若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
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ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 岩本 薫

プロフィール

岩本 薫
Iwamoto Kaoru

教育協力分野 工学府 機械システム工学専攻
メールアドレス iwamotok@cc.tuat.ac.jp
研究分野 機械システム工学
キーワード 省エネルギー、熱・流体工学、制御技術、超並列数値計算、地球シミュレータ
職歴
2004年04月〜2005年03月 東京大学 日本学術振興会特別研究員(PD)
2005年04月〜2006年12月 東京理科大学 助手
2007年01月〜2007年03月 東京農工大学 特任助教授
2007年04月〜 同上 特任准教授
学歴
東京大学 工学部機械工学科 1999年卒業
東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻 修士課程 2001年修了
東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻 博士課程 2004年修了
受賞歴 ・日本機械学会奨励賞(研究)(2005年)
主な論文・解説
Iwamoto, K., Suzuki, Y., and Kasagi, N., “Reynolds Number Effect on Wall Turbulence: Toward Effective Feedback Control,” International Journal of Heat and Fluid Flow, 23, (2002), 678 - 689.
Fukagata, K., Iwamoto, K., and Kasagi, N., “Contribution of Reynolds Stress Distribution to the Skin Friction in Wall-Bounded Flows,” Physics of Fluids, 14, (2002), L73 - L76.
岩本、鈴木(雄)、笠木, “壁乱流に対するレイノルズ数効果(より効果的なフィードバック制御に向けて),” 日本機械学会論文集, 671, (2002), 210 - 217.
Iwamoto, K., Fukagata, K., Kasagi, N., and Suzuki, Y., “Friction Drag Reduction Achievable by Near-Wall Turbulence Manipulation at High Reynolds Numbers,” Physics of Fluids, 17, (2005), 011702.
Miyashita, K., Iwamoto, K., and Kawamura, H., “Direct Numerical Simulation of the Neutrally Stratified Turbulent Ekman Boundary Layer,” Journal of the Earth Simulator, 6, (2006), 3 - 15.
関、岩本、河村, “高解像度DNSによる平行平板間乱流熱伝達における各種乱流統計量に対するプラントル数の影響,” 日本機械学会論文集, 724, (2006), 40 - 45.

研究紹介

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近年、関心が高まっている省エネルギーや環境保全の対策の1つとして、流れの遷移、剥離、抵抗、流体音、伝熱などの自在な乱流制御手法の確立が期待されている。また、21世紀における持続可能な社会の構築のためには、有限であるエネルギーをより一層有効利用することが肝要である。本研究では、航空機、高速列車等、人類の安全・安心で快適な生活に欠かすことのできない高速輸送機器において、乱流摩擦抵抗によるエネルギーの損失を抑制し、省エネルギーに寄与する基礎技術を開発している。具体的には、実アプリケーションに近い条件での高度な制御技術の有効性を示すために、地球シミュレータを利用して世界最大規模の超並列数値計算を実施している。これらは、流体工学の進展に寄与し、将来の新しい機械システムの設計に有用な指針を与えるものである。
また、熱・流体工学と他分野との融合領域では、未解明な現象が多い。具体的には、化学工学、材料工学、生体工学などが挙げられる。本研究では、熱・流体工学と他分野との融合領域で起る化学反応、相変化、非定常性などを伴う熱・流体現象を、大規模数値計算・室内実験により高精度に解析する。従来では勘案されてこなかった熱・流体工学の知見を取り入れて、より高効率化を目指した高度な制御技術を創成する。

本テニュアトラックシステムについて

2006年度から実施されている日本型テニュアトラックシステムは、ポスドク一万人計画の問題点を解消する役割を担っていると思う。優れた業績を上げることが条件ではあるが、その後に任期なしポストを用意されていることは若手研究者にとって魅力的であるからだ。また、独立した研究室の運営、研究室の立ち上げに必要な研究費支給、大学管理運営の負担軽減などの優遇処置があり、集中して研究を行う環境が与えられ、若手研究者にとって非常にメリットがあると感じている。

今後の抱負

優れた研究活動と学生の教育は、表裏一体の関係であると考え、研究、教育ともに力を入れていく。「優秀な人材育成→優れた研究活動→大学の評価の上昇→良い学生の入学」という好循環が生まれるように大学での活動を行いたい。また、東京農工大学では、全学をあげてテニュアトラックシステムに取り組んでおり、良い成果をあげて、日本における本システムの普及に貢献する所存である。

研究室のホームページ

http://iwamoto.lab.tuat.ac.jp/
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