若手研究者の自立的研究環境整備促進事業
HOME
事業概要
運営体制
若手研究者の紹介
研究成果
リンク集
お問い合わせ・アクセス
お問い合わせ先
国立大学法人東京農工大学
若手研究支援室
[TEL] 042-367-5944
[FAX] 042-367-5946
[MAIL] wakate@cc.tuat.ac.jp
本拠点は、文部科学省科学技術振興調整費の委託事業「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業によって運営されています。
国立大学法人東京農工大学
若手研究者の紹介
ホーム >> 若手研究者の紹介 >> 山田 和弘

プロフィール

山田 和弘
Yamada Kazuhiro

教育協力分野 工学府 生命工学専攻
メールアドレス yamadak@cc.tuat.ac.jp
研究分野 生命工学
キーワード 酵素化学、タンパク質・タンパク質相互作用、メチオニン・葉酸代謝、遺伝子多型性
職歴
1992年〜1995年 東京農業大学農学部で助手(副手)
1998年〜1999年 大阪医科大学(岡山大学)で日本学術振興会研究員
1999年〜2006年 University of Michigan(アメリカ)でPostdoctoral fellow、Research Investigator
学歴
東京農業大学農学部農芸化学科 1990年卒業
東京農業大学大学院農学研究科農芸化学科博士前期課程 1992年修了
岡山大学大学院自然科学研究科生物資源科学専攻博士後期課程 1998年修了
受賞歴
Poster award. FASEB (Federation of American Societies for Experimental Biology) 2000 summer research conference -Folic acid, B12 and methionine metabolism (Colorado)
主な論文・解説
Yamada K, Gravel, R.A., Toraya, T., and Matthews, R.G. (2006) Human methionine synthase reductase is a molecular chaperone for human methionine synthase.
Proc Natl Acad Sci USA. 103(25) 9476-9481
Yamada, K., Strahler, J.R., Andrews, P.C., and Matthews, R.G. (2005) Regulation of human methylenetetrahydrofolate reductase by phosphorylation.
Proc Natl Acad Sci USA 102(30) 10454-10459
Yamada, K., Chen, Z., Rozen, R., and Matthews, R.G. (2001) The effects of common polymorphisms on the properties of recombinant human methylenetetrahydrofolate reductase
Proc Natl Aca Sci USA 98(26) 14853-14858
(Comment in: Proc Natl Acad Sci USA 2001 98(26):14754-6)
Yamada, K., Kawata, T., Wada, M., Isshiki, T., Onoda, J, Kawanishi,T., Kunou, A., Tadokoro,
T., Tobimatsu, T., Maekawa, A., and Toraya, T. (2000) Extremely low activity of methionine
synthase in vitamin-B-12-deficient rats may be related to effects on coenzyme stabilization
rather than to changes in coenzyme induction
J. Nutr. 130 1894-1900
Yamada, K., Yamada, S., Tobimatsu, T., and Toraya, T. (1999) Heterologous high level
expression, purification, and enzymological properties of recombinant rat
cobalamin-dependent methionine synthase
J. Biol. Chem. 274(50) 35571-35576

研究紹介

※画像をクリックすると拡大されます
ヒトDNA配列の解読も終わり、遺伝子産物であるタンパク質の解析は、間違いなくこのポストゲノム時代の重要な研究の一つです。タンパク質の性質は、現在のコンピューターシミュレーションでは予測不可能で、実際の生化学的解析によって明らかにされることが多くあります。同様に、遺伝子配列のわずかな違い(遺伝子多型性)が、その遺伝子産物の性質を変化させると考えられていますが、多くの場合、予測は不可能です。実際のタンパク質の機能変化を観察するには、精製したタンパク質を用いて解析するのが最良の方法です。また、現在問題になっている生活習慣病などは、遺伝子多型性と環境要因によって引き起こされる可能性があります。栄養的因子(食餌)はその代表であると考えています。タンパク質の機能と栄養素の関わりについては未知の部分が多くあり、この未解明な部分を明らかにすることによって、疾病予防が可能になったり、創薬に有効な知見をもたらすことが考えられます。メチオニン(アミノ酸)・葉酸(ビタミン)代謝はDNA、RNA、タンパク質合成、およびトランスメチレーションといった細胞の分化・増殖に関わる重要な代謝系です。現在、メチオニン・葉酸代謝を中心に、細胞の分化・増殖に関与するタンパク質の性質に関する研究を行っています。

本テニュアトラックシステムについて

今回、このテニュアトラックに応募したのは、何よりも自分のテーマで研究に取り組めるという点です。研究の自由度は、講座制の場合だとかなり制限されてしまう場合が多いと思います。ただ、予想以上に書類の作成・提出が多いことに驚いています。書類の書き方や予算の執行の仕方など不慣れなことが多く、研究室運営の難しさを感じています。アメリカでもテニュアトラック研究者の研究室立ち上げをみてきましたが、相当に大変そうだったのを記憶しています。すべてにおいてアメリカ型のテニュアトラックシステムを取り入れることはないと思いますが、今後、このような日本型テニュアトラックシステムが構築されると、研究者にとっても良い目標ができると思います。

今後の抱負

これだけ研究に専念できる環境はあまりないと思うので、精一杯の力で研究に取り組んでいきたいと思います。また、より良い日本型テニュアトラックシステムの構築にむけて、試金石になるような努力をしたいと考えています。
▲このページの上部へ
ホーム新着情報事業概要運営体制若手研究者の紹介研究成果お問い合わせ・アクセスリンク集
COPYRIGHT (C)TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND TECHNOLOGY., ALL RIGHTS RESERVED.