若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
HOME
事業概要
運営体制
若手研究者の紹介
研究成果
リンク集
お問い合わせ・アクセス
お問い合わせ先
国立大学法人東京農工大学
若手研究支援室
[TEL] 042-367-5944
[FAX] 042-367-5946
[MAIL] wakate@cc.tuat.ac.jp
本拠点は、文部科学省科学技術振興調整費の委託事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業によって運営されています。
国立大学法人東京農工大学
若手研究者の紹介
ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 村上 義彦

プロフィール

村上 義彦
Murakami Yoshihiko

教育協力分野 工学府 応用化学専攻 有機材料化学専修
メールアドレス muray@cc.tuat.ac.jp
研究分野 高分子材料精密設計
キーワード バイオマテリアル、医用材料、医用高分子、生体高分子工学、バイオセンシング
職歴
1998年04月〜2000年03月 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
2000年04月〜2001年03月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2001年04月〜2001年09月 早稲田大学 理工学総合研究センター 助手
2001年10月〜2004年03月 理化学研究所 バイオ工学研究室 基礎科学特別研究員
2004年04月〜2005年09月 神奈川科学技術アカデミー(KAST)横山「高分子ナノメディカル」プロジェクト 研究員
2006年10月〜2007年03月 東京農工大学 大学院共生科学技術研究院 特任助教授
2007年04月〜 同上 特任准教授
学歴
早稲田大学 理工学部 応用化学科 1996年卒業
早稲田大学 大学院理工学研究科 修士課程(応用化学専攻)1998年修了
早稲田大学 大学院理工学研究科 博士後期課程(応用化学専攻)2000年修了 博士(工学)(短期取得)
受賞歴
バイオインダストリー協会 化学素材研究開発振興財団記念基金「グラント」(2001年)
化学工学会 奨励賞 (玉置明善記念賞)(2005年)
主な論文・解説
Murakami, Y., M. Yokoyama, T. Okano, H. Nishida, Y. Tomizawa, M. Endo and H. Kurosawa
“A novel synthetic tissue-adhesive hydrogel using a crosslinkable polymeric micelle”
J. Biomed. Mater. Res. 80A, 421-427 (2007)
Murakami, Y. and M. Maeda
“Separation of single-stranded DNAs using DNA-conjugates having different migration properties in capillary electrophoresis”
J. Chromatography A, 1106, 118-123 (2006)
Murakami, Y. and M. Maeda
“DNA-responsive hydrogels that can shrink or swell”
Biomacromolecules. 6, 2927-2929 (2005)
Murakami, Y. and M. Maeda
“Hybrid hydrogels to which single-stranded (ss) DNA probe is incorporated can recognize specific ssDNA”
Macromolecules, 38, 1535-1537 (2005)
Murakami, Y., R. Hoshi and A. Hirata
"Characterization of polymer-enzyme complex as a novel biocatalyst for nonaqueous enzymology”
J. Mol. Catal. B. Enzymatic, 22, 79-88 (2003)

研究紹介

※画像をクリックすると拡大されます
新しいバイオマテリアル(医用材料)の開発を進めています。ナノドメインの機能を集積化するナノインテグレーション技術や、生体高分子と合成高分子を融合するバイオコンジュゲーション技術によって、外科手術用組織接着材料、血管内手術用ハイドロゲル、薬物放出マトリックス、遺伝子診断材料、ドラッグデリバリーのキャリヤー、がん特異的イメージング剤などの様々なバイオマテリアルの開発を目指しています。例えば、(1) 表面にアルデヒド基を有する高分子ミセル、(2) 側鎖にアミノ基を有する高分子、及び (3) 生体組織表面、の三成分がシッフ塩基を介してゲル化する現象を利用した、新しい組織接着性ハイドロゲルを最近開発しました。この新しい組織接着性ハイドロゲルは、生体由来物質を用いていないため、ヒトや動物由来ウィルス感染の危険性が無く、マウスの腹膜や臓器に強固に接着します。このハイドロゲルが実用化することによって、手術の際の体内術部に創傷治癒を促すような因子を封入したハイドロゲルを留置する治療法や、液状のハイドロゲル前駆体物質を体内に皮下注入し、体内でゲル化させて得られる体内留置型の薬物放出デバイスなどが実現し、次世代医療システムの発展につながると考えています。

本テニュアトラックシステムについて

博士号取得後は、ポスドクや研究員として研究を進めていました。しかし、進めてみたい研究が次々と頭の中に浮かんできても、自由に研究を進められないもどかしさを強く感じ始めました。「研究室を主宰できる立場」にとにかくなりたかった、というのが応募の動機です。独立を決意してから合計二つの独立助教授ポストに応募して、最終的に農工大に採用して頂きました。農工大では独立した研究室運営が助教授に任されており、非常にやりがいのあるポストだと思っています。今後も、本当に若手が独立できるシステムが全国に根付くことを願っています。

今後の抱負

「in vivoやin vitroで効果がある」という研究をいくら行ったところで、臨床試験、規制、さらには医療という行為を行う医者への普及、などの様々な壁を乗り越えない限り、そのバイオマテリアルが真の意味で医療に貢献するとは言えません。そんな真の意味での医学への貢献を目指して、バイオマテリアルの開発を進めたいと思っています。バイオマテリアルの研究には夢があります。研究室に配属されてきた学生全員と一緒に、その夢を追いかけていきたいです。

研究室のホームページ

http://www.tuat.ac.jp/~murakami/
▲このページの上部へ
ホーム新着情報事業概要運営体制若手研究者の紹介研究成果お問い合わせ・アクセスリンク集
COPYRIGHT (C)TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND TECHNOLOGY., ALL RIGHTS RESERVED.