若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 堀田 政二

プロフィール

堀田 政二
Hotta Seiji

教育協力分野 工学府 情報工学専攻
メールアドレス s-hotta@cc.tuat.ac.jp
研究分野 情報工学
キーワード パターン認識、クラスタリング、マルチメディア情報検索、ブラウジング
職歴
1999年〜2001年 北九州職業能力開発大学校 非常勤講師
2000年〜2001年 東和大学 非常勤講師
2002年〜2006年 長崎大学助手
学歴
九州芸術工科大学 画像設計学科 1998年卒業
九州芸術工科大学大学院 博士前期課程 情報伝達専攻 1999年修了
九州芸術工科大学大学院 博士後期課程 情報伝達専攻 2002年修了
受賞歴
画像の認識・理解シンポジウム MIRU2004 優秀論文賞
平成16年度電子情報通信学会九州支部講演奨励賞
主な論文・解説
堀田政二, 井上光平, 浦浜喜一, 重み付きグラフからのファジークラスタ抽出, 信学論, vol.J84-A, No.3, pp.351-359, 2001.
堀田政二, 井上光平, 浦浜喜一, ファジークラスタリングによる視覚化と検索のグラフ構造データへの応用, 情報処理, vol.42, No.SIG1(TOD8), pp.70-79, 2001.
Seiji HOTTA, Senya KIYASU, and Sueharu MIYAHARA, Browsing and Similarity Search of Videos Based on Cluster Extraction from Graphs, Proc. of Pacific Rim Conference on Multimedia 2004 (PCM2004), vol.2, pp.162-171, Dec. 2004.
堀田政二, 喜安千弥, 宮原末治, 未知パターンとカテゴリカルk 近傍平均パターンとの距離に基づくパターン識別, 信学論, Vol.J88-D-II, No.8, pp.1357-1366, Aug. 2005.
Seiji HOTTA, Senya KIYASU, and Sueharu MIYAHARA, Arbitrary-Shaped Cluster Extraction Using One-Dimensional Data Mapping and K-means, Proc. of SCIS & ISIS 2006, pp.343-348, 2006.

研究紹介

※画像をクリックすると拡大されます
現在の情報量の爆発的な増加に伴い、マルチメディアコンテンツの一種である画像やビデオを内容に基づいて検索したり認識したりする手法が望まれている。しかし、対象を限定しない画像やビデオの検索・認識に関しては、画像やビデオの内容を一般的に記述することが困難なことと、扱うデータの量が莫大なために未だ実用的な方法は確立されていない。そこで、本研究では上記課題を解決するためのパターン認識手法やクラスタリング手法、およびsemi-supervised learningに関する手法を開発することを目的とする。パターン認識手法に関する研究では、support vector machineに代表されるpair-wiseな識別器のように、クラス数や学習パターン数が増加した場合に学習が破綻してしまう手法ではなく、並列化が容易なクラス独立型の認識手法に関する研究を行う。また、クラスタリングやsemi-supervised learningに関する研究では、カーネル非線形写像を用いる手法が最近の主流であるが、使用するメモリ量と計算時間が増大するため、本研究では少ないメモリ量と計算時間で非線形に分布したパターンを分割できるクラスタリング手法を開発する予定である。上記で述べた手法を開発し、画像およびビデオをクラスタリングにより要約して表現し、クラス独立型の認識手法により検索や認識を行えるようにする。

本テニュアトラックシステムについて

グローバル化や競争原理の導入で、大学を取り巻く環境が厳しさを増す中、大学全体で次世代の人材の育成に取組むのは困難であるのが現状と感じていた。このような状態が長引けば、将来大学を支える有能な人材を確保することが困難になると危惧していたところにテニュアトラック制度が実施されることを知り、応募することにした。本制度が若手研究者にとって希望ある制度となることを期待し、またその発展の一助となれるよう努力したい。

今後の抱負

今後は充実した研究支援体制と独立した研究環境の下、優れた研究成果をコンスタントに出せるよう努力したい。ただし、研究に対する姿勢としては、単純な成果主義には陥らず、学生と共に楽しみながら研究を行うことを心がけたいと考えている。さらに、将来の若手研究者にとってモデルとなるような高度な自立研究能力と高い研究倫理を備えた研究者になれるよう邁進したい。

研究室のホームページ

http://www.tuat.ac.jp/~s-hotta/
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