め,上記の家畜代謝障害・代謝異常を克服する栄養管理技術へ応用していくとともに,現在,そして未来の畜産家畜生産の問題点に対応する代謝制御法を開発していきたいと考えています。

本テニュアトラックシステムについて

テニュアトラック制度自身は良い制度であると感じます。しかし,incentive無しのテニュアトラックや,大学の教員(新規も含む)をすべてこの制度に当てはめるのは,教員の質の悪化,特に教育・運営面で弊害が起こるものと考えます。大学の研究・教育は、企業のそれと異なり、採算性やトピックに注目して研究開発するのではなく、学問分野の継続性や人材の育成、そしてその中から少しずつ生まれてくるシーズを大切にしていかなければいけません。多様な職種,階級があり,その中の一部で,この制度を運営して行くならば,今後,特に大学教員を志望する若手博士課程修了者にとって,有効な道筋になるものと考えます。私自身,日本におけるこの新しい制度に挑戦させて頂く機会を得ましたので,自分のためだけではなく将来の大学教員になる方のためにも,少しでも有効な道筋を示すことが出来ればと考えております。

今後の抱負

これまで進めてきた研究テーマ(動物栄養生化学・家畜飼養学)を,少し落ち着いて,じっくりと自分自身で進められる環境・機会を頂いたものと考えております。従来,自分でイメージしてきた研究の方向性を検証し,また,新たな環境で得られる知識と刺激をもとに,今後の自分の研究教育生活の基盤となるよう進めて行く所存です。何卒,皆様からの暖かい御教授・御鞭撻・御助力のほどよろしくお願い申し上げます。
▲このページの上部へ
ホーム新着情報事業概要運営体制若手研究者の紹介研究成果お問い合わせ・アクセスリンク集
COPYRIGHT (C)TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND TECHNOLOGY., ALL RIGHTS RESERVED.