学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を開催

公開講座が開催されました。

<子供科学教室 「太陽電池で遊ぼう・測ろう」>
 6月30日(土)に、小金井キャンパスの科学博物館において、小学生高学年向けの子供科学教室が開催され18名の小学生(保護者含まず)にご参加いただきました。
 本教室は、科学実験を実際に体験してもらう公開イベントで、科学博物館で定期的に開催されています。今回は、再生可能エネルギーのひとつである太陽光発電に着目し、大学生・大学院生に教わりながら、太陽電池に光をあてて生じた電気を測ったり、太陽電池でLEDを光らせたり、画用紙で自由に作ったプロペラを太陽電池とモーターで回したりすることを通じて、エネルギーへの理解を深めていただきました。
 開催当日は運よく、真っ青の晴天だったおかげで、電球の光による測定だけでなく、それよりも桁違いに強い太陽光によって皆さん思い思いの自作プロペラを元気に回すことができて良かったです。感想文からは、「はかるのが面白かった」「回したり光らせたりするのが楽しかった」、「家でもやってみたい」、「また参加したい」、「わからないところは大学生が教えてくれました」などの声がありました。科学やエネルギー、実験や研究に興味を持ってもらう良い機会になったと思います。
 
光を当てて太陽電池の電流・電圧を測定しました 窓際の太陽光で自作プロペラを回転!
 

<子供身近な動物教室>
 6月30日(土)、府中キャンパスの広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)において、公開講座「子供身近な動物教室」が開催されました。
 本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長が担当し、野生動物保護活動の紹介、動物の観察、ロボット・模型を使った実験、飼育動物との触れ合いなどが行われています。実物の観察や実験、触れ合い体験を取り入れていることもあって、今回も大盛況でした。
 この教室は長らく継続実施されており、最近では本学ホームページに案内が掲載されると間もなく申し込みが集中するなど、好評を得ています。「大きくなったら農工大に入りたい!」「獣医さんになるのが夢!」という子もいます。教育機関の動物飼育を支援する「幼稚園・小学校飼育動物ドクター」事業と有機的な結びつきを図り、農工大のチビッ子ファンを増やしていくことを目指しています。
 
ドキドキ聴こえるかな? モルモットと仲よし
みんな集まろう!
 

<実演・実習 高校生のための野生動物学講座>
 7月15日(日)、府中キャンパスの広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)において、公開講座「実演・実習 高校生のための野生動物学講座」が開催されました。
 本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長のほか、武田庄平・地域生態システム学科准教授、佐藤俊幸・共同獣医学科准教授、小山哲史・共同獣医学科准教授が担当し、大学での野生動物学教育と研究のわかりやく具体的な理解を目的としています。野生動物保護活動の紹介や実演・実習を中心にしていることもあって、今回も大変好評、本学への関心を深めていました。
 この講座の受講者には、動物関係の進路や農工大への進学を志望する生徒が多く、実際に本学に入学した学生もすでに多数にのぼっています。受講者の満足度も高く、今後も講座内容の研究に努めて発展させて行きます。
 
実物を手にして学ぶ 頭骨標本の観察実習
麻酔の観察実習
 

<身近なアリを知ろう>
 7月21(土)、府中キャンパスにおいて、小中学生を対象とした公開講座「身近なアリを知ろう」が開催されました。様々な環境に多様なアリが生息していることを体験的に理解してもらうことを目的に毎年開催しています。8回目となる今回は、小学生14名とその保護者、計27名が参加しました。
 佐藤俊幸農学研究院准教授によるアリの生態に関するミニ講義の後、参加者自ら「吸虫管」を作成し、小山哲史農学研究院准教授や日本蟻類研究会メンバーの指導の下、キャンパス内での“アリエンテーリング”に出かけました。子供達は資料をもとにキャンパス内を探索し、吸虫管で採集したアリを実習室に持ち帰り、顕微鏡を使って種の同定を行いました。
 講義室で昼食をとりながら、アリの動画教材を鑑賞しました。屋外での採集を終了した後、アリの形態をよく観察してスケッチし、提出してもらいました。アリエンテーリングの点数にもとづき成績優秀者上位3名には金銀銅メダルが授与されました。日本蟻類研究会の近藤正樹会長による講評の後、全員に受講証明書が手渡されました。今回は25種類ものアリが採集され、身近な環境にさまざま種類のアリが生息していることを実感し、家族ぐるみで楽しく学んだ一日となりました。
 
吸虫管を使ってアリを採集
 
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