若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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[MAIL] wakate@cc.tuat.ac.jp
本拠点は、文部科学省科学技術振興調整費の委託事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業によって運営されています。
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プロフィール

畠山 温
Hatakeyama Atsushi

教育協力分野 工学府 物理システム工学専攻
メールアドレス hatakeya@cc.tuat.ac.jp
研究分野 物理システム工学
キーワード 原子分子光物理、量子制御
職歴
1998年〜2001年 日本学術振興会特別研究員(DC1:京都大学)
2001年 大阪大学大学院理学研究科 教務補佐員
2001年〜2002年 TRIUMF(カナダ国立素粒子原子核物理学研究所)Research Associate
2002年〜2006年 東京大学大学院総合文化研究科 助手
学歴
京都大学 理学部 1996年卒業
京都大学大学院理学研究科修士課程 物理学・宇宙物理学専攻 1998年修了
京都大学大学院理学研究科博士後期課程 物理学・宇宙物理学専攻 2001年修了
受賞歴
eJSSNT Paper of The Year 2006 (Silver Medal)
主な論文・解説
“Three-dimensional resonant coherent excitation of nonchanneling ions in a crystal”
C. Kondo, S. Masugi, Y. Nakano, A. Hatakeyama, T. Azuma, K. Komaki, Y. Yamazaki, T. Murakami, and E. Takada
Physical Review Letters 97, 135503-(1-4) (2006)
“Classification of light-induced desorption of alkali atoms in glass cells used in atomic physics experiment”
A. Hatakeyama, M. Wilde, and K. Fukutani
e-Journal of Surface Science and Nanotechnology 4, 63-68 (2006)
“Motion-induced magnetic resonance of Rb atoms in a periodic magnetostatic field”
A. Hatakeyama, Y. Enomoto, K. Komaki, and Y. Yamazaki
Physical Review Letters 95, 253003-(1-4) (2005)
“Atomic Alkali-Metal Gas Cells at Liquid-Helium Temperatures: Loading by Light-Induced Atom Desorption”
A. Hatakeyama, K. Enomoto, N. Sugimoto, and T. Yabuzaki
Physical Review A 65, 022904-(1-9) (2002)
“Slow Spin Relaxation of Rb Atoms Confined in Glass Cells Filled with Dense 4He Gas at 1.85 K”
A. Hatakeyama, K. Oe, K. Ota, S. Hara, J. Arai, T. Yabuzaki, and A. R. Young
Physical Review Letters 84, 1407-1410 (2000)

研究紹介

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原子の運動や内部量子状態を高度に制御することによって、物理学の基礎から応用に渡る幅広い範囲の新しい実験が可能になる。例えば、原子の精密分光で探る自然界の基本的対称性の破れ、カーナビの基礎でもある超高精度原子時計、原子気体による光パルスの凍結と再生、レーザー冷却原子をもちいての量子コンピュータの基礎研究、などなどが枚挙にいとまがない。現在は、レーザー冷却に代表されるように、光、特にレーザー光を用いて、真空中で原子を制御する方法が全盛であるが、それにとどまらず、独自の着想に基づき、広範囲な可能性のある新しい原子制御方法の研究とその応用を目指している。その一つとして、周期的な構造物で作った周期電場もしくは磁場中に原子を通し、内部状態の共鳴励起を起こすという現象の研究を行っている(図参照)。原子は運動することで振動電場(磁場)を感じ、共鳴的に励起されうる。これは、光で原子が励起される場合と良く似ているが、もちろん違いもあるはずである。その類似点・相違点に着目して研究を開始している。

本テニュアトラックシステムについて

テニュアトラック制度は何年後かの再審査があるが、そのかわり、独立した研究室を持ち、研究に専念できる環境を与えられるということで、挑戦する価値は十分あると思い、応募を決めた。いろいろな業務の多い日本の大学ではなかなか得られない環境であると思う。また農工大では、研究だけでなく、最小限ではあるが教育の担当も任されるという点がたいへん良いシステムであると感じている。

今後の抱負

恵まれた環境で、研究に集中し、着実に成果をあげつつ、一つ大きな仕事をぜひしたい。独立した研究室をいただいているので、自分のアイディアで様々なことに挑戦していきたいが、その一方で、農工大のいろいろな研究者と交流して学び、新たな発想の研究ができれば良いと考えている。良い教育もできるように努力したい。

研究室のホームページ

http://amo.lab.tuat.ac.jp
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