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月の縦孔・溶岩チューブ

富士山麓に多数見られる風穴は溶岩洞や溶岩チューブと呼ばれ、 噴出した溶岩が上がれた際に、周辺部が先に冷え固まり、内部の高温部が流れ出てしまったことで形成されています。 この溶岩チューブは地球だけではなく、月や火星にも存在するとされ、 探査機によって上空より溶岩チューブへの入り口と思われる穴がいくつも発見されています。

月や火星では、この地下洞窟が将来の有人探査基地建設候補地とされています。 地下では、岩石による遮蔽で宇宙湯放射線の影響が小さく、また熱容量が大きいので温度変化が小さいというメリットがあります。 月においては、地球から見える面に存在する静かの海の縦孔が、月の地下探査の有力候補とされています。

月・火星の地下探査の基礎技術を獲得するためには、地上の溶岩チューブを用いてロボットのフィールド試験を実施することが重要になります。 今回はUZUMEチームと共に、富士宮市にある万野風穴、窓穴を巡検し、実験の準備を実施しました。

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